平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

冷酷なるデータ~グラチャンバレー

2013-11-21 09:43:34 | Weblog
 風邪が治らないので、とうとう電気ストーブを出して、左肩の冷えを何とかしようということになりました。もともと左肩が冷え性で、ヨガで血行を改善させて治していたものですが、ヨガをサボっている間に症状が再発しました。

 子供の頃は薪ストーブで、石油ストーブは臭いから嫌い。風が出て乾燥するエアコン暖房も嫌いだし、結局は直熱式の電気ストーブが一番です。それで、電気ストーブにあたりながら、読者が録画してくれた、グラチャンバレー女子のロシア戦を再生しながら分析。実に冷酷なるデータが出ました。

 分析対象はセッターの中道です。セッターが前衛にいるときと、後衛にいるときの失点差を見ます。ロシアが日本の新戦法に慣れていない第1セットこそ、中道が前衛にいたほうが失点率が低く、総失点20の40%が前衛時、60%が後衛時となりました。得点も前衛時13点で、後衛時12点。

 ところが、第2セットは悲惨そのものです。セットポイントを取られるまでの経過は次の通り。

前衛時  7得点 14失点(4連続を含む5度の連続失点)
後衛時 12得点 10失点(3連続を含む3度の連続失点)

 この時点で「日19対24ロ」と5点差で、何とか20点目を上げたところで前衛に残る中道に代えてブロッカーの岩坂名奈を投入。これが木村のサーブから奇跡的な流れを生み、5連続得点でとうとう逆転。逆転の25点目は代わった岩坂のブロックポイントでした。しかし、25対25になったらまた中道に戻し、これが裏目に出て最後は26対28と突き放されました。

 この第2セットは、中道前衛時の失点が57%、後衛時の失点が43%ですが、第3セットは前衛時の失点が62.5%、後衛時の失点が37.5%と広がり、第4セットは前衛時の失点が58%、後衛時の失点が42%と同じ傾向が続きます。ゲームは3-1で取りましたが、明らかにセッターが前衛にいた時に失点率が高い。特に第3セットは中道が前衛にいた時に4連続失点が続け様に起こりました。

 中道はサーバー時にも連続得点が少なく、連続得点の多い木村や大竹や新鍋や岩坂に劣ります。要するに持っていない選手なのです。セッターとしてのボール回しも平凡。レシーブも並で、ベテランであることだけが強み。そもそも、能力があれば竹下の控えに甘んじることはなかったはずです。劣化竹下の地位から、竹下引退で重石が取れただけ。レギュラーを自力で掴むセンスはありません。

 最優秀リベロに選ばれた佐藤あり紗は、どこを切り取って見ても絵になる、天性の顕示性を有しています。真央ちゃんタイプです。だから、絶対に届かないボールも追いかけてファンサービス。ヒョウ柄を集める、一つ間違えればコンビニ前でうんこ座りするヤンキーが似合ったかもしれない、目立ちたがり屋の性格。手抜きしてブロックに飛ぼうともしない中道とは正反対です。

 姿勢が悪く、動きはドタバタして、どこを切り取っても絵にならない。スポーツ選手なのだからそれで良いかもしれませんが、冷徹に見ると先のデータのように存在価値がないのです。本人は努力して周囲も切り難い。身長の低い選手たちの希望と同情票の受け皿。そんな立場で居座っている印象でしかありません。

 世代交代を進めるロシアや中国が落ち込んでいても、五輪の頃には世代交代の効果が現れてくるはず。目先の勝利にこだわって、将来に大魚を逃す愚は犯してほしくありません。中途半端なセッターならいないほうが良い。世界はすでにその方向へ向かっているはずです。それが第2セットのドラマに見えていたのだから。

    エフライム工房 平御幸
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