北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

H21年度 子ども議会

2009年11月28日 | まちづくり
 町内の4つの小学校、2つの中学校と高校の8校の生徒会の児童・生徒による子ども議会が、今年も開催されました。



 議会の進め方は、町議会の本会議と同様の一般質問の議事運営で行われました。
今年は、議長に倶知安中学校の菅間副会長、議会事務局長に東陵中学校の田中会計さんがそれぞれ就任し、議事が進められました。
 9件の質問に対して福島町長と小野寺教育長が答弁に立ちました。
 東小学校の石田さんから出された「ボランティア活動の推進」については、町の公共施設やスーパーなどにも「エコキャップ」や「リングプル」の回収箱を設置してほしいとの質問に対して、自動販売機を設置している役場や公民館など7つの施設の担当者に設置に向けた指示を出す、また、スーパーなどにも要請するとの回答をもらっていました。これまでも、子供たちの要望が実現しているので、今年も子ども議会の成果があがりそうです。
 倶知安小学校の文字さんの公園のトイレの薄暗い雰囲気や蜂の進入など使いづらいとの質問には、毎日の巡回や週3度の清掃を行っていることや照明を明るくしたいと答弁していましたが、この質問は利用者の生の声でもあるので、老朽化した施設も多いことから公園の有効活用も踏まえた改善計画が必要だろうと思います。良いヒントが与えられました。
 東陵中学校の高木くんからは、中学校の統合問題について、実際に通学している生徒からの不安の声の質問が出されました。統合問題については、教育委員会や審議会、議会をはじめPTAなど様々なところで議論が進められており統合する方向で進められていますが、どちらを残すか、時期は何時かなど具体的なことの決定がされていないので不安な状態であるのでしょうし、生徒たちにどの程度の情報が伝わっているかも分らないので、生徒の生の声が発せられたように感じました。
教育長からは、来年度2校の耐震改修工事を行い、その後、統合に向けた教室の整備等を行うので統合は3・4年後になる。来年の改修工事は、授業などに迷惑をかけないように行うが生徒の皆さんも協力してほしいとの答弁がありました。しかし、審議会では生徒により良い教育環境で学んでほしいので統合を決めた訳けなので、迅速な統合が望まれています。
 また、2人の高校生からは「町の農業振興について」「支庁再編について」といった、大人でも難しい質問が出されていました。
 参加された子供たちにとって貴重な体験をこれからの生活に役立ててもらいたいものです。

H21年第7回臨時議会

2009年11月27日 | まちづくり
 平成21年度第7回臨時議会が開かれました。

 役場職員と町長などの特別職と教育長の給与が削減されました。
人事院勧告により国家公務員の給与が減額になったことから町職員の給与の見直しが行われました。今までも人事院勧告の動きに倣ってきていたので今回も右倣えしたことになります。
人事院勧告は、民間企業の給与と国家公務員の給与の格差を無くする事を目的としているので、現状の不景気による民間企業の給与ダウンに合わせるよう勧告されていました。
具体的には、月給が平均0.2%の引き下げです(4月まで遡り12月の期末手当で調整します)。期末勤勉手当(ボーナス)は、年間0.35月分の減額に町独自の削減として更に0.1%で計0.45月の減額となり、支給額は年4.05月分となります。また、住宅手当の削減として自宅のある人への住宅手当5千円/月の廃止、アパートの人は2千円減額の月2万9千円となりました。月60時間を越える超過勤務の支給割合は125/100から150/100に引き上げられ、超過分を代休に振り返ることのできる新制度も作られました。
 町長などの特別職の期末手当が、230/100を10%減とした220/100となり、現在独自削減している分を合わせると6月が195/100、12月が205/100となりました。
 町内の中小企業の方々と比べるとまだ良いのかもしれませんが、町職員の給与の動向を参考にしている民間企業も右ならえするので削減するべきではないとの反対意見も出されましたが、賛成多数で可決されました。
 ただ、給与条例が分りづらいと言うことで一度総務委員会に条例の変更が付託となり、条例の文言が修正されての可決でありました。

 今年度5回目となる補正予算が提出されました。
 倶知安厚生病院の救急医療の赤字(H20年度分)補助の8400万円と新型インフルエンザワクチン接種料の補助2028万円などの1億479万円の増額の補正です。今年度の一般会計予算が73億7749万円となります。
救急医療については、羊蹄山麓5ヶ町村で1億2千万円の補助をすることで町村間の合意を得ております。また、「地域医療の確保に関する特別委員会」でも報告などを得ていましたが、病院からの要請にただ補助をするのではなく、町民の意見を伝えるべきとのことで「地域医療の確保に関する特別委員会」に付託され、再審査されことになり、補正予算は定例会まで10日ほど保留となりました。

 議会の承認の必要な小中学校のデジタルテレビの購入(2772万円)と先生方のパソコン購入(1941万円)契約が可決されました。
スクールニューディール構想のICT環境整備関連の資金が使われます。