北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

議員報酬引き下げ

2009年03月25日 | まちづくり
 平成21年度予算審議を中心とする第1回定例会が終了しました。
今回、議員自らによる議員報酬の引き下げ延長の発議が可決されました。
財政が厳しい折、平成17年度から行われていた議員報酬の削減がこの3月いっぱいで終了することから、引き続き2年間削減することが決まりました。
当初、2年前に議員定数を2人減したこともあり、元に戻してもいいのではといった議員もおりました。また、若い意欲のある人が議員を目指すことができるように議員報酬を上げた方が良いといった意見もありました。 
しかしながら、ニセコヒラフスキー場での外国資本の活発な投資がありこの3年ほど地価上昇率日本一を続けていた我が町も、昨年後半からの世界同時金融恐慌の影響を受け、観光振興に影響を受けつつあるために、議員報酬を元に戻す状況に無いとの意見が多数を占め、引き続き減額支給することに、全議員総意の提案となりました。
議長を含め16人の議員で年間522万円の削減となります。
 この削減された金額をどのようにするかということで議会運営委員会で何度となく議論が交わされました。今回、町長から提案されている一般会計予算には、削減される前の議会費が計上されているので、そのまま予算を通し、次の議会に議会の意向を汲んだ補正予算を組んでもらうという意見と議員の意思として使途を明確に提示し修正予算を提案する意見の2つに分かれました。
使い道として、将来ある子どもたちの教育費の図書の購入とスポーツ少年団の活動費に使ってほしいという方向で一致はみたものの、その手続きについて理事者に任せるか議員提案による予算修正動議を行うかでなかなか一致を見ることができませんでしたが、議員一人一人の思いや意思を町民に伝えたいといった思いの議員が多数を占め、一般会計予算の修正動議を出し、12対3の多数で議員報酬を削減し、教育費の図書購入費とスポーツ少年団事業補助金を増額する修正案が可決されました。
 町長から提案された一般会計の総額の変更や町長の政策的な予算に対する修正動議ではなく、議員報酬を削減することでの予算のかかわりを表明したことだと思うので、私も動議発議者に名前を連ねさせてもらいました。

H21年第1回定例会 ②

2009年03月18日 | まちづくり
 平成21年の第1回定例会が開会しています。
年度的にはまだ20年度ですが、定例会の回数は、年によるようです。(余り気にしていませんでした。地方自治法第102条第2項に規定されているようです)
16日から一般質問が始まり、3日目の今日で一般質問が終了しました。
13名の議員より47件の質問が通告されています。今回は、一番最後の順番で締めの質問者となりましたが、ラストバッターも疲れるものです。同じテーマで重複する質問があると、質問したいと思うところを先に言われたりしますので、意図している核心を先に質問されると肩透かしを食らった感じになってしまいます。
 今回の質問は4件です。
1、地域防災計画について、昨年より修正作業が行われておりますので、その概要についての質問です。H14年に策定されたままであったので、それ以降、病院や事業所が無くなったり、役場内でも機構改革が行われたので、担当部署がなくなるなど現状にそぐわない体制の改定などがメインの作業です。また、防災訓練も町内会単位で開催されることが多くなり、全町的な防災訓練の必要性を訴えました。また、役場内での訓練の必要性も訴えました。
2、建物の耐震改修促進について、新年度予算に耐震改修の助成金支給が提案されています。その概要と推進についての質問です。耐震改修の助成は、耐震改修促進計画の施策のひとつですから、計画がまだ示されていないので、町の具体的な耐震化の現状や改修目標を問いました。国の計画に準じて平成27年までに住宅の耐震化率を90%にする計画です。対象になっているのが444戸あるそうで、この7年間に耐震化を進めなければなりません。厳しい数字です。それも、昭和56年以前に建てられた住宅です。現在は、阪神淡路大震災後の平成12年に改正された建築基準法に則って建築されているので、平成12年以前の住宅も耐震的に不安定なものもあるので、それらも対象としてほしいと要望しました。現に耐震診断は、平成12年以降の基準で判断しているし、改修基準も平成12年以降の基準です。北海道の補助が1/2はいるので、支給基準の縛りがあるようですが、それに漏れた物にも対処してもらいたいものです。ただ、改修するのは、住宅の持ち主なので、住民がこの助成事業を活用してくれないと、絵に書いた餅になってしまいます。利用してもらうようPR活動が重要になります。
3、住宅改修助成について、耐震改修の他にバリアフリーの改修にも助成金を出す提案がされていましたので、省エネのための断熱改修や需要の多い外壁や屋根の改修・水周りの改修などリフォームのニーズの多いものを含んだ助成にしてほしいと要望いたしました。外壁を直すついでに柱や土台などの耐震改修をする。また、水周りを改善するときに手すりをつけたり、段差をなくする。といったようについでに改修することが多いので、いろんなメニューがあると役場がもくろんでいる改修もやってもらえるので、有効に使ってもらえるようにしな工夫が必要です。
町長は、一気にあれもこれもとなると申込が殺到して予算がパンクしては困るので、様子を見ながら検討したいと答弁してくれました。それでは、二気(?)目には、メニューを増やしてほしいと要望させてもらいました。
4、今年、町の土地を住宅地として分譲する計画があるので、どの様な計画なのか質問しました。昨年から始まった第五次総合計画に「風土に適した住まいの創出」と掲げられているので、ただ土地を切り売りするのではなく、雪国のリゾート地にふさわしい住宅を建ててもらうようにしてもらいたいし、折角の町の土地なので、町の建築業者が優先的に仕事ができるようなことも考えてもらいたいとの要望です。町の建築業者を条件に販売するのは難しいけれど、優遇処置(町の業者を使うと助成金を出すなど)は検討したいと回答をもらいました。ただ、地域にふさわしい住まいづくりには、いま一歩伝わらなかったようなので、別の方法で訴えていきたいと思っています。
 以上が私の質問でした。
 他の議員の質問は、町長の行政執行方針について、定額給付金の支給について、一般競争入札について、女性教育委員の増員についてなどがあります。詳しくは、倶知安町議会のホームページにあります。
 特に、一般質問の中で、定額給付金の支給が4月24日に振込が始まりますが、合わせて商店連合会がプレミアム商品券を販売することになりました。
また、耐震診断の結果、要改修の判定が出ている中学校の耐震改修の設計を新年度に行う方向での答弁がありました。
そして、一般競争入札も1・2件ほど導入する予定である。といった動きが確認されました。

 明日から新年度予算の審議に入ります。