さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

メイ首相の失敗から~

2017-06-11 09:58:35 | ダイアリー
6月8日の英国の下院議員選挙(総選挙)で、現政権の保守党が議席を失い(330→318)議席(650)の過半数を割ってしまった。

勝てる選挙だとメイ首相は判断して行った選挙だっただけに、議席を増やして英国の総意/大多数を代表する立場でEUと有利に離脱交渉を進める算段だっただけに、総選挙の実施は大失敗に終わりました。一石二鳥を狙って、二兎追うものは一兎をも得ず に終わりました。EU残留確認の国民投票を実施し、失敗したキャメロン前首相に引き続いて、世論を見誤ったと世界でニュースになっています。

敗因は色々挙げられていますが、
まあ、種々要因の出来上がりだったのでしょう。

これらの要因の中で、日本でもありそうなことがあれば、政治家らは対策を打つでしょう。彼らの小手先の対策を見破るうえでも、メイ首相の負けた要因をサラっておくことは重要かもしれません・・・


敗因は、

・世論調査(労働党との差20ポイント)を信じたこと
・世論(調査)の劇的変化(20ポイント差が1~13差へ)を予測できなかったこと
・マニフェストの世論に与える影響を過小評価したこと

・党首のイメージ差が広がったこと
    メイ首相は言動を高圧的/ロボット的とされた一方、
    コービン労働党党首は市民との対話を多くして庶民派を獲得した。
・マニフェストが不人気だったこと
    a)介護料全額負担者の対象者を 家屋を含む資産額で勘定するとした
    b)EU離脱交渉に掲げる目標が抽象的と評価された
    c)大きな政府(ばらまき政策)を掲げる労働党に対し財政緊縮策に固執した

・ロンドン橋テロが不利に働いたこと
    メイ首相は過去6年間内務大臣を務めテロ対策にあたっていて責任が問われたこと
・SNS(ホームページ)の出来に差があったこと
    保守党のものは表現が鋭利で攻撃的との印象を与えるものであったのに対し、
    労働党のものは大衆的で分かり易いと受け取られ、人気/不人気がネット上で急速に広まった

・総選挙をEU交渉開始前にやりたかったメイ首相の裏の理由が広まったこと
    保守党内のEU離脱強硬派(交渉など必要ないとする派)50名の発言力を総議席数増で弱めるという裏が表に出てしまい、総選挙の意味合いを不明確にした

等が挙げられている。


ただ
調査会社が5000人を対象にしたEU離脱に関する調査でしたが、

EU離脱派が選挙前より、
EU離脱賛成45% + EU離脱が決まったならEU離脱賛成とします23% と合計68%に増えはのは選挙運動の成果にはあげられるでしょう。


メイ氏は、北アイルランドの地域政党と組んで下院の多数を維持し、首相を続け、EUとの離脱交渉に臨むようですが、北アイルランドの地域政党は、地域的にも、アイルランド(EU)との自由な人的交流を望む政党ですので、メイさんの一番のEU離脱目的である、EU間の人的交流抑制(移民難民対策)ポリシーは、この政党の甘受するものとは言い難く、いずれお互いに離反し、連立/閣外協力は破たんするとの見方が大勢です。

今回の総選挙はメイ首相の力をそぐものとなりました。

英国ポンドがこのことを端的に表していて、総選挙後日々弱くなっているのです。

今後の英国のEU離脱交渉、メイ政権はどこまでもつのか、我が国のこれからの選挙戦術は?等々目を離せなくした英総選挙でした。

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