米国の長期金利(米国10年国債の金利)が2.58%(年利)に一昨日跳ね上がった。FRB の金融資産圧縮や政策金利 UP にもかかわらず、10 か月ほど 2.5% をなかなか超えられなかった金利がなぜ急に上がったのか不思議だったが、中国が関係していると米ブルームバーグ社が報じた。
中国が その外貨準備で運用する資産( 345兆円)から 米国債の購入を縮小ないし停止する 用意があると 中国担当者が語った と米ブルームバーグ社が報じたことにより 米国債の需要減=米国債の金利増 が起きた という。
なぜ中国は米国債を買うのを控える?
理由は 米国債が今後どれだけ発行されるのか見届けたい、米国債の購入を両国の貿易摩擦の武器に使う 用意のため と中国はにおわせているという。
でも 中国が購入を止めたら 米国の方が貿易摩擦のツールに 先ず 使い始めるのでは?
きな臭くなってきました…
お蔭で(年央より日銀の金融緩和が縮小に向かうのでは思惑も働いて)有事の円買いが始まって、円がドルに対して高くなってきました。
昨日はまた カナダの担当者が トランプ大統領が NAFTA 脱退を近く発表する と述べて、カナダドルが下落しました。
為替だけではなく 昨日の NYダウは 両ニュースで (結果は16ドル安と軟着陸でしたが)値動きが荒いものでした…
米国金利が上がると、最悪 米経済↓ 米ドル高で新興国から米に投資資金が逃げて新興国経済↓ 有事の円買いの円高で日本の輸出↓ 日本の企業業績↓景気↓株価↓ でしょう。
世界経済は 現在 ゴルディロックス(適温状態)相場で 拡大していますが、政治もゴルディロックスでお願いしたいものですね…
中国さん トランプさん 頼みますょ
注)ゴルディロックスとは:
英国の童話「3びきのくま」に出てくる小さな女の子の名前です。エリザベスやマーガレットにすれば覚えやすかったのに…
童話はこの女の子がくまさんの家に入り、食べ物や家具を荒らしてしまうお話です(ね) 先ず 机の上にあった おかゆを食べてみると一つは熱すぎ、一つは冷たかったが、三つ目はちょうどいい温かさだった。椅子も三つあって 座ると、二つは大きかったが、三つ目はちょうどよかった。ただ座ると壊れてしまった。眠くなってベッドに入ると、一つは固すぎ、一つは柔らく、三つ目がちょうどよいものだった。心地よくこのベッドで寝込んでしまうと、そのうち くまの親子三人が帰ってきて ゴルディロックちゃんは見つけられてしまう。 ゴルちゃんは大急ぎで くまさんの家から逃げ出しました というお話です。
‘ちょうどいい程度’を説明するのに この童話を知らない人はいないので、少女の名前 ゴルディロックスを ゴチャゴチャ回りくどく‘適度’を説明するかわりに 彼女の名前を出すことになったようです。 色々な分野で使われていますが、経済学では 緩やかな持続的成長と低インフレ率を指しています。