十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫) | |
綾辻 行人 | |
講談社 |
乃木坂文庫。すっかり、すっきりだまされた!面白かった。でも、これってビジュアル化は出来ないよね。あと、殺される側のほとんどが、何故自分が殺されるか知らないまま、ってのは復讐劇としてカタルシスがないなあ。「名探偵」の「さて」も欲しかった、ってのは望みすぎ?
ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫) | |
クリエーター情報なし | |
小学館 |
読んでる間ずっと「動いてるタングを映像で観たい!」と思った!モラトリアム男ベンと、不思議な訪問者タングの珍道中。いつしか癒され成長していくベン。二人の旅をハラハラしながら読み。家に着いたところでホッとし。いいお話だと思ったらそれで終わりじゃなく!後半、ベンとタングを中心に家族が再生していくドラマに、さらに感動の上塗りをされ。ホントにコレが処女作なの?素敵なSFをありがとう!
スペードの3 (講談社文庫) | |
朝井 リョウ | |
講談社 |
私は「大富豪」が嫌いです。ババぬき、7ならべ、神経衰弱。数あるトランプゲームの中で、「大富豪」だけ、明確に前のゲームの結果が次のゲームに、明確に影響を及ぼすんですよね。「大富豪」をやると、私は必ず最後は「平民」でした。大勝ちもしないけれど、こずるく出し手を選んで大負けもしない。まるで自分の人生みたい。いやなゲームだ。表BGM:さだまさし「主人公」裏BGM:相川七瀬「Round ZERO~BLADE BRAVE~」乃木坂文庫。
美少年椅子 (講談社タイガ) | |
クリエーター情報なし | |
講談社 |
タイトルみて「いったい美少年が椅子になるって、どんな猟奇的な事件?団員の誰か(きっと生足くん)が椅子になるの?ワクワク!!」って思ったのに、裏切られた!副会長がキャラ変。彼女メインの事件がそのうちおきるかな?そう言えばすっかりトゥエンティーズのこと忘れてた。
木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫) | |
クリエーター情報なし | |
文藝春秋 |
推し読書本。ちょっと入り込めなかった。記憶の後出しじゃんけん。
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫) | |
クリエーター情報なし | |
講談社 |
乃木坂文庫。研究を山登りに例えた部分は非常に興味深かった。養老氏の解説に「自伝的小説」とあるように、主人公は森氏の投影なのだろう。はたしてどこまでが事実でどこからがフィクションなのか。ラストまで読むと「ただ、少しずつだけれど、僕と喜嶋先生との距離は遠くなっていく方向だった」という部分が切なく。