ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2016/10/10 「ジェイソン・ボーン」

2016-10-10 00:00:00 | 日記
「ジェイソン・ボーン」

 復活したボーンシリーズ第4弾。
ボーンが出てこない番外編も含めれば第5弾。
マット・デイモン扮するジェイソン・ボーンは、
記憶を失っていたが、自分がどうやら凄腕の殺し屋だと気付く。
実はCIAによって生み出された怪物なのだが、それを隠そうとする一味に狙われる。
だがボーンは凄腕なので、CIAが総力を挙げても捕まえられないと言う訳。
この捕まらない加減が面白く、特に3作目が良かった。
旧作で注目した監督のポール・グリーングラスは、
デイモンと組んだグリーンゾーンや、キャプテンフィリップスがいまいちだっただけに
シリーズ復活への期待は高まるばかり。見るしかありません。

ジェイソン・ボーン 元殺し屋。本名デビッド・ウェッブ(マット・デイモン)
ニッキー・パーソンズ 元CIA(ジュリア・スタイルズ)
ヘザー・リー CIA(アリシア・ヴィキャンデル)
アセット CIA作戦員(ヴァンサン・カッセル)
ロバート・デューイ CIA長官(トミー・リー・ジョーンズ)

リチャード・ウェッブ ジェイソンの父
アーロン・カルーア IT界のカリスマ
エドウィン・ラッセル 情報長官
マルコム・スミス ハッカー集団のリーダー

起:CIAの情報がハッキングされる。
承:情報を追ってボーンが現れ、長官は彼を始末しようとする。
転:長官を返り討ち。
結:後釜を狙うヘザーもボーンに見張られる。

①ハッカーとなっていたニッキーは極秘情報を探り、ボーンが関係していると気付く。

 CIAをやめ、ハッカー集団の一員となったニッキー(24のクロエを思わせる)は
リーダーであるマルコムの指示でCIAの作戦の情報を入手。
そこに登場したリチャード・ウェッブと言う名が、
デビッド・ウェッブ、すなわちジェイソン・ボーンの父親だと気付く。

②情報が奪われたと気付いたCIAヘザーはボーンが接触すると考え、
ニッキーを追跡。
さらに長官はボーンに私怨を抱く作戦員も呼び出す。

 CIAでは、何者かが極秘情報にアクセスしたと察知。
犯人がニッキーで、居場所がアイスランドだと突き止め、
アジトを米国から遠隔で停電にする。
混乱するアジトには日本人ハッカーもいるらしく、日本語が聞こえる。
だがニッキーは既に情報をUSBメモリにコピーしていた。
CIAのデューイ長官は、ニッキーがボーンに接触すると考える。
新任のヘザーは、ボーン追跡の任を買って出る。
一方、デューイは、作業員アセットにも連絡を取る。
アセットはかってボーンのせいで数年間捕虜になった過去があり、
恨みを抱いているのだ。

③ボーンはデモに紛れてニッキーと接触。
だが、CIAの追跡を受け、作戦員の狙撃でニッキーが殺されてしまう。

 アテネで闇ファイトをして稼いでいたボーンの前に、ニッキーが現れる。
監視されている事を承知のボーンは、デモ騒ぎに紛れてニッキーと接触。
暴徒がいて、CIAもなかなか近付けないと言う訳だ。
ボーンはバイクをいただいて、ニッキーと二人乗りで退散。
CIAの部隊が追跡するが蹴散らされて、「B班全滅!」みたいな会話が飛び交う。
が、アルティメイタムほどボーンが凄腕に感じられず、
勝手に追っ手が自滅してる印象。
それはともかく、追跡を逃れたかに見えたボーンを、アセットが狙撃。
凄腕のはずのボーンがやられてしまい(つまり狙撃手を警戒してなかった)、
バイクは転倒。
ボーンの倒れた位置は死角になって無事だが、負傷したニッキーは射撃範囲内だ。
助けると言うボーンだが、それは狙撃手に体をさらす事になる。
ニッキーは持っていたUSBメモリを投げて、息絶えるのだった。
皆勤賞のニッキーは、やや老けた印象があったが、こうして降板させられるのだった。

④ニッキーが入手した情報によると、
ボーンだけでなく彼の父も計画に巻き込まれ、始末されたらしい。
その計画を指揮したのが現CIA長官で、父を殺したのが作戦員なのだ。

 ベルリンへ飛んだボーンは、ニッキーの仲間であるマルコムに接触。
USBメモリの解読を頼む。
その情報によると、トレッドストン計画にはボーンの参加が前提となっていた。
その動きに疑問を感じた父リチャードは始末された。
その指示をしたのが現CIA長官であるデューイで、
始末したのがアセットだったのだと知る。

⑤情報にアクセスした事からボーンの居場所が判明。
ヘザーが追跡を指揮するが、逃げられてしまう。

 この極秘情報は、アクセスするとCIAに所在がばれる仕掛けとなっていた。
(つまりネット越しに見れちゃう仕掛け?)
詳細は忘れたが、これを知ったヘザーが再びボーンを追い、
やっぱり逃げられると言うシーンがあった気がする。

⑥ボーン追跡から外されたヘザーは、ひそかにボーンと接触。
長官の追跡から助ける。

 デューイはすぐにもボーンを始末したい構えだが、
ヘザーはボーンには利用価値があると反対。
デューイはこれを取り合わず、ヘザーを追跡チームから外してしまう。
デューイがボーンを追うが、
デューイの暴走を疑問に感じていたヘザーがひそかに連絡。
ヘザーの忠告で難を逃れたボーンは、彼女に信頼を置く様になる。

⑦長官はIT界のカリスマと組んで、新たな計画を立案。
だが、カリスマも寝返りそうだと気付き、ヘザーと合わせて始末しようとする。

 デューイは、IT界のカリスマであるアーロンと組んで、
新しいシステムで全米を監視しようとしていた。
だが、アーロンは利用されている事を快く思わず、
ラスベガスで開催される発表会の席で暴露しようと考える。
当然、デューイもその動きを察知。アセットに狙撃するよう指示する。
さらに裏切り者のヘザーも始末し、自らも負傷する演出で、
テロ行為だった事にしようと企んだのだ。

⑧ボーンが狙撃を阻止。退散する長官と対決する。

 ボーンはヘザーの手引きで入国しており、会場にたどり着く。
異変に気付いたボーンは、間一髪狙撃を阻止。
会場内が騒然とし、ヘザーらの始末に失敗したデューイは退散してしまう。
 ボーンはデューイのいる控え室へ。
彼が一連の計画に関係していたと知ったボーンはデューイと格闘に。
かけつけたヘザーがデューイを射殺するのだった。

⑨作戦員が装甲車で退散。激しい追跡の末、追い詰めたボーンが倒す。

 長年のけりがついたと、会場を後にするボーンだったが、
そこにはアセットの姿があった。
そう言えばこんな奴もいたなと追跡。アセットはSWATの装甲車を奪って退散。
ボーンもそこらの車を奪って追跡。
装甲車は周囲の車を蹴散らして大変な事に。
それでもボーンに追い詰められ、装甲車から降りたアセットはガード下みたいな所へ。
ボーンは格闘の末、怒りをこめてアセットを絞め殺す。

⑩ヘザーは長官の後任に自薦。ボーンは利用でき、裏切ったら始末すると言うが。。

 ヘザーは情報長官に一連の顛末を報告。すべてはデューイの暴走だったと。
後任のCIA長官を探す必要があるが、ヘザーは私こそ適任だと自薦する。
ボーンについて聞かれると、彼は利用できると回答。
それでも裏切られたらの問いに、その時は始末すると答える。
 情報長官と別れたヘザーの前にボーンが現れる。
今後は協力してほしいと言うヘザーの誘いに、考えてもいいと言うボーン。
どうやって連絡を取ったらいい?と聞くが、ボーンは姿を消してしまう。
やむなくヘザーは車に乗ると、そこにはレコーダーが残されていた。
再生すると、ヘザーが情報長官と話した会話が録音されていた。
裏切られたらボーンを始末するの下りも。
しまった!と言うヘザー。
次の瞬間、彼女の車は爆破され、見ていたブロンソンは、イエー!と叫ぶのだった。。
などと言う事はなく、映画は終了。
お約束のいつもの歌が5作連続で流れる。
何だか落語のお囃子みたいでやや滑稽だけど、
ロール中の音楽は面目躍如と言う印象です。

 と言う訳で、改めてボーンシリーズをかいつまんで言うと、
①記憶を失っていたボーンが、自分が関わっていた計画を少しずつ思い出す。
②組織は計画を闇に葬ろうとするが、ボーンが凄腕なので返り討ちにあう。
。。と言う訳。
 ①の描写については、シリーズ当初からそんなに面白いと思ってなくて、
傑作だった3作目もその点は同様。
作られた殺し屋だったなんて、最初からそんな事だと思ってました。
前作から幾年月経過した本作でも、ボーンはいまだにそのあたりを気にしていて、
まあこのシリーズはそんなもんだと差し引いて見るしかない。
 一方、肝心なのは②の方。
今回の敵はCIA長官(トミー・リー・ジョーンズ)だから、
まさに総力で追ってくる感はあるのだが、何か物足りない。
トミーリー長官が、自身の醜聞をごまかそうとしている程度にしか感じられない。
確かに、派手な格闘やカーチェイスはあったけど、
ボーンシリーズの魅力って、そこじゃないはず。そういうのはダイハードに任せとけ。
極端に言えば、一発の銃弾も発射せずとも、緊迫したシーンは作れたはず。
もちろん、そんな雰囲気は多少あったんだけど、
事前の期待からすれば、かなり物足りない。
 周囲のキャストに目を向けると、
皆勤賞のジュリア・スタイルズはふけ顔になってて、本作をもって降板。
差し替えられたなと言う印象は強い。
代わりに登場したアリシア・ヴィキャンデルは
ナポレオンソロのヒロインだった人でちょっと魅力的。
上司トミーリーを裏切ってボーンに味方するのは、ちょっとお約束感あり。
だが実は野心家で、次期長官を狙ってボーンを利用していたと判明。
気付いたボーンがブロンソン風に、
ドカーンと始末するかと思ったが、少なくとも劇中では描かれなかった。
無事な姿で次回作も出るかも知れない。
簡単な事だけど、彼女を冷酷に始末する描写があったら、
作品全体の印象も変わったかも。
 ラストはお約束のいつもの曲で、
番外編では冗談にしか思えなかったが、本作ではしっくり来た。
ジョン・パウエルの音楽だけは健在で裏切らなかったと言える。
次回作があれば見ると思うけど、
もし本作がシリーズ第1作だったら、続編は劇場では見ない確率が結構高いかも。
そんな出来です。
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2016/10/10 「セントルイス銀行強盗」

2016-10-10 00:00:00 | 日記
「セントルイス銀行強盗」

ジョージ・ファウラー 若造(スティーブ・マックイーン)
アン ジョージの元恋人。ジーノの妹
ジョン・イーガン リーダー
ジーノ 仲間
ウィリー 仲間

 イーガン一味は銀行強盗を計画。
ジーノと親しいジョージは強盗を嫌がり、運転手として参加する事に。
もともとの運転手ウイリーはこれに不満だ。
 ジーノの妹で、ジョージの元恋人アンは、彼らが何かを企んでいると感付く。
見過ごせない彼女は、強盗が銀行を狙っていると落書き。
厄介だと感じたイーガンは、アンを階段から落として殺害してしまう。
 結局ウィリーが運転手に戻り、ジョージは強盗として参加する羽目に。
銀行を襲撃するが、たちまち警察が包囲して撃ち合いに。
ウイリーは退散してしまう。
イーガンは人質をとって射殺され、絶望したジーノは自殺。
追い込まれたジョージは、女性客を人質にするが、悪魔じゃないと言って結局解放。
突入した警察に逮捕されるのだった。

 と言う訳で、スティーブ・マックイーン主演のサスペンス(?)
時期的には絶対の危機と荒野の七人の間。
マックイーンはちょいワル仲間に誘われて、銀行強盗に参加。
危険な事をしたくない彼は運転手役となるが、途中で計画変更があって強盗役に。
さらに仲間が射殺されて、一人で立てこもる羽目になると言う訳。
緻密な計画ぽい描写だが、計画を立ててるのは車の移動についてのみで、
肝心の銀行の方は出たとこ勝負。
印象に残ったのは、銀行を包囲した警察が人質の安全も考えずにやたら撃ちまくる点と
計画に気付いたマックイーンの元恋人が冷酷に始末される点。
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