この画像、もちろん写真ではありません。
かつてインテリア業界には予想完成図(パース)を
描く事を職業にしている人が沢山いた。
図面を理解できないクライアントへのプレゼンには
欠かせない物だったのだ。もちろん手書き。
それはそれで味わいある物ではあったけれど
今を遡る10年以上前、アナログからデジタルへの転換期。
コンピュータグラフィックパースの台頭により
手描きパースを見ることは無くなった。
私が結婚退職後にCGの専門学校に通ったのはその頃だった。
当初、自宅でパースの仕事をする事が目的だった。
(…って今はジュエリーデザインが本職になってしまいましたが…(^^ゞ)
就学中、偶然見つけたある巨匠のサイト。
3DCGのエキスパートは数あれど、
彼ほどの技術をお持ちの方は少ない。
商業施設を中心とした3DCGパースで
彼の右に出る者はいない…と、私は今でもそう思う。
巨匠の名は戸澤 徹氏
大手アパレルをはじめ
ファッション誌を彩る人気ブランドショップや
ZOZOTOWNなどを手がけられている。
特筆すべき彼の凄さは、物体をリアリティに描くだけでなく
画像から、その背景の空気感までもが伝わってくる事だ。
行き交う人々の足音、車のエンジン音やクラクションまでもが
聞こえてきそうな臨場感に溢れている。
そして何よりも、そのお人柄の素晴らしい事。
彼の作品に魅了された私は、学生時代に
無謀&失礼&恐れ多くもサイトに記載されていたアドレスに
直接メールして、自分の作品を添付し
どうしても表現出来ないCGのアドバイスをお願いした事がある。
今思えば、多忙を極めた著名人であるかとも知らずに…。
第一線でご活躍の巨匠であるにもかかわらず
目からウロコの技術を、懇切丁寧にご指導下さったことを、
私は今でも忘れない。
今は方法が変わっているかもしれないが…
私がかじっていた時代は以下の通り。
画像の右中央にいるワイヤーだけのワンちゃんを見て欲しい。
技術者は最初このワイヤーの状態しか見ることが出来ない。
まあ簡単な立体図が横にでるので、形状とベタっとした色はわかるのだが…。
それに物質の光の屈折率などの
物理的でややこしい数値データーを微調整して入力。
視点や、光源の数・位置を決め、コンピューターでレンダリング(※1)させる。
表現する世界は3次元でも、作業は2次元の平面で行う。
これが本当に骨の折れる気の遠くなる作業なのだ。
※1 数値データとして与えられた物体や図形に関する情報を計算によって画像化すること。
▼百聞は一見にしかず…CG界の巨匠の作品を是非ご覧下さい。
TOZAWA DESIGN RENDERING
戸澤様、ご指導頂いたご恩に報いる事が出来ず、
職を変えてしまった私を、何卒、お許し下さいませ。
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