エ・ビ・ス Eco Business Study

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エコロジー・ビジネス・スタディ

温暖化で著しい生物分布の変化

2008年01月07日 09時25分47秒 | ニュース拾読み
ここ100年間で世界平均気温が0.74度、上がっている。
その事により、地球の気候システムが変調をきたしている。

その温暖化の影響は、自衛手段を持たない動物や植物の
暮らしに現れている。

世界各国で気温の上昇による分布域が変化している。
日本列島でも海山で、草虫木魚や鳥獣の分布に
異変が起きている。

昆虫ではチョウの北進が目立つ。
いずれも南方系の仲間である、ナガサキアゲハ、
ツマグロヒョウモンなど約10種の分布に変化が起きている。
特に黒くて美しい大型のナガサキアゲハは研究が進み、
温暖化によって分布域の北方拡大が起きたことが
明らかになっている。

九州北部付近から北上を始め、約60年後の2000年ごろには
首都圏に到達している。

鳥類では日本アルプスの高山帯に暮らす氷河時代の
生き残りであるライチョウの生息域が狭められている。
ライチョウは世界分布の南限が日本である事でも知られている。

分布地区は変わらずとも麓から迫る温暖化の波で、
山頂部に向かって押し上げられている。

また、冬が暖かくなったことなどで山岳地帯に進入を始めた
シカなどにライチョウの生活の適地が奪われているという面もある。
シカは雪が積もると餌不足で自然に数が減るのだが、
その調節が効かなくなってきているのだ。

すべてが気候変動に起因すると断定はできないが、
可能性はきわめて高い。

生物分布の変化は温暖化を感度良くとらえるセンサーとも言える。

この生物分布の変化イコール温暖化と言っても過言ではないだろう。



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