エ・ビ・ス Eco Business Study

環境ビジネスの研究をしています。
エコロジー・ビジネス・スタディ

時代はバイオ燃料車からバイオ電気自動車へ

2009年06月08日 15時30分00秒 | エコ・カー
温暖化が深刻になるなか、化石燃料に変わる車などの動力源として
エタノールなどのバイオ燃料がもてはやされてきた。

しかし一方で、食料としての穀物からの転用で、穀物価格の高騰や、
農地拡大のための森林伐採により、逆に気候変動を悪化させるなど
多くの問題が指摘されている。

その問題解消のために、廃棄食料の利用や食料でない素材からの
エタノール精製の研究・開発も行われてきた。

ところが、ある研究によれば、より効率的な面においては、バイオ燃料より
バイオ電気の方が優れているという結果がでた。

この研究では、米国の環境省に当たるEPAなどが提供する車の燃費データを使用し、
バイオ電気とエタノール技術のライフサイクル分析が行われ、
それぞれの技術で作られるエネルギーだけでなく、車自体と燃料を生産する際に
必要はエネルギー量も考慮に入れ比較された。

その結果例えば、小型のSUV車の場合、1エーカー分のスイッチグラスで、
バイオ電気では14,000マイル(約22,526キロメートル)走行出来たのに対して、
内燃エンジン車では、9,000マイル(約 14.481キロメートル)の走行量に終わった。

又 車種や穀物の種類に関わらず、バイオ電気はエタノールより
100%以上オフセット効果が高く、バイオマス発電所での炭素捕捉や
隔離などを通じて温室効果ガスを効果的に減らすことも可能になり、
温室効果ガス削減でもかなりの差が付く事が判明した。

確かに少ない量で走行できると言うことは、食料用穀物などを
バイオマス燃料に廻すことも少なくなる利点もあるし、又食料以外での素材でも
効率よく走ることが出来るのであれば、バイオ電気自動車の時代は
案外早く来るかも知れない。
あとは販売料金をどれだけ抑えられるかが鍵となるだろうけど。

もし料金面がクリアできれば、いま人気のハイブリッド車の終焉も
近いという事になるかも。



「環境」人気ブログランキングはコチラ

banner_02[1].gif


にほんブログ村 環境ブログへ

にほんブログ村 環境ブログへ

by エ・ビ・ス


最新の画像もっと見る

コメントを投稿