事業承継②

前回からのつづき・・・

事業承継をスムーズに行う為には、事前の準備がどれだけ出来ているかが重要です。

「後継者は自分の息子で決まっているから安心なんだ」という経営者もいますが、それだけでは準備が足りないです。

後継者もいつ引継ぐのか、社長が亡くなってからなのか、事前に引継ぐのかさえも分からないと心の準備も出来ないです。

引継いだ時からすぐに経営者になれる人はいないです。
その人の性格や、周りの協力にもよると思いますが、肩書きだけ社長になっても当然事業はうまくいきません。

すでに後継者が決まっているのであれば、自分が何を思って会社を経営してきたのかを始めに引継いで欲しいです。

これが一番大事だと思います。

いつか後継者も会社経営の事で悩む時が来ると思いますが、経営者は孤独ですから（誰にでも相談できないという意味で）、最終的には自分で考え、決断しなければならないです。
その時に頼りになるのが、前社長が何を思って会社を経営し、この会社は何の為に存在するのかだと思います。

株や財産をどう引継ぐかも重要ですが、社長の思いを後継者に引継げれば、事業承継はうまくいくと思います。