大麻(おおあさ)女声コーラスは、44年11月の創立でした。
母体は、大麻(おおあさ)小学校PTAのサークル活動ですが、子どもの卒業後も、引き続き地域の文化団体として存続しました。
創立会員の木太陽子は、その結成当時を次のとおり語っています。
『みなさん新しい団地に引越してきて、見ず知らずの方ばかりですから、学校が出会いの場になりました。まだ、公民館がなく、勉強したい、友達をつくりたい、いわばPTAが公民館代わりで、PTA研修部に書道や読書会などもできました。
大麻(おおあさ)女声コーラスも、そのひとつです。』
創立時の指導者は、木村宏で、会員はおおむね40人でした。
49年6月第1回の小さな女声コーラスの夕べを開催、以降54年10月の10周年記念発表会まで5回のコンサートを開いています。
『最初のHBCラジオ出演は、45年2月、大麻(おおあさ)小音楽室で録音しました。47年にもHBCラジオとテレビに出演、歌いました。最初メンバーは20人ぐらいで出発して、ラジオ、テレビにたびたび出るので30人を越えるようになりました。その頃、札幌のお母さんコーラス大会に招待出演したこともあります。50年NHKの音楽の広場に出演の声がかかりました。今考えると、音楽的には幼かったけれども、周囲がまだ育っていない時代だったので、少しはいい方だったのでしょうね。』(木太)
この時期、前後してあすかコーラス、荻が丘コーラスなど、PTA活動を母体としたコーラスグループが誕生しましたが、そうした意味においても、文化活動に果たす学校の役割は決して小さくありませんでした。
なお、46年7月、上記合唱団の他、一般、高校、大学、それにフォークグループを含め第1回市民合唱の集いが開催されました。
註:江別市総務部「えべつ昭和史」555-556頁.
写真:大麻(おおあさ)コーラスの練習風景
同上書556頁掲載写真を複写し、当ブログ掲載いたしております。