エバ夫婦の山紀行ログ

道産子50代サラリーマン、主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。

芦別岳 (1727m) 本谷

2009年05月21日 | 山域別 (芦別・夕張)
芦別岳 (1727m) 
(旧道〜本谷〜頂上〜新道コース)
■ 1/25000 地形図 「芦別岳」「布部岳」

2009年 夫婦登山No.18
ツボ足 (プラシューズ) & アイゼン・ピッケル
メンバー エバ夫婦、たかさん

4/25 布部岳以来・・
25日振りの山行に胸躍るも・・・
エバは腰痛、千歳のたかさんは膝痛の持病を抱える二人だった。
春山最盛期にこの持病が悪化、エバはGWを棒に振り会社まで休
んだ。一方、たかさんも数年前スキーで大転倒して以来膝の痛み
に悩まされここに来て悪化した模様。すでに2週間も山には登っ
ていなかった。そんな二人と元気の良い妻チーヤンと3人で、兼ね
てから計画していた芦別岳本谷ルートへと出発することになった。

【 5/20 (水) 】 快晴


山部から見た芦別岳 (5/20)

4:05 エバ車にたかさんも同乗して自宅を出発。
快晴の登山日和、暑くて涼しい本谷の残雪をイメージしながら
早朝の国道を快走し登山口へ向かう。
6:15 富良野市山部の旧道登山口に到着。誰も居ない奥の
駐車帯に駐車し、早々に出発準備をする。手前の入林ポストに
は4:45に出発している先行者が居るようだった。
6:30 出発。登山口付近から頭を下げたニリンソウやエゾ
エンゴサクの群落が出迎えてくれる。
旧道は、ユーフレ川左岸の河原に出てすぐに大きな高巻きルート
の登山道となる。ピンクのテープや蛍光オレンジ色のペンキでル
ート案内しているので迷う事はないと思うが急斜面の高巻きは人
によって恐怖かも知れない。


登山口から楽しませてくれた「ニリンソウ」の群落

川沿いの「エゾノリュウキンカ」


たかさん 無念のリタイア・・・
    思案の末・・エバ夫婦のみ山行を続行

7:10 一つ目の高巻きを終えて川沿いの登山道に降りた時、
たかさんがなかなか降りて来なかった。心配したエバが登り返し
て様子を見に行くと、膝を捻った拍子に激痛が走り昔の悪夢が蘇
えった様子のたかさんがビッコを引いて歩いていた。何とか川沿
いまで降りて来たが非常に痛そうだった。しばらく休憩をして様
子を伺うもこれ以上の前進は無理とみて一時は山行自体を中止し
登山口へ引き返す事にしたが、たかさんの強い要望もあってエバ
夫婦だけが山行を続行する事になった。仲間と別れるという断腸
の思いもあったが、登り始めてまだ40分ほどの場所であること
やたかさんの力量からも独りで下山する事に心配はないと判断し
てその言葉に甘んじることにした。(下山後に聞くと登山口まで
2時間を要したらしく辛さが伝わってくる。どうか早い回復と完
治を祈っています。お大事に・・)
7:25 たかさんと別れ、登山続行。選んだ判断が正解かいなか・・・
まだ悩みながらの続行だった。ただ、成否は別にしても今はたか
さんも一緒に登っている気持ちで本谷を無事登り切り、そして頂
上から無事下山する事に集中する方が大事だと自分に言い聞かせ
た。

8:33 ユーフレ小屋に到着。
登山口からほぼ2時間で着いた。大きな高巻きを3回繰り返して
の到着である。所々残雪の上を辿る場面や川渕の微妙なルートも
変化があって楽しかった。
8:40 いよいよ本谷へ歩く・・・。
(小屋の手前で後続からの2人組パーティーに抜かれる・・以後
追い着く事無く離れる一方だった)


ユーフレ川沿いの残雪を辿るチーyan・・


ユーフレ小屋にて

岩壁に囲まれた深い渓谷に感動!
      チーyanは初体験の本谷・・



ゴルジュ手前、雪解けが進む本谷・・


本谷の「ショウジョウバカマ」・・


ゴルジュの上流から本峰を望む本谷にて・・


本谷の核心部を登る・・


デブリの残骸・・


間もなく稜線に・・ご苦労さん


芦別岳(1727m) 頂上にて


頂上から南側の南喜岳とその奥に夕張岳を望む

今シーズン最後の雪山を満喫・・・
     6時間半の苦闘も吹っ飛ぶ頂き・・・


12:33 ようやく平らな稜線、旧道に出合う。
小屋を出発して約4時間半の本谷を登り終えた。岩壁に囲まれ深
い渓谷の異様な世界に呑み込まれながら常に感動と驚きをもたら
す本谷ルート。左右のルンゼや頭上からの落石・雪崩に注意しな
がら、少しずつ傾斜を増していく本谷。ここでしか見られない今
だけの大滝。登るに連れ高度感たっぷりの急斜面。アイゼンを付
けながらもしっかりとキックステップをしてピッケルは深く差し
込む。休憩など出来る場所も無いが、5歩登っては一休み、3歩
登っては足を止める。そんな自分たちをようやく稜線に出て振り
返った。ホントよく登って来たものだ・・と感心する。
アイゼンを外し、暫し本谷と高みの風景を楽しんだ。
そして、登山道を辿り頂上に達する 12:57だった。

登山口から登り6時間27分だった・・
            たかさん! 登ったよ!

快晴も強風で寒いくらいの頂上だったが、チーyanの初登頂に
硬い握手で喜んだ。(エバは5回目の登頂)
眺望は言うまでも無く360度の絶景、25日前に登った布部岳
は非常に小さく見えた。北尾根から辿って間近な夫婦岩は迫力満
点だ。南隣の南喜岳やシューパロ岳は稜線上の雪は無くハイ松が
出ていた。更に南の夕張岳も雪解けが進み春から夏の衣替えとい
った感じだろうか。遠く大雪山や十勝岳連峰そして日高の山々も
望み、貸切の眺望を満喫した。

13:25 下山開始。
頂上直下から残雪が急斜面に張り付いている。先行者の下山トレ
ースを拝借して慎重に降りた。途中で転んだらうん十メートルは
止まらないだろう。その途中でエバ両足の太ももがつり難儀した
が緩斜面まで我慢して降り、鎮痛剤を塗って何とか収まった。


雲峰山手前から頂上下山ルートを振り返る・・


半面山への下りも残雪上を真っ直ぐに滑り降りる

下りは、早い・・・・
所々夏道の露出した部分もあるが、概ね標高950m付近、鶯谷
から更に下まで残雪上を辿っての下りだった。その下は、夏道を
忠実に辿り約2時間半で登山口に着いた。16:05である。

たかさん お待たせしました。
旧道登山口から車を移動し、新道登山口で待機してくれたたかさ
んに8時間半ぶりの再会を果たす。元気?に出迎えてくれたたか
さんだったが、思いの他膝の調子が悪くず〜と車内で待っていた
という。ホント申し訳ない。
早々に帰宅に急ぐ・・自宅には18:40に着いた。
本当にお疲れ様でした。たかさん ありがとうございました。
次は、必ず一緒に登頂しましょう。楽しみにしています。

<コースタイム>
 6:33・・・登山口出発
 8:33・・・ユーフレ小屋
12:33・・・稜線(旧道合い)
12:57・・・芦別岳頂上(登り 6時間27分)

13:25・・・下山開始
13:45・・・雲峰山
14:15・・・半面山
14:45・・・鶯谷(覚太郎コース分岐)
16:05・・・新道登山口(下り 2時間40分)

※ 先行者は山の友人だった・・・・
約2時間前に出発していた先行登山者は、山の友人で小樽在住のパッポ隊長でした。ホントびっくりです。そして逢えなくて残念でした。
隊長のブログで、記録・地形図を参照して下さい。

バッポ隊長出動ログ
http://pappo.cocolog-nifty.com/pappo_/



















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4 コメント

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お疲れ様でした (チャッピー)
2009-05-21 20:22:12
まさか同じ日に登っているとは・・・
この日はわたくし単独でした。

晴天の五月晴れ。気持ちよかったですね〜
また登りたい山リストに追加になりました^^
ホント びっくり〜!! (エバ)
2009-05-21 22:49:19
チャッピーさん どうもです。
こんな奇遇もあるんですね。びっくりしました。お疲れ様です。
登山ポストの記入を見て先行者がいるはずのに奥の駐車帯に車がなかったので、林道手前の会館横の駐車場に止めてあったのがそうなんですね。きっと・・・。
わずか2時間違いかぁ〜。私たちは日帰りだったので4:30出発は無理でしたね。

本谷は3回目になりますが、こんなに天気が良く暑かったのは始めてです。チャッピーさんはじめ先行者のトレースにお礼を申し上げます。

是非、次回はパプマルさんを案内して下さいね。また会いましょう。
芦別岳良かったですね・・・。 (K Jbaez)
2009-06-01 23:17:19
素晴らしい写真の数々!!でも、きっと、「5歩登っては一休み。3歩登っては足を止める。振り返ってホント、よく登ってきたなと感心する」というエバちゃんたちの足跡の記念写真だから、余計輝いてるんだと思うのです。読んでいくと自分も一緒に歩いているような(それは無理かな?厳しすぎる。)錯覚に捕らわれてしまうような・・。貸切の眺望とは!!ほんに羨ましーい限り。でもね、ジェラシーなんて、ちっぽけも感じていませんから。心よりあなたたちの幸せを祝福したい!!のです。お友達への思いもひしひしと伝わってきました。とても残念でしたね。パッポ隊長さんのも見せていただきました。  コメント遅くなり、ごめんなさい。
褒めすぎで・・照れます。 (エバ)
2009-06-02 00:15:23
k Jbaezさん こんばんわ
まだ工事中ですが、先日夕張岳の手前にある前岳にバリエーションルートで登って来ました。
山一面雪とネギ畑の中をアイゼンとピッケルと腕力を駆使して登頂しすばらしい景色の初登頂でした。しかし、下りで利用しようとした夏道が残雪の下で、下山ルートに苦労しました。途中の石原平までは何とか・・だったのですが、それ以降ルートを見失い、迷いました。身の丈以上の笹薮を這えずり回り死闘6時間半の末、ようやく駐車場に着きました。
輝くのも一瞬です。間違えれば最悪の世界でした。コメントありがとう。

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5月20日 スタート  ・・・04:30ユーフレ小屋 ・・06:30ピーク  ・