エバ夫婦の山紀行ログ

道産子50代サラリーマン
主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。

里山散策・・・馬追丘陵「瀞台」 (273m) ⑥

2016年10月12日 | 山紀行 (道央・札幌)
里山散策・・・馬追丘陵 瀞 台 (273m)
■ 山 行 日    2016年10月11日(火)   日帰り
■ コ ー ス     名水コース~瀞 台~名水コース登山口P
■ メ ン バ ー     夫婦登山 №19
■ 登 山 形 態      登山道(遊歩道) スパイク長靴
■ 地 形 図     1/25000地形図  「南長沼」「三川」「栗山」
■ 三角点・点名    一等三角点  点名「ウマオイヤマ」
■ コースタイム    登り 1時間15分  下り 40分
<登り>
11:00  登山口F(馬追名水)出発
12:15  瀞台 (273m)

<下り>
13:00  下山開始
13:40  登山口F


ちょっと寄り道・・・パレットの丘
自宅からほんの10分。馬追丘陵名水コース登山口に向かう途中の農道に千歳市幌加地区の「パレットの丘」を通過する。
この時期、美しい波状丘陵地帯に秋の緑肥用として植えられているヒマワリが咲いていてちょっとした観光名所にもなっている。
先日、テレビでも中継されたようでチーヤンが覚えていて寄り道することを決めていたと言う。実際に目の当たりにすると圧巻で
春には「菜の花」秋には「ヒマワリ」が大空と大地の中で見事なコントラストを描き身近に観られるのが嬉しい。
ちょっと足を止め暫しの絶景に癒されて登山口へ向かった・・・。








ちょっと汗を掻きたい時の里山「馬追丘陵」
ここは、自宅から車で30分と近く地元「安平山」とは一味違うスケールと眺望が楽しめるエバ夫婦の里山の一つになっている。
たまたま休日が一緒も早朝から行動が出来なかったり、夕方から用事があると言った時でも日中ちょっと汗を掻きたいな?と
思ったらこの里山を思い出す。

2~3時間なら家から歩ける「安平山」、数時間なら「瀞台」「長官山」、もう少しあるなら「樽前山」や「風不死岳」「紋別岳」
といった具合に里山の選択には苦労しない。今日は、早朝から行動出来ない事情があるも「どこかへ行きたいね!」という
チーヤンの希望で「瀞台」と決めた。秋深まる紅葉も少しだけ期待しつつ「馬追名水」のある登山口へ向かった。



名水コース登山口、遊歩道案内板がありここは「F」地点



ハイイヌガヤ(這犬榧)  ツチアケビ(土木通)
「ハイイヌガヤ」と「ツチアケビ」・・・どちらも聞いた事が無い植物だった。
遊歩道を歩き始めてすぐに前を歩いていた女性の方に追い着く。登山?というより山菜取り?を思わせる行動で
少し歩いては立ち止まり何かしているように見えた。近づいてご挨拶、「何か採れますか?」と伺うと「植物を調べている」と言う。
「えっ?」と思いつつ更にお話を聞くと実に興味深く楽しい方だった。

ほとんどの花々は花期を終えているこの時期、葉や果実だけを見て植物の名を調べるのは難しい・・と思うのは私たちの常識。
彼女もまた同じだったのだが、花の先生と一緒に歩いた時に一度聞いた花や植物の名をすぐに忘れてしまうので図鑑を手に
調べていたらしい。

その彼女から教えて頂いた植物の一つが「ハイイヌガヤ」で果実は食べられるという。
熟した果実をひとつ食べてみたが、決して美味しいとは言えない。35度の焼酎に漬けると美味しいよ・・と教えられ
ちょっと興味を持った私だった。

「ハイイヌガヤ」・・ぱっと見は松の木に見えてまったく気にすることもなく登山道を歩いていたが、よく見ると松ではなく
葉には光沢があり果実は鈴なりに沢山なっていた。そして登山道脇に多く群生していることも分かりびっくりした。



「ハイイヌガヤ」

「時間があるならちょっと見てほしい植物があるの!」「来る?」と言われるまま彼女に着いて行く。
瀞台への遊歩道から分岐する別の遊歩道に少し入るとすぐにこの植物を教えてくれた。それが「ツチアケビ」。
これもまた聞いた事がなかった植物で色々と勉強になった・・。

帰宅してから改めてweb検索してみました。ご参考までにどうぞ!
森林内に生育するラン科植物である。ラン科植物として、また腐生植物(菌従属栄養植物)としては非常に草たけが高く、
大きな真っ赤な果実がつくので、大変人目を引く植物である。日本固有種。別名ヤマシャクジョウ(山錫杖)。

地上部には葉などは無く、地面から鮮やかな黄色の花茎が伸び、高さ1mに達する。秋になると花茎の上部に果実がつき、
熟すると長さが10cmにもなり、茎を含めて全体が真っ赤になる。まとまって発生することがよくある。

和名は地面から生えるアケビの意であると考えられるが、果実は熟しても裂開せず、形状以外はさほど似ていない。
果実にはかなりの糖分が含まれ、動物が摂食して種子散布している可能性もある。人間にもかすかな甘味は感じられるが、
タンニンが多量に含まれ、化学薬品のような強烈な異臭と苦味もあり、食用にはならない。民間では「土通草(どつうそう)」
とよばれて強壮・強精薬とされ、あるいは薬用酒の材料にもされるが、薬用効果についての正式な報告はほとんどない。
採集すると、時間の経過とともに真っ黒になる。種子はラン科としては比較的大きく、肉眼で楽に形状がわかる。

光合成を行う葉を持たず、養分のすべてを共生菌に依存している。ナラタケとラン菌根を形成し、栄養的には寄生している。
地下には太い地下茎があって、長く横に這う。地下茎には鱗片状の葉(鱗片葉)がついている。

初夏に花茎を地上に伸ばす。花茎は高さが50 - 100cmに達し、全体が黄色で、鱗片葉はほとんどみられない。
あちこちに枝を出して複総状花序となり、枝の先端に花を咲かせる。
花は3cm近くになりかなり大型で、全体にクリーム色で肉厚である。

果実は秋に成熟する。果実は楕円形、多肉質で、熟するにつれて重く垂れ下がり、多数のウインナーソーセージをぶら下げた
ような姿になる。果実は肉質の液果である。その点でバニラなどと共通しており、これらはやや近縁とも言われる。

腐生ラン類は非常に生育環境が限定されるものが多いが、ツチアケビは森林内であれば比較的どこにでも出現し、
スギやヒノキの人工林等でも見かけることがある。

以上


ツチアケビ

web上から検索してみつけたツチアケビの花と下の写真は全草・・・こんなの見たこと無いなぁ~です。



馬追丘陵で見た実際の「ツチアケビ」の果実

実は知らなかった・・・
おまけ・・・オオウバユリの立ち枯れた実

馬追丘陵「オオウバユリ」の立ち枯れた実・・・中には大量の種

「オオウバユリ」

ずっと思い込み「キツネの小判」・・・
今日はすっかり植物学習の日になってしまった。
でも非常に興味深く花は夏だけではないぞ!とその奥の深さを垣間見た感じがする。

そこでいつも見ていたこの植物が気になって来た・・・。
私はずっと意味なく「キツネの小判」と言って枝を揺らしては大量の種が振り落ちてくるのを楽しんでいた。
それが「オオウバユリ」の立ち枯れた実であると、恥ずかしながら始めて知った次第である。


おまけではあるが、ちょっと調べてみた・・・
本州の中部以北、北海道に分布し、やや湿り気のある林内、林縁に自生する。
北海道札幌市北区の屯田防風林では、アイヌ文化の保護の意味合いもあって、
数ヶ所にオオウバユリの保護区域が設けられている。

特徴・・・
高さは1.5 - 2.0mくらいになり、花期は7 - 8月で、10 - 20個の黄緑色ないし緑白色の花をつける。
翌春まで立ち枯れした、実をつけた茎をみることがある。
花をつけた株は一生を終えるが、元株の脇に子株が育っている。
関東地方以西から四国、九州に分布するウバユリより大型で、花の数も多い。

食用・・・
鱗茎はデンプンを含み、食用にできる。北海道では、アイヌによりトゥレプの名で食用にされ、
アイヌ民族が用いる植物質の食品の中では穀物以上に重要な位置を占めていた。

旧暦4月をアイヌ語で「モキウタ」(すこしばかりウバユリを掘る月)、5月を「シキウタ」(本格的にウバユリを掘る月)と呼び、
この時期に女性達はサラニプ(編み袋)と掘り棒を手に山野を廻り、オオウバユリの球根を集める。集まった球根から、
以下の方法で澱粉を採集する。
1.球根から茎と髭根を切り落とした後、鱗片を一枚一枚はがし、きれいに水洗いする。
2.鱗片を大きな桶に入れ、斧の刃の峰を杵がわりにして粘りが出るまで搗き潰す。
その後で桶に水を大量に注ぎ、2日ほど放置する。
3.数日経てば桶の水面には細かい繊維や皮のクズが浮き、底には澱粉が沈殿している。
繊維クズは「オントゥレプ」を作るために取り分ける。桶の底に溜まった澱粉のうち、半液体状の
「二番粉」と粉状の「一番粉」を分離する。

これら2種類の澱粉は乾燥して保存するが、その前に水溶きした一番粉をイタドリやヨブスマソウなど、
空洞になっている草の茎のなかに流し込み、灰の中で蒸し焼きにしてくずきり状にして食べたり、二番粉を
団子に丸めて蕗やホオノキの葉で包んで灰の中で焼き、筋子や獣脂を添えて食べたりする。

乾燥して保存された澱粉のうち、日常使用されるのは二番粉である。団子に加工して、サヨ(粥)に入れる。
一番粉は贈答用や薬用で、普段は滅多に口にできない。一番粉を水に溶いたものは下痢止めの薬として飲まれていた。
なお、一連の澱粉採集作業の間、「酒」と「色事」に関する会話はタブー。澱粉が落ち着かなくなり、うまく沈殿しなくなるという。

・・・実に面白い話だった。

色々教えてくれた彼女ことおばちゃん(失礼ながら60代後半~70代)は、山登りも趣味だったようである。
馬追丘陵も最近知ったらしく「瀞台」も「長官山」も偉くお気に入りのようだった。
住まいは厚別区らしく登山口まで40分らしい。植物の種類も多く毎日来たいほどだと言っていた。
逆に私たちへの質問で日高の山にも登るのか?と聞かれ「ハイ」と答えると「それは凄い!」と褒めちぎる。
なんだか急にお友達になった気分で歩いていると結局「瀞台」まで一緒に登ってしまった。



6回目の「瀞台」頂上にはコクワの実がなっていたが高いところで採れなかった。先着していた別のパーティーの方に撮ってもらう。

また会いましょう・・・
おばちゃんは頂上で少し休むと単独で先に下山してしまった。
「ありがとうございました」と「また会いましょう」位しか言葉を交わすことが出来なかったが、深まる秋の丘陵で
思わず学んだ三つの植物を思うたびにあのおばちゃんの事も思い出すだろうなぁ~と振り返る。

頂上カップラーメンを食する予定だったが、ポツンポツンと雨がパラついてきたので山頂コーラだけ飲んで
下山する事にした。下りは淡々とそして少し駆け足気味に落ち葉を蹴散らしながらあっという間の下山である。

なんとか汗は掻けたが、天気が良ければ長官山まで往復して丁度良いコースかも知れない。



馬追名水の駐車場はかなり広く立派である・・・


少しずつ錆びれる感もあるが、水汲みに訪れる人は意外に多い・・・

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