りんごの日記

ミュージカルの感想や旅行、その他思いついたことを自由に書きます

宝塚月組「STUDIO54」観劇 (2)

2011-01-17 23:39:17 | 観劇
 写真はロビーに置いてあるタブロイド紙「Hot Week」。出演者の声や、映像シーンの収録風景の写真が掲載されている。

 月組娘役で一番守備範囲が広いのがすずなさんだろうか?蓮っ葉な女性から「スカピン」のマリーのような芯のある役まで、一通りこなす。今回は黒い皮ジャンを着て、煙草をくわえながら自分のことを「俺」と呼び、年下の男性編集部員を顎で使う姐御肌のタブロイド紙編集長を好演。みっぽーやほたるさんが退団し、上級生娘役がぐっと減った月組で貴重な存在。
 
 もりえちゃんとマギーは路線系ではないけれど、歌・お芝居・ダンスのどれも安心して見ていられる。お二人とも背が高いから、ダンスは迫力がある。もりえちゃんはヒッピー風カメラマンバド役。ホーリー@きりやんとの掛け合いがいい。ホーリーに何を言われても腐らず、スタジオ54の外でひたすら張り込みを続ける。「ジプシー男爵」の時もそうだったが、もりえちゃんは明るいコメディが似合う。マギーはスタジオ54の歌姫リア@りおんちゃんの兄。マギーもりおんちゃんも黒人の設定なので、濃い目の褐色の肌色だった。最初マギーとはわからなかった。妹思いで、仕事に誠実にエネルギーを注ぐ心優しい兄ラングレー。でもマギーって悪役をやらせると素敵なんだけれどーーー。「大坂侍」の時の悪役ぶりが忘れられない。りおんちゃんは70sと80sを歌いまくる。

 シスター見習いのパメラ@あーちゃんは、ダブルダッチに参加。下級生が一通り跳んだあと、長いドレスの裾を持ち上げてグーパーでジャンプする。なかなかお茶目。ボリス@研さんはホーリーの父。第2部後半、きりやんと親子設定はちょっと外見に無理があった。(若々しすぎ)研さんのソロを1曲聴きたかったので、ものすごく残念。

 売れっ子ロックスターザック@みりおちゃんは、舞台に出るたびにサングラスを付けたり外したりと忙しい。付けている時はGACKTのようだった。自己中で大人になりきれない、自分の思うようにならないとふてくされて「僕、帰る。」と言ってみたり、すぐナイフを相手にちらつかせる小心者ザック。2・3番手時代は毛色の変わった役が廻ってくるから面白い。「嫌な奴」を演じるみりおちゃんにお得感あり。個人的にはもっといっちゃってる感じがあってもよかった。まだまだ上品なザックだった。そのザックを見出し、サポートし続けるのがスタジオ54のオーナースティーブ@組長。大人の男の色気をぷんぷん振りまく。組長ってこういう夜の世界の色っぽいやくざ系の役をやらせると、ピタッとはまる。

 さて主役二人について。ああ、きりやん、今回もまた弱者を助ける正義の味方だった。トップ就任以来ずっと役の傾向が同じでもったいない。芸達者なきりやんだからこそ、ひねりの効いた役をやらせたい。まりもちゃんはストレートのブロンドヘアがきれい。まるでバービー人形のよう。この二人で「仮面のロマネスク」はどうだろう?再演物が多いこの頃、この二人には大人の駆け引きを描いたフランスの恋愛物が似合うように思うのだがーーー。

 フィナーレはShowaバージョンと、洋楽バージョンの2とおり。衣装は同じだが、歌と構成が違う。
(Showaバージョン)
 まず「Y.M.C.A.」で一気に客席を盛り上げる。ゴダイゴの「銀河鉄道999」、まりもちゃんが黒髪をアップした鬘で歌う百恵ちゃんの「美サイレント」(これは想定外だった。)、客席降りして全員で甲斐バンドの「ヒーロー」。いやあ、久しぶりに聞く「ヒーロー」はヅカのショーに合っている。齋藤先生は、これらの歌を子守歌代わりに聞いて育った年代だろうか?今回どういう基準でチョイスしたのだろう?特に「美サイレント」?最後にデュエットダンスがついてパレードへ。

(洋楽バージョン)
 マギーが「スカイハイ」を高らかに歌い上げる。これまた懐かしい歌。映画「ロッキーのテーマ」が流れ、ディスコクィーンのドナ・サマーの定番ヒット曲「ホット・スタッフ」をまりもちゃんが歌う。「ホット・スタッフ」は絶対に使われるだろうなと思っていた。客席降りは「ジンギスカン」。デュエットダンスの振りは、Showaと洋楽とでは違っていた。(衣装は同じ。)

 いつか齋藤先生に今回のような、ある年代に焦点を当てたショーを作っていただきたい。カーテンコールではきりやんに肩を叩かれて指名された人が、即興で芸を披露することになっているらしい。誰に白羽の矢が当たるかわからない。私が見た回はあーちゃん。黒くてくるぶしまであるシスター服を着て、何とマイケル・ジャクソンの「スリラー」の有名な振り(左右に両手を振る)を披露したかと思ったら、裾をひょいと持ち上げて、後ろ歩きでムーン・ウォークをやってくれた。ちゃんと時代を考慮したのか?これには客席大喜び。「ジプシー男爵」のマリア・テレジアの「ちわっす!」を思い出した。あーちゃんの意外な一面を垣間見た。しっかり者の副組長さんであると同時に、即興でマイケルを踊る柔軟さを持ち合わせている。あーちゃんがもっともっと好きになった。
ジャンル:
演劇
キーワード
あーちゃん ホット・スタッフ タブロイド紙 ジプシー男爵 スカイハイ ジャクソン 甲斐バンド ドナ・サマー 正義の味方 ダブルダッチ
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6 コメント

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Unknown (zuzu)
2011-01-19 16:39:52
ドラマシティーと青年館で観劇した東西の友人がまったく正反対の感想のメールを
くれました。
一番評価が分かれたところはみりおさん(笑)
私は残念ながら見れませんが、ショーの選曲を見たらちょっとそそられました。
zuzuさま (りんご)
2011-01-19 23:25:35
 コメントをありがとうございます。確かにこの作品、突っ込みどころは多々あるのですが、全生徒に見せ場を割り振り、最近では貴重な新作オリジナルを書き下ろした齋藤先生の頑張りを思うと、それなりに良い作品に思えます。みりおさんは、もっと狂った感じがあってもよかったな。今が一番いろいろなタイプの役が廻ってくるポジションなのかもしれません。
non (dr森島)
2011-01-21 17:03:41
明日海さん、良い出来でしたか?
dr森島さま (りんご)
2011-01-21 22:43:55
 コメントをありがとうございます。みりおさんの出来?う〜ん、脚本のせいもあるかもしれませんが、やや詰めが甘い感じがしました。どうせやるなら、もっとキレやすい若者ロックシンガーでも良かったように思えました。まあ、時にはこんな役も廻ってくるのですね。もりえちゃんときりやんの掛け合いは、間のタイミングと言い良かったです。森島さまはこの公演を御覧になられますか?
突っ込むようで申し訳ないですが… (あさみん)
2012-02-05 03:39:41
スリーナインの後は、SHOGUNの「男達のメロディー」がありましたよ。
みりおちゃんが歌ってたところです。
あさみんさま (りんご)
2012-02-05 07:45:57
 コメントをありがとうございます。記憶力が定かでなく、すべて覚えきれずーーー。ご指摘、ありがとうございます。

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