エッジが、先日のWM27戦を最後に現役引退した。ネットを見ていると、ファン達はWM27でのエッジvsデル・リオ戦(※)を意外に高く評価している意見が多かったが、僕自身は、正直余り面白いとは感じなかった。それは、どう見てもエッジの動きが悪かったからだ。こういう書き方をすると、エッジ引退を受けての後出しジャンケン的発言に思われるが、事実だから仕方ない。
全盛時の動きからは程遠く、コンディション不良が一目瞭然だったエッジ。僕はむしろこの試合よりも、ファンからは「無気力試合」的な評価を受けていた、オートンvsCMパンク戦の方が面白かった。いつも感じるのだが、純粋なプロレスファンと、格闘技ファンの僕とでは、試合を面白く感じる感性が、微妙に違うのかもしれない。(プロレスを楽しむ感性が、鈍っているのかも?)
以前から長く現役は続けられないと語っていたエッジだが、まさかこんな風に突然引退するとは思わなかったし、本当にビックリした。大ファンとまではいかないが、マットハーディーの恋人リタを実際に寝取り、その流れでヒール転向(現在は、又ベビーフェイスに転向)してからの、開き直った突き抜けぶりは好きだったので、引退は残念。何はともあれ、エッジお疲れさまでした。
そんなエッジの引退試合となったWM27。戦前はロックやストーンコールドの復帰もあり、大会前は神大会の予感がしたのだが、逆に色々詰め込みすぎた為、凡大会になってしまっていた。全然面白くもない無駄なスキットや、余計な演出を組み込みすぎたせいで、時間が押して大会進行がグダグダになり、肝心の試合が割を食っていたのだ。(8人タッグ戦とか)
特に、メインのシナvsミズ戦に到っては、観客達は二人の試合に集中せず、ロックの乱入待ちで気もそぞろな上に、最後は終了時間ギリギリで登場したロックが、慌ただしく二人を蹴散らせて、余韻に浸る間もなくブツ切れ的にPPVは終了。一年間頑張ってWWEを牽引してきた二人が、大会の一ヶ月程前にひょっこり復帰したロックの引き立て役に終ったのは、懐古厨でロック・ファンの僕でさえ、あれは酷いと感じたぐらい。
以前も書いたが、PG規制を引いて健全な番組作りを打ち出したものの、止まらない人気低迷の起死回生に、引退した往年のスター選手達を引っ張り出して、自分達が育てた現在進行形の選手達を引き立て役に回すなんて、WWE首脳陣の迷走振りも凄まじい。
以前ビンスは、「WWEのライバルはディズニー」と発言していた。TNAでも、総合格闘技のUFCでもなく、あのディズニーだと。現につい最近WWEは、今後は映画やライブなどの他エンターテイメント分野にも力を入れ、総合エンターテイメント企業を目指す項を宣言していた。その結果プロレスは、WWEが手掛けるエンタメ部門の単なる一ジャンルになるとも。
大人から子供まで楽しめるディズニーの様な明るいエンタメ企業にするには、ロックやオースチンが活躍していた頃の、過激でアダルトチックなアティテュード路線はそぐわない。ビンスがPG規制に拘るのは、おそらく80年代の様な、明るく楽しい健全なプロレスに戻したいのではないかと思う。シナを、かつてのホーガンの様な完全無欠のスーパーヒーローにして、子供のファン達を取り込みたいのだろう。
PG規制を引いて、シナをプッシュしたせいで、狙い通り子供達のファンは増えたが、逆に現状が物足りなくなった大人のファン達が減ってしまい、WWEの人気は急降下。その結果、アティテュード時代の主役、ロックやオースチン、トリッシュ達の人気に頼り、現在のWWEを牽引する選手達を引き立て役に回すなんて本末転倒でしかない。
人気回復の為の最も簡単な手段に、クリエイティブ・スタッフや選手達の、誰もが気づいているにも関わらず、頑固なビンスの鶴の一声に、理想と現実の狭間で、皆悩まされている様にも感じられる。
最後に、今年のWM27は結果的に、来年行なわれるWM28への、一年越しの布石になった。来年、マイアミで行なわれるWM28では、ロックvsシナが内定しているらしい。おそらくロックは、年内は俳優の仕事を消化し、来年に入ってからリング復帰して徐々に身体を慣らし、WM28のリングに上がるつもりだろう。
しかし、7年間ものブランクがある上に、対戦相手のシナは、子供人気はあるが、お世辞にも試合巧者とは言えないタイプ。両者がリングで向かい合ったら大歓声が起きるだろうが、試合が始まれば全く咬み合わず、期待が高かった分ブーイングが鳴り響く、予想外の凡戦で終る可能性も……。
既に俳優としての地位を確立しているロックは、地元のマイアミで行なわれる来年のWM28でのシナ戦を、おそらく正式な引退試合にするつもりだと思う。でも、ロック本人のブランクや、シナとの相性も踏まえると、感動的な幕引きが出来るかどうか、不安要素は多い。
両者がリング上で向かい合った瞬間がピークの、完全な出オチで終らなければ良いのだが……。
※ 因みに、エッジの対戦相手「アルベルト・デル・リオ」は、かつてPRIDE武士道で、あのミルコにハイキックでKOされた、マスクマンの「ドスカラスJr」。現在は素顔(アンタッチャブルの山崎似。笑)でWWEに登場し、腕十字を主武器として活躍中。
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全盛時の動きからは程遠く、コンディション不良が一目瞭然だったエッジ。僕はむしろこの試合よりも、ファンからは「無気力試合」的な評価を受けていた、オートンvsCMパンク戦の方が面白かった。いつも感じるのだが、純粋なプロレスファンと、格闘技ファンの僕とでは、試合を面白く感じる感性が、微妙に違うのかもしれない。(プロレスを楽しむ感性が、鈍っているのかも?)
以前から長く現役は続けられないと語っていたエッジだが、まさかこんな風に突然引退するとは思わなかったし、本当にビックリした。大ファンとまではいかないが、マットハーディーの恋人リタを実際に寝取り、その流れでヒール転向(現在は、又ベビーフェイスに転向)してからの、開き直った突き抜けぶりは好きだったので、引退は残念。何はともあれ、エッジお疲れさまでした。
そんなエッジの引退試合となったWM27。戦前はロックやストーンコールドの復帰もあり、大会前は神大会の予感がしたのだが、逆に色々詰め込みすぎた為、凡大会になってしまっていた。全然面白くもない無駄なスキットや、余計な演出を組み込みすぎたせいで、時間が押して大会進行がグダグダになり、肝心の試合が割を食っていたのだ。(8人タッグ戦とか)
特に、メインのシナvsミズ戦に到っては、観客達は二人の試合に集中せず、ロックの乱入待ちで気もそぞろな上に、最後は終了時間ギリギリで登場したロックが、慌ただしく二人を蹴散らせて、余韻に浸る間もなくブツ切れ的にPPVは終了。一年間頑張ってWWEを牽引してきた二人が、大会の一ヶ月程前にひょっこり復帰したロックの引き立て役に終ったのは、懐古厨でロック・ファンの僕でさえ、あれは酷いと感じたぐらい。
以前も書いたが、PG規制を引いて健全な番組作りを打ち出したものの、止まらない人気低迷の起死回生に、引退した往年のスター選手達を引っ張り出して、自分達が育てた現在進行形の選手達を引き立て役に回すなんて、WWE首脳陣の迷走振りも凄まじい。
以前ビンスは、「WWEのライバルはディズニー」と発言していた。TNAでも、総合格闘技のUFCでもなく、あのディズニーだと。現につい最近WWEは、今後は映画やライブなどの他エンターテイメント分野にも力を入れ、総合エンターテイメント企業を目指す項を宣言していた。その結果プロレスは、WWEが手掛けるエンタメ部門の単なる一ジャンルになるとも。
大人から子供まで楽しめるディズニーの様な明るいエンタメ企業にするには、ロックやオースチンが活躍していた頃の、過激でアダルトチックなアティテュード路線はそぐわない。ビンスがPG規制に拘るのは、おそらく80年代の様な、明るく楽しい健全なプロレスに戻したいのではないかと思う。シナを、かつてのホーガンの様な完全無欠のスーパーヒーローにして、子供のファン達を取り込みたいのだろう。
PG規制を引いて、シナをプッシュしたせいで、狙い通り子供達のファンは増えたが、逆に現状が物足りなくなった大人のファン達が減ってしまい、WWEの人気は急降下。その結果、アティテュード時代の主役、ロックやオースチン、トリッシュ達の人気に頼り、現在のWWEを牽引する選手達を引き立て役に回すなんて本末転倒でしかない。
人気回復の為の最も簡単な手段に、クリエイティブ・スタッフや選手達の、誰もが気づいているにも関わらず、頑固なビンスの鶴の一声に、理想と現実の狭間で、皆悩まされている様にも感じられる。
最後に、今年のWM27は結果的に、来年行なわれるWM28への、一年越しの布石になった。来年、マイアミで行なわれるWM28では、ロックvsシナが内定しているらしい。おそらくロックは、年内は俳優の仕事を消化し、来年に入ってからリング復帰して徐々に身体を慣らし、WM28のリングに上がるつもりだろう。
しかし、7年間ものブランクがある上に、対戦相手のシナは、子供人気はあるが、お世辞にも試合巧者とは言えないタイプ。両者がリングで向かい合ったら大歓声が起きるだろうが、試合が始まれば全く咬み合わず、期待が高かった分ブーイングが鳴り響く、予想外の凡戦で終る可能性も……。
既に俳優としての地位を確立しているロックは、地元のマイアミで行なわれる来年のWM28でのシナ戦を、おそらく正式な引退試合にするつもりだと思う。でも、ロック本人のブランクや、シナとの相性も踏まえると、感動的な幕引きが出来るかどうか、不安要素は多い。
両者がリング上で向かい合った瞬間がピークの、完全な出オチで終らなければ良いのだが……。
※ 因みに、エッジの対戦相手「アルベルト・デル・リオ」は、かつてPRIDE武士道で、あのミルコにハイキックでKOされた、マスクマンの「ドスカラスJr」。現在は素顔(アンタッチャブルの山崎似。笑)でWWEに登場し、腕十字を主武器として活躍中。
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