モーターサイクル・ダイアリーズ@新文芸坐
2004/イギリス・アメリカ/ウォルター・サレス/Diarios de motocicleta
医学生のエルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ(ガエル・ガルシア・ベルナル)は大学を休学し友人の化学者アルベルト(ロドリゴ・デ・ラ・セルナ)とともに南米大陸を横断する旅を計画する。1952年、二人はアルベルトのポンコツバイク「ポデローサ号」にまたがり二人はブエノス・アイレスを出発する。
初めてアルゼンチンの外に出るエルネストと、30歳の誕生日はベネズエラで迎えようとするアルベルト。出発後、途中エルネストのガールフレンドの家で数日過ごした二人は旅を再開する。南米大陸の雄大な自然の中、旅への期待そして将来の夢を語る二人・・・。しかし、故障を起こすポデローサ号、強風に吹き飛ばされてしまうテント、予期せぬアクシデントに貧乏旅行は予定より大きく遅れてしまう。そしてついにポデローサ号は牛の群れにぶつかり鉄くずとして買い取られてしまう。
バイクで大陸を横断するという夢は破れてしまうが、二人は気を取り直し時に歩きで、時にヒッチハイクで旅を続ける。そして行く先々で様々な境遇の人々に出会う。地元の人々、原住民、共産主義思想のため土地を奪われた夫婦・・・ペルーでマチュピチュの遺跡、そして現在のリマの都市を眼にし、エルネスト複雑な思いを抱き始める。
リマでは、事前に連絡をとっていたペシェ博士に会い、アマゾン河奥地のハンセン病療養施設を紹介され、二人は施設でしばらく働くことになる。この経験が彼らの心の内面に大きな変化を与える。施設で24歳の誕生日を迎えたエルネストは、アルベルトともに旅を続け、そしてついにベネズエラに到着。
アルベルトはベネズエラの研究所に職を得る。エルネストはこの旅で出合った南米大陸が自分の中の何かを目覚めさせたと感じ、将来に向かい歩み始める決意をする。
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若者が多少の無茶を承知で、冒険心と好奇心で旅を始める。その旅が彼らの内面を少しずつ、少しずつ、そして終わってみれば大きな変化を与えている。その描き方がとても自然な作品です。
エルネストは言うまでもなく後のチェ・ゲバラで、もちろん観客はそれを知って観ているので、鉱山での出来事、原住民とのかかわり、そしてハンセン病療養施設での日々が彼を革命の道へ導く要因となったであろうと感慨にふけるでしょう。しかし、この作品はたとえ主人公が後の革命家でなくとも、二人の男の心の成長を描いた珠玉のロードムービーであると思うのです。
チェ・ゲバラについてはあまり多くのことは知りません。よくきくのはキューバ革命の「カリスマ」としてですが、この映画に登場する、真面目で、ときに生真面目すぎて融通がきかず、正義感が強くて、誠実で弱い人々の役に立ちたいをいう気持ちを持っている、喘息持ちのこの青年のことをもっともっと知りたくなりました。彼のたどってきた道を考えると、気軽にゲバラTシャツ着て東京の街ほっつき歩くのも相当の覚悟がいることだと思うんですがね
映画の主人公はエルネストですが、アルベルトの心の動きも丁寧に描かれています。人はなぜ旅に出るのか・・・旅に出る理由は何であろうが、その旅は旅人の予想外の方向へ行き、旅が終わったときに旅人は以前の自分にもう戻ることはできなくなっているのでしょうね。
アルベルトを演じたロドリゴ・デ・ラ・セルナはチェ・ゲバラの実の親戚だそうです。しかもアルベルト本人と本当にそっくりでびっくりしました。
そして、もちろんガエル・ガルシア・ベルナル!!! 旅の後半になってくると、こころなしかチェ・ゲバラの面影が・・・。いやー、前から素敵だと思ってたけど、この映画を観ちゃったら、ただ「素敵」だけで終わらせてはいけない俳優です。「ラテンのブラピ」なんて言い方は失礼です!ガエルに対して。
2004/イギリス・アメリカ/ウォルター・サレス/Diarios de motocicleta
医学生のエルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ(ガエル・ガルシア・ベルナル)は大学を休学し友人の化学者アルベルト(ロドリゴ・デ・ラ・セルナ)とともに南米大陸を横断する旅を計画する。1952年、二人はアルベルトのポンコツバイク「ポデローサ号」にまたがり二人はブエノス・アイレスを出発する。
初めてアルゼンチンの外に出るエルネストと、30歳の誕生日はベネズエラで迎えようとするアルベルト。出発後、途中エルネストのガールフレンドの家で数日過ごした二人は旅を再開する。南米大陸の雄大な自然の中、旅への期待そして将来の夢を語る二人・・・。しかし、故障を起こすポデローサ号、強風に吹き飛ばされてしまうテント、予期せぬアクシデントに貧乏旅行は予定より大きく遅れてしまう。そしてついにポデローサ号は牛の群れにぶつかり鉄くずとして買い取られてしまう。
バイクで大陸を横断するという夢は破れてしまうが、二人は気を取り直し時に歩きで、時にヒッチハイクで旅を続ける。そして行く先々で様々な境遇の人々に出会う。地元の人々、原住民、共産主義思想のため土地を奪われた夫婦・・・ペルーでマチュピチュの遺跡、そして現在のリマの都市を眼にし、エルネスト複雑な思いを抱き始める。
リマでは、事前に連絡をとっていたペシェ博士に会い、アマゾン河奥地のハンセン病療養施設を紹介され、二人は施設でしばらく働くことになる。この経験が彼らの心の内面に大きな変化を与える。施設で24歳の誕生日を迎えたエルネストは、アルベルトともに旅を続け、そしてついにベネズエラに到着。
アルベルトはベネズエラの研究所に職を得る。エルネストはこの旅で出合った南米大陸が自分の中の何かを目覚めさせたと感じ、将来に向かい歩み始める決意をする。
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若者が多少の無茶を承知で、冒険心と好奇心で旅を始める。その旅が彼らの内面を少しずつ、少しずつ、そして終わってみれば大きな変化を与えている。その描き方がとても自然な作品です。
エルネストは言うまでもなく後のチェ・ゲバラで、もちろん観客はそれを知って観ているので、鉱山での出来事、原住民とのかかわり、そしてハンセン病療養施設での日々が彼を革命の道へ導く要因となったであろうと感慨にふけるでしょう。しかし、この作品はたとえ主人公が後の革命家でなくとも、二人の男の心の成長を描いた珠玉のロードムービーであると思うのです。
チェ・ゲバラについてはあまり多くのことは知りません。よくきくのはキューバ革命の「カリスマ」としてですが、この映画に登場する、真面目で、ときに生真面目すぎて融通がきかず、正義感が強くて、誠実で弱い人々の役に立ちたいをいう気持ちを持っている、喘息持ちのこの青年のことをもっともっと知りたくなりました。彼のたどってきた道を考えると、気軽にゲバラTシャツ着て東京の街ほっつき歩くのも相当の覚悟がいることだと思うんですがね
映画の主人公はエルネストですが、アルベルトの心の動きも丁寧に描かれています。人はなぜ旅に出るのか・・・旅に出る理由は何であろうが、その旅は旅人の予想外の方向へ行き、旅が終わったときに旅人は以前の自分にもう戻ることはできなくなっているのでしょうね。
アルベルトを演じたロドリゴ・デ・ラ・セルナはチェ・ゲバラの実の親戚だそうです。しかもアルベルト本人と本当にそっくりでびっくりしました。
そして、もちろんガエル・ガルシア・ベルナル!!! 旅の後半になってくると、こころなしかチェ・ゲバラの面影が・・・。いやー、前から素敵だと思ってたけど、この映画を観ちゃったら、ただ「素敵」だけで終わらせてはいけない俳優です。「ラテンのブラピ」なんて言い方は失礼です!ガエルに対して。
タイトル見てるだけでも面白い。
楽しみに読ませてもらいまし。
ほいでリンクもはらせてもらうね。
ミニシアター系は私にとっては消化不良が多くて
最近すっかりご無沙汰なんだけど、これは観たい。
チェゲバラは本も読みたいと思ってたの。
何かいいのあるかしら?
ゲバラの本はアタシも読んだことないの。ゲバラがこの旅について書いた本が原作らしいのでぜひ読んでみたい。
良い映画でしたね♪
「ラテンのブラピ」ですか、あはは(汗)
チェ・ゲバラの映画って硬派そう…と思ったのですけど、意外に爽やかな青春ロードムービーで、清々しかったです。男同士の友情も良かった~、いいですね。
ガエル君って麗しい…と、この映画でガエル君ファンになりました。「バッド・エデュケーション」のガエル君で、すっかり骨抜きに…。(これはお薦めです)
「バッド・・・」観逃してしまったのですよぉぉぉぉ!!!
どこかまた名画座で上映してくれないかなー。
しかしこれだけの色男なんだけど、女性との恋愛が中心になった作品というのが見当たらないのですが・・・
「バッド…」の原作本も読んで、頭の中は、すっかりガエル色。
ガエル君の恋愛映画…「ブエノスアイレスの夜」は、とっても切なかったですよ。一筋縄ではいかないのストーリーですが。こちらの映画は、母性本能をいたく刺激されまくりました。「モーターサイクル~」は健全な好青年って感じ。どれもこれも、彼の出演作はみな違った一面を発見できて、ファンにはウレシイかぎりです。
公開時にみのがし、名画座でみのがし、あ~ん、バカバカバカ!!!
普段は映画館でしか観ないのですが、この夏休みはレンタルでおうちにガエル君と引きこもってしまおうか・・・(笑)
「ラテンのブラピ」って・・ちょっと笑えるっ!
最初の「金持ちぼんぼん」風から、後半の意志を持った男に変化する様が、とてもよく伝わってきました。
顔もいいけど、その前にいい俳優ですね。
みつこさんのブログを見ていると、私が見たくて公開時期を逃してしまったものがたくさん。
(大いなる休暇とか、ふたりの5つの分かれ路とか、モンドヴィーノ)
見てないので読んでませんが、見たらまたコメント&TB貼らせてもらいますね!
アキさんもきっとお気に召すこと間違いなしです。