緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

かん養

2014年11月16日 | 教育

涵養(かんよう)とは、
水が自然に土に浸透するように、
無理をしないでゆっくりと養い育てることを
意味します。

公的には、「かん養」と書きます。






昨日から大学で、合宿。
朝7時半、徒歩すぐの皇居までウオーキング。

皇居の外堀の向こうには、国会議事堂。



三宅坂近くから、見た桜田門

もう、沢山のランナーが走っていました。
走る方は、時計回りなんですね。



秋の東京。
銀杏が少し黄色くなってきていますが、
暖かです。

この大学の合宿で学んだ言葉。
かん養・・・・

ゆっくりと、じんわりと水がしみ込むように
教え、育み、
根の周りには、水が豊かに
たまっていくように
知恵や知識を蓄えさせていく様を言います。





11月30日(日)福岡で
第42回 内科学の展望
「がん死亡急増時代の内科診療を考える」

九州大学の中西先生からご依頼を頂きました。
「これからの緩和ケア」

2025年に向かい
高齢化、多死時代が到来すると言われています。
ただならぬ数字で、
最近のTV特集は、
こうしたテーマをよく取り上げています。
警鐘は鳴り響いていますが、
街には、まだ、聞こえていないように感じます。


・・・内科学会のHPには、
「こ」が落ちて、
「れからの緩和ケア」となっていますが・・・

内科学会の認定更新単位が付与されています。



他の月の出張を抑えていた分、
しわ寄せになってしまい、
体力勝負の月になってしまいました。

臨床をおろそかにせず、
大学の教育も、社会への啓もう活動も、
かん養さを忘れず、ゆっくりと浸み込むように
取り組んでいこうと思った週末でした。



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