緩和ケア医の日々所感

*** がんの症状緩和と子育てと ***

1歳半のおっぱい卒業

2008年07月24日 | つれづれ
長男1歳半くらいのころ。
母乳で育てていたのですが、
おっぱい卒業をどうしようかなあと迷っていました。

長男はまだやっと一つ二つの言葉が出始めた頃。
いろんなことを伝えても、言葉を理解して
それに従ってくれたことはありませんでした。

お猿さんみたいでした。

おっぱい卒業・・
赤ちゃん雑誌などを見ると、
おっぱいにへのへのもへじを書いた話、からしを塗った話、
苦労している様子が投稿されていました。
長男・・きっとわからないだろうなあと思いましたが、
先ず、真剣につたえてみることにしました。

ある日の夜、決心して長男に話しました。
もう、赤ちゃんを卒業するので、おっぱいは卒業しなくてはいけないこと
一ヶ月くらいでバイバイすること

1歳半の長男はいつの間にか正座していました。

そして、

その日の夜から、


自分からバイバイしました。



本当に、驚きでした。
彼は、私が話したことを理解していました。
真剣であることも伝わっていました。




がんを持った患者さんが
ご自分のお子さん達に
話しても理解できないから・・っておっしゃいます。

そんなことは、ありません。
子供たちは、子供達なりの理解をします。
そして、話してくれなかったことに疎外感や孤独感・・悲しみを覚えます。

子供たちはすぐ立ち直るから・・

そんなことは、ありません。
悲しみを心の奥にしまいこんで、大人に心配させないように
子供たちなりにがんばっています。

子供たちは、何歳であっても、一人の人として尊重してほしいと思うのです。
ジャンル:
子供
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11 コメント

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ジーコは5歳まで吸っていた? (Taichan)
2008-07-24 23:19:06
以前、サッカーの元日本代表監督だったジーコはブラジルで5歳までお母さんのオッパイを吸っていた?という話がありました。それを聞いて少し安心しました。何歳まで飲むか、人それぞれでしょうか。
本当にそうです (PANDAの妻)
2008-07-25 00:49:21
お久し振りですm(__)m。娘、2歳3ヶ月となりました。何らかの行動をとる時には、解っても解らなくてもきちんと説明するというスタンスでやっているせいなのか、2歳でも娘なりに理解をしてくれていると、見ていて思います。
「子供だから解らない」という解釈は大人の勝手な思い込みだと、自らの経験からしても、思います。
真実・事実・現実はきちんと伝えるべきです。
似たような経験が・・・ (himawari)
2008-07-25 10:30:44
我が家の長男は2歳で妹が生まれてから数ヶ月間、夜は同居の私の母(彼にとっては祖母)と一緒に寝る生活をしていました。昼間も私は働いていましたから祖母と一緒の時間がほとんどで、母よりおばあちゃん子でした。
あるおばあちゃんの体調が悪い日に夜位はゆっくり寝かせてあげたく、今晩は私達と一緒に寝るように言いました。彼は最初いやだとダダをこねましたが、真剣に話すと渋々承知しました。その晩夜中に目を覚ました長男は「ババ~」と言って泣きました。母の体調を話すと枕に顔をうずめて必死でこらえている様子がわかるのです。
母としては嫉妬的複雑な思いでしたが(笑)こんな2歳になったばかりの子供にも(普段決して聞き分けがいいほうではない子です)まして夜中に起きて夢うつつでも理解できる時はあるんだなぁと、その時ついもらい泣きしてしまった事を今でも覚えています。
子供って理屈はともかく本質的な事を感じ取る能力は大人より優れているのではないかと気付かされる場面が多く、ここぞという時は口先だけでなく真摯に向き合わないといけないなと、子育てで学んだ気がします。
こども (えび)
2008-07-25 21:01:13
私自身は子育ての経験ありませんが、
子どもは大人が思っている以上によく分かっている
ようですね
聖路加の細谷先生もちゃんと説明すれば
ちびちゃんたちはしっかり分かってくれる、
とコメントされていました

おっぱいは、飲みたい間は飲ませてもいいんじゃないかという話もあるようですね
あんまり早いうちから断乳して固形食するほうが
問題なケースもあるようで…
こんにちは (aruga)
2008-07-25 22:46:31
Taichanさん
ジーコの話は有名ですね。で・・安心というと・・この周辺のことではお悩みが?? 家事、育児を男性医師の中では、信じられないくらいなさっているTaichann先生ですから、興味のアンテナが広くて、ステキです。

PANDAの妻さん
何だか、お話している姿が目に浮かぶようです。
>「子供だから解らない」という解釈は大人の勝手な思い込み
本当に、本当にそう思います!

himawariさん
長男さん、愛おしいです。小さなときから、幼いなりに自分をコントロールすることを覚えるのですよね。感じとれる能力、本当にそうですね。それも、正しく感じとるので、驚かされます。

えびさん
難しい場面を経験されている細谷先生ならではですね。断乳の時期は、その子、その子のその時があります。早い、遅いではなく、その時を大人が感じとってあげることが大切なのですよ。
小学2年生の夏休みに。 (ぴょん)
2008-07-26 18:49:52
子供の頃、私は、両親・兄と共に祖父とも同居しておりました。

小学2年生の夏休みに、長いこと「癌」を患い、闘病していた祖父を亡くしました。
臨終の時、私も、祖父のそばにおりました。

今でも、その悲しみ、その、現実・事実の重さを覚えています。
子供でしたので、全部は解りませんが、人は死ぬんだと言うことを身をもって感じた、経験でした。
その、数ヶ月後、母方の祖母(母の母)を亡くしました。
亡くなってから、母に連れられ、病院から自宅へ無言の帰宅をした祖母と対峙しました。その哀しみ、重み、命の燃え尽きる様を目の当たりにしました。

お話しをしてあげて欲しいと思います。どんなに小さなお子さんにも、真剣に、誠実に。と、私も思います。
ぴょんさん (aruga)
2008-07-27 00:19:58
おじい様、おばあ様のこと、シェアーしてくださり、本当にありがとうございました。まさに、そうした感覚です。
またまたインスパイアされてしまいました (missy)
2008-07-30 15:03:43
こうやって先生のブログを読み、自分の思いや経験が思い出されて一気に書き上げたブログをトラックバックさせてもらいました。

私は自分の娘が生まれてから、よく話しかけると旦那に感心されました。わからないからと決め付けて赤ちゃんあつかいするのがいやだったからです。私のこの態度は日本人から来るものだと思っていたけれど、自分のブログを書いていてあ~仕事で得た知識からかと気づきました。先生の息子さんが正座して、、て分かりますよ。うちの娘もそんな感じです。
missyさん (aruga)
2008-07-30 21:49:09
>あ~仕事で得た知識からかと気づきました。
知識というより、missayさんが他者を尊重することを重んじる方なのではないかしら。何歳でも、どんな方でも、お金の有無や地位ではなく、目の前を尊重することが大切だと感じていたから、緩和ケアに引かれ、医療人として歩んできたのではないでしょうか。私自身そんな血(?)を自分にも感じます。
missyさんの記事、そう、そうなのよって何度も何度もうなづきながら読ませていただきました。
Unknown (ミニうさぎ)
2009-07-25 18:14:15
子どもが何歳でも 話をするとき とまどいます。数年たった今も 話して よかったのか 考えてしまいます
お立ち寄りありがとうございます (aruga)
2009-07-25 23:19:37
ミニうさぎさん
何かご事情がおありなのでしょうか。

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