2016年6月16日(土)。五能線を走る観光列車“リゾートしらかみ”に新しい編成が加わった。
その名は“リゾートしらかみ橅編成Hybrid”。HB-E300系を用い、これまでにないデザイン性と内装を有する車両となった。
一方で、これまでキハ48形車両を用いて運行されてきた橅編成は前日の7月15日で運行を終了した。
最後の運用である“リゾートしらかみ4号”は五能線内での自動車衝突による線路の歪みが見つかったため、深浦で運行を取りやめてしまったが、最後までお客さんとともにあった列車だった。
新青森に到着するヨンハチ橅編成下りの最終運用“リゾートしらかみ1号”
“リゾートしらかみ”としての人生。彼は十分楽しめたのでしょうか・・・ 新青森にて
緑系統の座席が並ぶ両先頭車。
ずっと乗ってみたかった2・3号車のコンパートメント。この春から“リゾートしらかみ”も乗車券のみで
青森~新青森時間は乗車できるようになったためこのコンパートメントも独り占めできます。
HB-E300系になったらこんなにフカフカのシートには座れません。
橅編成の特徴として、“ミニねぷた”が両先頭車にあることが挙げられます。新橅編成にもそのうち乗ってくれればよいのですが。
列車は終点の青森に到着。普通列車だと長く感じるのにあっという間の旅路でした。 リゾートしらかみ1号 車内にて
“掃除中”の札を駆けてもらえるような仕事が彼に再び来ることを祈って… 青森にて
青森では日本(いや世界?)最後の現役583系と最後の最後で並びました。「最後の旅だ。楽しんで来い。」583系がそう語りかけているようでした。
折り返し作業ののち秋田へ向け、最後の旅へと歩みを進めたリゾートしらかみ“橅”。
深浦までの短縮運転にはなってしまったが、乗客にとっては良い旅になったのでは? JR奥羽本線 青森~新青森間にて
私が初めてリゾートしらかみに乗車した際に運用されていたのが、橅編成だった。弘前までではあったが楽しい旅路だったことを今でも鮮明に覚えている。初代青池編成は“クルージングトレイン”として東日本管内を走り回っているが・・・。橅編成に再度活躍の機会が与えられることを願ってやまない。
13年間。ひとまずお疲れさま・・・
写真は一枚目のみ2016-07-02撮影。その他は2016-07-15に撮影。