お墓と向き合い生死を見つめ直すブログ~富山のお墓レスキュー隊 亀山龍厳~

お墓を建てる石工職人の立場から、お墓について、どんな想いでお墓を建てているのか、などを書いています。

大切な小さな家族(ペット)の遺骨はどうすればいいのか?

2016-10-17 06:00:39 | お墓
ペットの遺骨は人間の遺骨と一緒のお墓に入れていいのか?
と時々質問されることがあるのでお答えします。


◆お骨に関してはご家族の同意が大事
まず、お骨の扱いに関しては絶対的にご家族全員の同意が大事です。
というのは、やはりご家族もそこに入るからです。

あなたが「この子(ペット)と一緒に入りたい」と思っても、
ご家族全員がそうだとは限りません。

これは差別とか好き嫌いではなく
感覚的に「そう感じる」ということが多いので
理屈での説得は難しいのです。

そしてお墓に対してわだかまりがあると
それを発端としてすべてのことでもめる場合が多いので
できれば家族に一人でも反対意見があるなら避けることが無難です。

(これは不可思議にことが理由ではなく、お墓というメンタルに深く関わってくることなので、わだかまりがあると根深いものになるケースが多いのです。)


◆霊園の規約を確認する
もしあなたのお墓が○○霊園や○○墓苑、○○の苑などの霊園にあるのでしたら
墓地規約を確認することをオススメいたします。

ペット可かどうかはそこに書いてあります。
基本的に書いてなければOKなのですが、
あとからクレームが付いたときに撤去する条項がある場合もあります。

あからさまでなければOK、という緩い考えのところもありますが、
お寺の境内などにあるお墓でしたらご住職に確認されることが大事です。

○○霊園などの墓地にはたくさんの方がお参りにいらっしゃいます。

その方の中には「動物と一緒の墓地はちょっと。。。。」という考えの方もいるのです。

その方への配慮も必要になってきます。

墓地を運営される責任者が
あとからクレームにつながりそうなことを極力避けたいと考えるのは当然です。

ちなみに市町村運営の墓地、
昔からある村の墓地などはそのようなルールが明記されていない場合が多く見受けられます。

見る人が見れば「ペットのお墓かな」と思う石碑が見受けられます。



◆ではペットの亡骸、お骨はどうすればいいのか?
ペットが死んでしまった時の扱いについては
各市町村の行政機関に問い合わせるのが一番です。

法律的にはペットの『物』扱いされているの一般廃棄物のゴミとして処理されてしまいます。

ゴミとして取り扱うのは心情的には抵抗があるのですが、
公園など公共の場所に無断で埋葬するのは不法投棄になるのでご注意ください。

ご自身の所有地に埋めるのは『法的には』問題ありません。


◆ペットのお墓はいくらくらい?
コレもピンキリです。
お骨をすべて残すのか?一部だけを残すのか?でお墓の大きさは変わってくるし、
お値段も変わってきます。

中型犬でも骨瓶の大きさはそれなりになります。
それを複数個入れるとするとお墓も取り付け費込で20~30万円になることもあります。

インターネットなどで見受けられる数万円のお墓はお骨を一つまみ程度残すだけだったり千差万別です。



◆わが家の場合
わが家には以前、猫を飼っていました。

カリンという名前でわが家に生み捨てられていたので、
本当に生まれたてのころから育ててきた猫です。

カリンも数年前に天寿を全うし、
今はお骨としてわが家の仏壇の脇に置いてあります。

いずれお墓の横に安置する場所を設けてあげようと思っています。

もう一匹、ミニチュアダックスの老犬がいるので、
彼女が旅立ったとき、骨瓶の大きさを見て作ってあげようかなと考えています。



◆大切な家族と思うなら
かわいがっているペットを大切な家族と思う気持ちはよくわかります。

私も猫と犬を飼ったことがあります。
犬はもう17才の老犬です。
ミニチュアダックスでヘルニアも数回しており、
もしもの時は犬用の車いすを作ってあげないといけないとも考えています。

だからこそ彼女(犬)の死後どう扱ってあげればいいのか?
それを今から家族と話し合っているのです。

本当に大切な家族だからこそ、
その扱いをどんな気持ちでどのようにしてあげるのか、
目を背けないで事前に考えてあげることが必要であり、
本当の優しさだと私は考えています。




富山県内のペットの霊園のご紹介(『富山 ペット霊園』で検索しました)

エンジェルペットメモリアル
立山町東大森441
0120-076-463
*カリンの火葬はこちらでお願いしました。
ペットの霊園も行っていらっしゃいます。


ま心ペットセレモニー

富山市小杉白石851-2
1766-55-3088


*注:上記と弊社は一切関係ございません。
他にもいろいろあると思います。







これを書いたのは
富山のお墓レスキュー隊 隊長 亀山龍厳でした。



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