お墓と向き合い生死を見つめ直すブログ~富山のお墓レスキュー隊 亀山龍厳~

お墓を建てる石工職人の立場から、お墓について、どんな想いでお墓を建てているのか、などを書いています。

お墓にサラシを巻く理由。開眼供養の時に必要なもの。

2016-07-01 05:58:07 | ストレッチ
こんな風にお墓にサラシを巻いてあるのを
見たことがありませんか?




◆開眼供養について
お墓を建てたあと、
納骨前に開眼供養(魂入れ、心入れ)を行います。

開眼供養はご納骨と一緒に行います。

開眼供養→納骨の流れです。

石屋が建てるのはあくまでも石碑であって、
そこに開眼供養を行って初めてお墓になる
と私は祖父から聞いています。

ですから私は『石屋』と名乗っているのであり『お墓屋』とは名乗っておりません。

お墓にサラシを巻くのは
開眼供養までに余計なもの(悪いもの、邪なもの)がお墓に入らないようにという意味があります。
一種のまじないですね。
トボ石(お墓の一番上の石。富山県だと『南無阿弥陀仏』と書いていることが多い石)に巻きます。


◆誰が巻くのか?
通常は石材店が巻きます。
ですから必要であればその旨、石材店にお伝えください。
(というより、通常は石材店から「サラシはどうしますか?」と聞いてきます。)

こんな感じで巻きます。



ただ私は、さらしを巻くかどうかは、
施主様からご住職に確認するようにお願いしております。

それはごく少数ではありますがご住職の中には
「厳密に仏の教えに従うなら、サラシを巻く必要はない」とおっしゃる方もいらっしゃるからです。

同様に開眼供養のときのお供え物についても
ご住職に確認してもらった上で施主様にご用意して頂いております。


◆いつ、どうやってサラシを外すのか?
これもご住職によってタイミングが異なりますので、
「いつ外せばいいですか?」と質問されればいいと思います。

大きく分けて3つのタイミングで外します。
・お経をあげる前。
・お経をあげている途中で。
(ご住職が合図されます)
・お経が終わってから。


昔は「外孫の末の娘が外す」と言っていたそうですが、
今は大抵石材店か、お参りに来られた中で一番身軽な方が取り外します。
(大きなお墓の場合は高いところに上る必要があるのでお気を付け下さい。)
お墓の周りをぐるぐるまわる場合もあるので、
2人か3人でするといいでしょう。


◆サラシの処分方法
ご自分でお家に持ち帰って燃えるゴミとして出すか、
場合によってはご住職に処分をお願いする場合があります。
(骨瓶が入っていた箱などはご住職に処分して頂くことが多いので。)

また、お墓を掃除するときに使うと良い、ともされています。

石の立山でもサラシの処分を行っております。







富山のお墓レスキュー隊 隊長 亀山龍厳



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