お墓と向き合い生死を見つめ直すブログ~富山のお墓レスキュー隊 亀山龍厳~

お墓を建てる石工職人の立場から、お墓について、どんな想いでお墓を建てているのか、などを書いています。

お墓を修理するときにする儀式(心抜き、御霊抜き、閉眼供養)について

2016-10-16 13:46:41 | お墓
昨日素敵な言葉に出逢いました。

「あいさつは、人を人だと思うこと」

友達のブログに書いてあり、
「なるほどなぁ」って思った次第です。

四柱推命&数秘術使い・鳩さんのブログ@富山
(こちらです)


◆人は人以外にも『あいさつ』をする
実はお墓を建てるときにも『あいさつ』は非常に重要です。
というか、『私はあいさつを大事にしている』という意味ですね。

仕事を始めるとき、仕事が終わるとき、
必ずお墓にあいさつします。
墓地に向かって頭を下げてきます。
ご迷惑をかけたお墓にもです。

理由なんてありません。
小さいころからそう教わってきましたし、
やらないと私がモヤモヤするからするんです。



◆お墓をいじるときにはご住職にあいさつしてもらう
お墓を建てなおすとき、
ちょっと大きな修理をするときには
お客様に『ご住職に心抜きをしていただくか』お伺いをたてます。

*心抜き(しんぬき):閉眼供養、みたま抜きとも言います。

心抜きというのはお墓から神様、仏様にどいていただき、
お墓を石碑に戻す儀式だと思ってください。

私はこれはご住職に行っていただく『あいさつ』ととらえています。
日本人は人以外にもあいさつをしているのです。

「この儀式に仏教として意味があるのか?」と言われれると
それは私の専門ではないのでお答えできませんが、
『昔からそうしている』と祖父から教えられています。

祖父曰く
「お墓を心抜きしてもらい石に戻す。それを自分たちは施工する。だから『石屋』と言うのだ。『お墓屋』とは言わないのだ」。
頑固な職人が言いそうなことですが、
今の時代、私は「お墓屋さん」とも言われたりするので、複雑な気持ちにもなります。

ということで、昔からお墓をいじるとき(特に一番上のトボ石、竿石を移動させるとき)には必ず心抜きの説明をさせてもらいます。

ほぼ95%の方は昔からのしきたりに従い
ご住職に心抜きをお願いされます。

*ちなみにご住職の手配などはお客様にお願いしております。
大抵のご住職はこころよく引き受けていただけるようです。


◆5%の方はどうしているの
では、あとの心抜きをしない5%の人はどうしているのか?

・ご住職が「そんな儀式は必要ない」と言われた場合。
・施主様のお考えで「心抜きはしない」と決められた場合。

上記の2つの理由により、心抜きをしないでお墓の解体などを行う場合もあります。

心抜きを行うかどうかの決定権は私になく、
やはり最終的にはお客様のお墓ですからお客様の判断に従うのです。




◆『心抜き』よりも大切にしていること
心抜きされなくても施工する私が、
お客様に絶対にお願いしていることがあります。

それはお墓、もしくはお仏壇、ご遺影、なんに向かってもいいので
『ご先祖様に対してのごあいさつ』だけは行ってもらいます。

あいさつの仕方は簡単です。
手を合わせ、気持ちを向けて『ご先祖様、今度お墓をいいがにしてもらうちゃ(富山弁)』と思っていただくのです。
もちろん言葉にしてもかまいません。

お墓にお骨が入っていなくてもしてもらいます。

お墓に対してクリーニングする、リフォームする、解体する、
施工内容に関係なく『ご先祖様に対してあいさつ』をしていただいています。

むしろ私は『心抜き』よりも大切にしています。
もしお客様が『ご先祖様に対してあいさつしたくない』とおっしゃれば
仕事を辞退させていただくくらいの気持ちでお願いしています。




◆なぜ私が『ご先祖様に対してのあいさつ』を重要視するのか
それはやはりいきなり石屋がきたらご先祖様はビックリされると思うからです。

血縁関係のある方や、いつもお墓参りされている方が
あらかじめご先祖様に「今度お墓きれいにしてもらうからね」と伝えておいてもらえると、
私たち石屋が施工のあいさつに行ってもスムーズにいくと思うからです。

ちょっと古い言葉でいいますと、
あいさつは仁義なのです。
人が踏み行うべき道なのです。

相手を認め、尊重する行為なのです。




◆私にとってのあいさつは
「あいさつは、人を人だと思うこと」と最初に言いました。

そして日本人は人以外のものにもあいさつをしてきました。
海にも
山にも
月にも
太陽にも
身の回りの道具にも

そして目の前にいない、見えない存在にもあいさつをしてきました。
神様にも
仏様にも
ご先祖様にも
亡くなられた見知らぬ人たちにも

私は「あいさつは、相手を認め敬う行為」だと思っています。
そこにいることを認め。
敬意を払う。
尊重する。
それが『あいさつの本質』であり、
日本人が大切にして伝えてきたことだと考えています。








◆心抜きについてのまとめ
・お墓のトボ石(一番上の石)をいじるときは『心抜き』をしてもらう。
・『心抜きをしない』という選択をされる方もいる。
・石の立山ではどんな施工でもまず、お客様には「ご先祖様へのごあいさつ」を行ってもらう。
・石の立山では『ご先祖様へのごあいさつ』を拒否されるお客様には施工はしたくない。
・心抜きをお願いするご住職の手配はお客様が行う。
・大抵のご住職はお願いすればこころよく引き受けてくださる。
・儀式自身は10分から15分ほどで終わる。(もちろんお墓の前で行う)
・通常はお墓とロウソク、線香だけでよい。(ご住職に確認が必要)
・経費についてはお客様のお考え次第。
・心抜きは施工前に行うが、施工直前ではなく、余裕をもって行ってもよい。
(だから月参りの時に一緒にしてもらう、という場合もあります。)
・石屋は立ち会わなくてもいい。







これを書いたのは
富山のお墓レスキュー隊 隊長 亀山龍厳でした。



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