江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

デビルマンの思い出。

2012年08月14日 23時13分41秒 | 漫画レビュー
 ども、涼しくなってきたと思う江戸です。今年の夏も終了という事なのでしょうかねぇ。まあ、9月くらいでも暑くなる事はよくあるのだけど、さすがに現時点でのピークをこえる事は無いと思うし、これから本格的に寒くなる前までは過ごしやすそうです。



 さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので昔の作品について語ってみましょうか。


●デビルマン(永井豪とダイナミックプロ)

     
 私が初めて触れた『デビルマン』はアニメ版でした。とはいえ、観ていたのは小学生の頃だし、その後はアニメの特番でたまに見かける程度だったので内容はあまり憶えてはいません。ただ、基本は変身ヒーロー路線ながらも悪魔をテーマにしていただけに、子供心に物凄い恐怖感をおぼえたエピソードもあったように記憶しています(確か人間を溶かす悪魔が出てきたような……)。しかし、それでも内容よりも主題歌の方が記憶に残っていますね。OP・EDともに名曲だわ。

 で、漫画版の方ですが、これはアニメ版の原作やコミカライズと言うよりは同様の設定を使った別の作品だと言った方が正しいようです。私は長らく読む機会が得られなかったので初めて読んだのは成人した後だったのですが、それでも衝撃を受けました。大人ですらそうなのですから、これをリアルタイムで読んでいた子供達はトラウマを作ったりしてないか心配になってしまいますなぁ……(それとも内容が理解しきれず、案外平気だったかも?)。

 ともかく、その終末感が凄まじいですよね。悪魔の策略によって人間社会は崩壊して行き、中世の魔女狩りのごとく同志討ちを始める人間達。結果として、ヒロインが死亡するという展開は現在の少年漫画ではまず味わう事が出来ない絶望感でしょう。そして、そのラストシーンは悲しくも美しい滅びの美学を描いたとも言える、まさに漫画史に残る名場面だと思います。いや、見方によっては壮絶な打ち切り展開に見えなくも無いのですが、個人的にはたった5冊の中にこの壮大な物語を収めたのは凄いと思うわ……(それに後の作品にも多大な影響を与えていますし)。


 そして続編とも言える作品。

●デビルマンレディー(永井豪とダイナミックプロ)

     
 アンソロジーの『ネオデビルマン』などでも短編としてなら新作はいくつか描かれているのだけれど、それらは前作の補完の要素が強いので、長編で正当な続編と言えるのはコレという事になりますね。ちなみにアニメ版は観た事が無いし、真のエンディングが収録されているという文庫版も未読。

 さて、本作の内容についてですが、物語の序盤はキャラクターの性別を入れ替えたパラレル設定のリメイク作品のように見えました(ちなみに主役の不動ジュンは水泳の元オリンピック選手という事で、何だかタイムリー)。しかし、物語が進むと徐々に『デビルマン』との繋がりが明らかになって行き、この世界は前作で神々に滅ぼされて新たに創り直された物だったという事が判明します。

 で、前作で死亡したデビルマンや悪魔達は地獄に封印されている訳ですが、そんな彼らが再登場して激しい戦いを繰り広げるのですから、前作のファンとしては嬉しいところです。個人的にはジンメンやカイムが良い具合に怪獣していて格好良すぎだと思うの。なお、この地獄関連のエピソードは永井豪が漫画化した『ダンテ神曲』を踏襲しているので、こちらも読んでいるとより楽しめます。

 そして最終的には再び神々との戦争が勃発……なのですが、この辺はぶっちゃけ打ち切りエンドと言っても良いようなオチですね。直前までは地獄から悪魔達が蘇ったりして凄く盛り上がっていただけに拍子抜けですなぁ……。ちなみに連載版では、サタンが騎乗している多頭竜の正体が魔王ゼノン(元魔王ダンテ)と表記されていたと思いますが、この単行本ではカットされていますね。


 また、この『デビルマンレディー』や『ダンテ神曲』とも繋がりが深い作品について。


●魔王ダンテ(永井豪&ダイナミックプロ)

     
 『デビルマン』の原典とも言える作品で、実際に序盤の展開等はアニメ版『デビルマン』と酷似していますし、最終的には神々との戦いに発展していく所も漫画版『デビルマン』と同様です。また、ダンテが『デビルマンレディー』に登場していたりもします。

 で、本作は何度かリメイクされたり、アニメ化されたりもしているようですが、そちらの方は殆ど記憶にありません(もしくは観ていない)。『月刊マガジンZ』に連載していたのは読んでいた筈なのですが、なんだか『デビルマンレディー』と同様に拍子抜けな形で終わってしまったような記憶が……。いずれにしても、単行本を買おうと思わなかったのは事実なので、これから読もうとしている人は過度な期待をしない方がいいかも。

 なお、この一番最初に描かれた『魔王ダンテ』も雑誌の休刊により未完となっておりますが、『マガジンZ』版は一応完結しているようです。


 まあそんな感じ。他にもCDやアニメ・実写映画のDVDもあるのだけど、それは別の機会でもいいか……。



 じゃ、今日はここまで。
ジャンル:
ウェブログ
コメント (2)   トラックバック (1)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 巨乳ハンターの思い出。 | トップ | 寄生獣の思い出。 »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (エレイピア)
2012-08-16 02:49:52
名作ですよね、仰る通り後の作品への影響も大きいですし、短く纏まっているのも良いです。
(私は長編派ですが、長編で中弛みや竜頭蛇尾になるよりは、短編の方が何倍も良いと思います。)

デビルマンレディーは……先生は嘗ての資産を食い潰すと言うか、リメイクして(元作品に比べれば)失敗する確率が高くなっていたと思っていたので、スルーしていました。
それと、デビルマンとバイオレンスジャックとかの繋がりに無理矢理感を感じた為もあるかも?

で、私もアニメ版から入った口ですが、聞くところでは、当時のアニメは原作同時進行が多かったそうで。
(他では例えばバビル二世もそうだったとか。)
それだけ馬車馬の様に働かないと生活できなかった店もあるのでしょうけれど……
そんな環境で、いえそんな環境だからこそ、当時の作品は名作が多いのではと思います。
って、幼すぎたり生まれる前の話だったりする為、聞き囓った話ですが。

ただ、何れにせよデビルマンが名作で、当時の巨匠で今も存命との点で、先生は比較対象の無い高みに居られると思います。
(作品のレベルなら当時の他の有名作家方も負けてはいないと思いますが、現役で漫画家にしては長生きされている点で、他には居ないと思います。)

先生の作品としては、マジンガーシリーズもまた良いと思いますが、あちらは普通のロボットヒーロー物ですよね。
当時を考えると最高レベルに近いとも思いますが。
(ロボット三巨匠なんて言い方もありましたね。先生以外亡くなられていますが、それぞれ考え方に違いがある点も興味深いです。
アトムは自立型で、鉄人は良いも悪いもリモコン次第、そしてマジンガーは操縦者が搭乗する形式を事実上創ったと言えるのでは?)
後、引き出しの広さも凄まじいと思います。

では失礼します。
Unknown (江戸まさひろ)
2012-08-17 00:13:53
エレイピア 様

>(私は長編派ですが、長編で中弛みや竜頭蛇尾になるよりは、短編の方が何倍も良いと思います。)
確かに「~巻までなら名作」という作品も多いですからなぁ……。

>スルーしていました。
最終回の唐突感さえなければ、悪くはないと思うのですけどね。一応、駆け足ですが伏線も回収していますし。

>って、幼すぎたり生まれる前の話だったりする為、聞き囓った話ですが。
私もアニメは再放送だったと思います。

>先生の作品としては、マジンガーシリーズもまた良いと思いますが、あちらは普通のロボットヒーロー物ですよね。
『ヤングジャンプ』辺りでリメイクしていましたっけ。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
雑学に (私立お気楽ナツミ学園)
そんなことも知ってるの?って感じだよね~