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日商簿記検定2級以上の方のための雑学

2006-09-25 12:20:26 | みんなの会計雑学講義
レリバンス・ロスト/理論と実務の乖離
よく、サラリーマンの人などに、工業簿記は理論と実践が乖離してて役に立たないと言われます。
今日は、このことについてお話しいたします。

 1970年代後半以降、管理会計の理論と実務の乖離が問題化してきました。
また、80年代半ばになって、キャプラン等は既存の理論モデルは現代の
経営管理者が解決しようとしている問題状況に適切でなくなってきており
現代の企業環境に適切な革新的管理会計モデルを
構築すべきと訴えました。

このレリバンス・ロストに触発され、1980年代後半以降
新しい管理会計の手法が数多く誕生しました。

 このように、原価計算方法に対する反省から管理会計においては
現在、以下のような2つの方向性が生まれています。

第1の方向性:工場のオートメーション化などによる間接費の増大に対応
       間接費の配賦をより精密に行い
       製品原価の正確な計算を行おうとする方向
       →活動基準原価計算(ABC)

第2の方向性:JIT環境の進展に伴い、製品原価の計算のためには、簡素化した
       原価計算システムでよいとする方向や、計画と統制のためには
       基本的な原価情報だけでよいとする方向
       →バックフラッシュ・コスティング
        TOC(制約理論)

これらは、いずれも日商簿記検定1級や公認会計士試験の範囲ですが
興味があるという方はぜひとも、さっさと簿記検定2級を合格していただき
1級にあがって勉強してみてください。
簿記検定試験3級の方も、ぜひとも一発で合格して
はやく2級以上の世界を楽しんで下さい。

     ★管理会計と財務会計の違い★
管理会計→会社自身のためにおこなわれる会計
     会社独自のルールで計算を行い、報告書をみるのも
     トップマネジメントなどの内部の人だけ
     #日商簿記検定1級:原価計算

財務会計論→外部の人に報告するために行われる会計
      決められたルールで、計算を行い
      外部の利害関係者が報告書をみる
      #日商簿記検定3級~1級:商業簿記、工業簿記