心理学での成果は、着実に現れている。いま、テキストの読み込みを始めて以来、そう実感できる。フロイトの、わけのわからない無意識の世界について、夢からの分析の話などは、まともには受け取れない気がするけれども、ただ、新しい心理学の成果として、自動機械のように、人が動いているところがあって、すなわち自分という世界、物体がすべて意識下だけで展開されていないという話は、理解できる。
これは、発見とも言える。自分の行動や発言が、すべて自分の意識下のもとで動いているつもりが、そうではないというのは、驚きでもある。いままで、積み重ねてきたモノが、行動について省力化した形で、機能しているというのは説得力がある。
少なくとも、それを知っているかどうかで、自身の行動を見る目が変わる。点検の機会ともなるだろう。こういうことがあるから、放送大学を続けてこられたのかもしれない。普通に生活をしていると気付かない発見の機会が与えられることがあるのだ。
いま、引越しの準備をしているけれども、今までと、違うことをしているなかで、結構示唆を受けることが多い。