それは、相手を尊重することであると思う。礼を失するとは、相手に対して、無視したり、態度が不遜だったり、いろんな形態があるが、今回の相撲協会と貴乃花親方との関係で、貴乃花のとった行動が、礼を失するとして話題となった。
常々、相撲協会のあり方に不満があって、その憤懣がこの度、でてきたとの説もある。確かに、貴乃花の態度、もの腰は、普通ではないように感じられた。
大横綱と言われた力士がとる態度ではなさそうだ。では、どうすればよかったのだろうか。協会のあり方について、意見があるのなら、はっきりと意見を述べて、取るべき行動の説明の場面があってしかるべきではなかったか。
協会ペースで話しをすすめるともみ消しされるとの懸念があったとされるが、はっきりと、発言すべき時点があったのではなかったか。
協会やモンゴル力士との間のことについて、明確に問題を出すことが問題解決の好機となった時期があったのではないか、あれだけマスコミに騒がれ、もはや協会側も、もみ消しなどできない状況のなかで、なお、拗ねたような態度をとり続けたのは、普通とは思えない。誰にもわかる正々堂々とした態度をとるべきだと思う。