労働法制で押し返す

今日の朝刊は、「残業代ゼロ」法案の提出を政府が断念することを報じた。

１年半前から厚生労働省の審議会で進められた労働法制の見直し議論の中で、連合が最も問題にしたのが「解雇の金銭解決制度」と「ホワイトカラー・エグゼンプション」であった。
前者は、昨年末の審議会報告書の段階で削除され、後者は自民党の選挙対策もあって通常国会への法案提出を断念させることができた。

今の政治情勢と社会風潮の中では、政府・与党と財界のやりたい放題になっても仕方ない状況だったが、運動と世論の盛り上がりによってこれを押し返した。
連合にとって自信を取り戻すことにつながる大きな成果だと思う。

「ＷＥ」では何のことか分からなかったが、「残業代ゼロ」という分かりやすい言葉で問題を浸透させた功績が大きい。
造語は連合で、広めたのはマスコミの力だ。

2007年、幸先のよいスタートを切った。