アリスとテレス

法則を見出し豊かに生きるための知恵ブログ

理想の国1

2008-10-05 02:21:25 | 日常・体験・思うこと
病気にかかっても病院に行けば無料で治療してくれる。

仕事は朝9時から16時までが定時。

先進国であるにも関わらず出生率が高く、みんな子沢山。

国が週に1回無料で家政婦を派遣してくれる。

大学は無料。

フランスがこんなユートピアとは知りませんでした。

これはマイケル・ムーアの「シッコ」というドキュメンタリー映画で知ったことなのだが、
政治のやり方次第で、ここまで社会が変わるのかと驚いた。

「ここ(フランス)では国民の方が強い。だから、政治家も国民の生活を第一に考えて嫌われないようにする。」のだそうだ。

しかし本当にそんなユートピアが存在するのだろうか?

まずは出生率の高さを中心に調べてみた。

フランスの出生率は2006年に2.0に到達、一方日本は1.3、イタリア1.3、ドイツ1.4、高いイギリスで1.8といった具合だ。

では何処に出生率の高さの秘密があるのだろうか?

そもそもフランスも出生率は高くなく、日本と同じで、
経済成長とともに減少傾向にあったのだがじょじょに回復した。

その理由は、

女性が働きながら子供を育てるという環境、価値観が当たり前にある。
育児ばかりしてないで、自分も大切にしなさい。という風潮がある。
(一方で専業主婦が低くみられるという弊害もある。)
だから、祖父母も協力的で、子供を当たり前に週に1~2日預かる。

職場については、
法定年5週の有給休暇を必ず消化する文化や、週4日勤務が希望できる。
会社というコミュニティより個人の生活が優先される。
(但しキャリアは目指せない。業種も公務員や教職員だと自由度が高いが、職種によっては制限される。)

家政婦やベビーシッターを利用している。家事はアウトソーシング。
結婚という古来の制度に縛られたくない新しいカップルが急増。婚外子が多い。
3歳まではつきっきりの3歳神話の日本に対して、1歳まではつきっきりというフランス。
職場復帰も早い。

フランスの悪いところ、あいそがない。交通機関がストで遅れる。
会社の人間関係より個人優先。

実は、日本国内でも家事代行や育児支援を1h1,500円で利用できる。
ベビーシッターは行政のファミリーサポート事業なら、1h900円程度でみてくれる。
保育園でも一時的であれば、1日3千円くらいで受け入れ。
しかし社会の風潮が違う。

という違いがあるそうだ。

※ 参考文献 明石書店 「産めるフランスの子育て事情」 牧 陽子

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