デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」
6.4.2. バクテリアの定着
生物ろ過機能を持つすべてのアクアリウム用ろ過器(フィルター)がその役割を果たすためには、初期段階でろ材へのバクテリアの定着が必要不可欠である。
好気性バクテリアの定着には、酸素が十分に供給される好気的環境が必要となる。さらに好気性バクテリアに最大限の能力を発揮させるためには、バクテリアがろ材に定着するのを待たねばならない。以前はバクテリアを定着・繁殖させるまでに長い時間が必要だった。
ろ材に定着したすべての好気性バクテリアには酵素も必要となる。これはバクテリアが素早くかつ継続的に繁殖するためのコロニーを基質(水、スポンジ、流木、活性炭、デュプラバイオカスケードあるいはミニカスケードなど)の表面に形成するために使われる。
現在では、休眠させた好気性バクテリアや乾燥酵素を組み合わせて水槽内に入れることによって、以前は6週間かかっていたバクテリアの定着プロセスをほんの数日に短縮することが可能である。つまり水槽の生物学的ろ過システムを、非常に短い期間で機能させることができるようになっている。
Duplaバイオカスケードを用いたドライフィルターにおいて、バクテリアの定着プロセス促進に最も重要な役割を果たすのは酵素である。
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