二十歳を過ぎたころ

小さなことに一喜一憂する二十歳を過ぎた学生の軌跡。
→いつの間にか社会人4年目。二十歳を過ぎたころからのブログです

三重旅行

2009年09月30日 21時48分35秒 | 日記
先日のシルバーウィークのど真ん中で、三重に旅行に行ってきました。
桑名出身の研究室の同期に「三重に行ってきたぜよ」と言ったら、
驚いた顔をして「マジで?」と答えられました。
愛知に引け目を感じる者同士、なんだか通じるものがあった気がしました。

今写真を見返すと、ほんとうに、旅行っていいものだなと思う。
一緒にいられる時間が長くて、大変素敵でした。ありがとう。

一日目は、猪の倉温泉と、青山高原。
高速道路の混み具合はひどかった。早目に運転代わればよかったと後悔。
榊原温泉の日帰り入浴のサービスは今一つらしい……ということで、
近くの猪の倉温泉に行ってみた。
アルカリ性の温泉は、奇跡的に肌を痛めず。最高でした。おそらく過去最高。
お昼のぼたんカレーは……もうちょい欲しかったね。
青山高原は、Yahooの地図をスクロールしていたら見つけた。
風力発電施設があるらしい、そして景色が素敵らしいということで、
ドライブがてら、目指す。
いやあ、寒かったけど、景色はすばらしかった。
もう少ししたら、ススキが綺麗に映えることでしょう。また行きたい。

泊まったビジネスホテルは、古かったものの、布団は快適。
朝ごはんもついてこの値段なら満足。

二日目は、伊勢神宮と、香肌峡温泉 いいたかの湯へ。
伊勢神宮は、人多すぎ。五十鈴川は、雨が少ないためか、細かった。
おかげ横丁で意地になって赤福を食べてきた。美味。
なかなか行けないだろうと思って行った「いいたかの湯」も、
まずまず快適ではあったけど、猪の倉温泉には敵わないと感じた。
ドクターフィッシュは、満腹に近かったかもしれない。

津駅前のホテルにチェックインするとすぐに飛び出して、
閉店ぎりぎりの31アイスクリームに駆け込む。
いいね。幸せだね。しかし、少しリキュールが強かった。

三日目はのんびりと帰路につく。
ずいぶん無理につき合わせたところもあったかもしれない。反省。


週の半ばにこんな記事を書くと、どうにもこうにも気分が後ろ向きになる。
休み明けから頑張ろうと思っていたのに……何て弱い自分。
明日から10月。一つ楽しみな実験の反応も仕込んだことだし。
背筋を伸ばして頑張ろう。
末尾ながら、皆さまのご健勝をお祈り申し上げます。

熊本に行ってきました

2009年09月24日 21時18分53秒 | 日記
高分子討論会(高分子学会主催の年二回ある学会のうち、小規模な方)が熊本大学で催されました。これ以外にも、先輩の結婚式の二次会や、津・松坂・伊勢旅行などがあり、賑やかな秋の連休になりました。天気も概ねよろしく、満足。


熊本にて。

飛行機のチケットレスの制度に戸惑った。
たかだか片道1時間強の道のりにJクラスは必要ない、と自分は思う。
熊本は予想以上の都会。大須と栄錦三丁目が一体化している雰囲気。
1日目の夜は、何故かT先生とご一緒に晩御飯。
「責任の取り方っていってもいろいろあるよね」という切り返しは使える。

熊本市内では熊本交通センターを拠点にすると、交通に便利。
熊本大学は緑と駐車場にあふれる、穏やかな大学。
自分のポスター発表は前回に比べて注目されず。
注目されなかったらされなかったで若干残念な気はするけど、もう、いい。
2日目に熊本城を見学。黒くて綺麗。
日本全国の城の写真が意味するところは、展示物の限界か。
加藤清正氏の偉大さに惚れる。
3日目に熊本市を探索。税金で遊んでしまってごめんなさい。
ガイド役のタクシーの運転手の説明は大変よく分かった。
地名だけ、よく分からなかったが。
阿蘇山のスケールの大きさに圧倒される。火山灰の恵みは勉強になった。
後輩二人も、そこそこ楽しんで羽を伸ばせていた様子。何より。


先輩の結婚式の2次会にて。

もう少しまともな服を着ていくべきだったのかもしれない。
人、多すぎ。60人近くはいたのではないだろうか。
ムービーの出来は最高。昔の血が無駄に騒ぐ。
携帯電話を使ったくじ引きは、なかなか面白かったが、やや景品が多かったか。
自分がやるなら、もう少し参加者と新郎新婦の対話の時間を確保したいと思う。
初めて参加する結婚式は泣ける、と誰かが言っていたが、まさにその通り。
お二人の入場で既に泣きそうでした。
先輩、おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。



伊勢の旅行は後日。



 その昔、部活の先輩と「学会発表」について語った時のこと。口頭発表はしてみるもんだよ、いやあ勉強になったよ、ポスターもいいけどね、うんうん、という、研究者の雰囲気を先輩はお持ちだった。同期で大学院生の友達のブログなどを見ても、学会で忙しいんですけど(泣)と言いながらも、その裏に流れる高揚感が垣間見える。それは、非日常がもたらすものもあるだろうし、研究者として、自分の研究に注目が(多かれ少なかれ)集まることの期待感が根底にあるとも言えるだろう。
 一方で、当研究室における「学会発表」は、もっと地位が低い。皆、面倒臭さを前面に出している気がする。自分も同じ。研究室全体のモチベーションが低いという如何ともしがたい事情が原因の一つだとは思うが、それが全てではないとも思う。学会に発表することを優先するあまり、研究内容が薄っぺらくても応募してしまう体質。ひとつに収まる発表を複数に分割して発表の数だけ稼ごうという目論見。こういった、欺瞞と胡散臭さが拭えないところに、学生の嫌気が向かっているのではないか……とも思う。

 根が真面目で、きっと彼なら大きな結果を残すだろうと見込める後輩を見る度に、私の中の研究者としての心はどこに行ってしまったのだろう、と思わずにいられない。皮膚は万全ではないし、無理せずに頑張りたい、と思う一方で、少し本音を言わせていただけるのならば、日に日に、早く卒業したいと思う自分がいるのも、また確かなのだ。そんなことを思いながら飲むコーヒーは、甘くも苦くもなく、味が無いものでした。……まとまらなくてすみません。難しいですね。

熊本に行ってきます

2009年09月15日 13時19分11秒 | 日記
高分子討論会という学会が、今週水曜~金曜に熊本大学でありまして。
ポスター発表を2つ、こなしてきます。
もはや、やっつけ仕事です。
新型インフルエンザにかからないよう、気をつけます。


昨日の後輩との会話の中の「先生の接待旅行」という言葉が頭から離れません。

いつまでも若く、目線を学生に合わせて話をしてくれるのは、
先生の温かいお気づかいなのか、有難迷惑なのか。

「じゃっ、あとは若い者同士で」と言ってくれる上司は、
空気を読める力があるのか、コミュニケーション能力が無いのか。

……難しいですね。しかし私は後者になりたいです。
今の上司を見ると、つくづくそう思います。

後輩の不満を抜き、先生の顔を立てるのが、最高学年の学生の仕事。
気は進まないけど、社会人になるための重要なステップだと思い込んで、
3日間乗りきってきます。

大型連休前、休みを満喫するためにも、どうぞお体を大切に。

昼食

2009年09月11日 21時09分09秒 | 日記
昼1時過ぎ。
学食で一人で昼ご飯を食べる。
天気の良い日は、やはり席は窓際に限る。

一人目は、部活の同期だった。就職決定を祝う。
話をする限りは元気そうだった。かわいらしい彼が、少し大人びても見えた。
就職活動で大人になったのかもしれない。

二人目は、高校の同期だった。互いを労う。
すっと目を見て話す彼もまた、かつての学生らしい雰囲気が薄れて見えた。
あと半年。体に気をつけて、お互い頑張ろう。

風が強い日は、ドングリが落ちるようになった。
夜もずいぶんと寒くなってきた。
秋。いつの間にか秋。
いつの間にか、と言いながら、平和に春を迎えられるといい。


今日の気分↓
Tears in heaven 鈴木重子さん(youtube、PC only)

悲しい歌を、温かいサウンドに乗せて、心地よい歌声に心洗われる。
ささくれ立った肌と心によく効くことでしょう。素敵。

Liebesfluchten - 逃げてゆく愛

2009年09月02日 21時28分47秒 | 日記
今日は院試の筆記試験の結果発表日。後輩たちは皆優秀で、合格したらしい。明日は面接。頑張ってほしい。頑張って……耐えてきてほしい。

すっかり秋。快適。夜に空気がカラッとしてくれると、布団を干しやすいのだが。明日明後日の天気はあまりよろしくなさそうだ。残念。

実験がうまくいかない。うまくいかないのが当たり前。結果を求められない、果たすべき責任が小さい学生の身分でよかった。お金をもらっていないことのありがたさに目を向けるべきだと最近は思う。

しかし、皆、なかなかモチベーションの維持に苦労している。ストレス社会を痛感する。


本を一冊読む。「朗読者」で有名なベルンハルト・シュリンク氏の短編集「逃げてゆく愛」。相当、想像力を働かせて読む必要がある。特に、ドイツ人とユダヤ人の戦争後の心境について。男性の孤独が大きなテーマとして全体の底辺に流れているが、コミカルな短編もあり、ある意味ではバラエティに富む。はっきりとした起承転結を求めることはしてはいけないのだろう。読むのに疲れるが、心に沁み入る。松永美穂氏の訳も相変わらず雰囲気を上手に醸成している。静かに思いを馳せられる、こういった短編集も、時には良い。「朗読者」と共に、数十年後にもう一度読み返してみたい。

ドイツではハリー・ポッターに並んでベストセラーとなったらしい。原題は「Liebesfluchten」。英題は「Flights of Love」。これを「逃げてゆく愛」と訳すセンスはすばらしい。Wikipediaに専用のページまであるのだから、人気は高いのだろう。第三作を期待したい。

早いとこ帰ります。新型インフルエンザが猛威をふるう時節柄、どうぞご自愛下さい。


○ Liebesfluchten – Wikipedia(ドイツ語)
○ Amazon.co.jp: 逃げてゆく愛 (新潮文庫) ベルンハルト シュリンク, Bernhard Schlink, 松永 美穂