季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

クライスラーのピアノ演奏

2016年08月20日 | 音楽
クライスラーが当代一のヴァイオリニストだったことは言うまでもないが、この人のピアノ演奏が残されていることを教えて貰った。

これがそれである。

冒頭から実に美しい。しかし僕が特に注目するのは中間部である。ハーモニー、左右のバランス、といいオクターブ上がるメロディーでの腕の運びといい、実に良い。

現在ではピアノを弾きながら他の楽器を専門にしている人は多い。副科ピアノを見ていてもそれは感じる。

しかしこういう音を出している人は絶無と言って差し支えない。

時代の好みの変遷ではない。ピアノという機械の物理的特性に忠実か否か、それだけだと言っておいた方が良い。



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