”お二人様の老後”


 年寄り夫婦の”日常”や”戯言”そして”泣き言”を書き連ねてみます。

初回向

2018-01-08 22:04:39 | 生活

 我が家の宗旨は日蓮宗である。 今日、今年初めて旦那寺から住職の来訪があり初回向をいただいた。 これはもう何十年も前から、家の仏事を妻と二人で行うようになってから久しく毎年の正月には恒例のことだった。 ところが恥ずかしいことに、仏事というものについてその意味や内容を知ることはこれまでほとんどないに等しかった。 それは正月にはしめ飾りを付け、初詣に行き、お節料理や雑煮餅を食べることのようになんでもない”決まり事”のように当たり前のつもりで対処してきた。 

 我が家へ来てくれるお坊さんには初回向の時に読経の合いの手というか拍子取りというか、カチカチと硬くて高い音がする”もの”を鳴らして読む経がある。 例年はなにげなく聞いていたのだったが、今年はなぜかそのカンカンともカチカチとも聞こえる音が気になった。 そこで読経が終わってからその音を出す”もの”は何というのか尋ねてみた。 答えは”木剣”というのだった。 形からは剣のイメージは浮かばないが、「邪を切る」という意味合いからはなるほどと納得がいった。 小さいが鋭く、高い、乾いた大きな音の出るものである。 お経に呪術的な風格や貫禄を持たせるには充分なものだと思う。 名と意味を知った木剣(ぼっけん)の音のお陰で今年の発回向はことのほか有り難い気持ちになることができた。

 初回向木剣の音に覚醒す

今年は仏教、特に法華経について勉強してみようと思った。


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