2008.04.19
ナスカからクスコに到着したのは15日のことだ。
クスコは昔のインカ帝国の首都であり、それを征服したスペイン人がインカ帝国が築いた都市を土台を残して破壊し、その上にスペイン風の街を築いたという、なんとも文化の破壊大好きな無法者の造った都市ではあるが、その歴史から言って世界遺産にも登録され、街の見所も多い・・・
サンクリストバル教会から眺めたクスコの全景
ラ・コンパーニャ教会から見たアルマス広場
インカの石組みの上に建てられたサント・ドミンゴ教会
サンクリストバルの丘から見たクスコの夜景
しかし・・・
私がここに来たのはただこの街を見に来ただけではない・・・
ここは高度2400mにあるインカの都市、あの有名な"失われた都・空中都市マチュピチュ"に行く拠点になるのだ・・・
18日、クスコを出発してマチュピチュへ向かう・・・
クスコからオリャンタイタンボまではバスの乗り継ぎだ。
そしてオリャンタイタンボからマチュピチュの麓の村アグアス・カリエンテスへは鉄道に乗り換える・・・
乗ったビスタドーム、天井からも景色が見えるようになっている。
アグアス・カリエンテスへ向かう道中、私には一つの考えがあった・・・
アグアス・カリエンテスに向かう鉄道の中で・・・
数多くの他の旅行者から聞いた話では、朝一番のバスに乗り、マチュピチュ遺跡へ入り、まず遺跡の横にあるワイナピチュ山へ登る。
そうすれば朝靄に包まれた"失われた都市"が時間の経過とともにその全貌を現し、なんともいえぬ幻想的な風景を醸し出す姿が見れるということだ・・・
正直言って遺跡を見るだけなら例えマチュピチュといえどもこのマシーンと呼ばれる男には半日もあれば十分だが・・・
旅行界きっての"ロマンティスト"を自他共に認める私にとってこの「幻想的な風景」は見ない訳にはいかないだろう・・・
それに入場料は学割を使っても61ソーレス(約2400円、ちなみに通常の外国人料金は122ソーレス[約5000円]と殺人的な高さを誇る)もする上にたった1回のエントリーだ・・・
朝早く起きるという少々の無理をしてでもベストを狙うのは当然の成り行きだろう・・・
そして19日、0530時のバスに乗るというここ最近に無い早い出足で、マチュピチュ遺跡には0600、ちょうど開く時間に到着する。
ワイナピチュに登る前にちょっと景気付けとばかりに見晴らしの良い所にたつ見張り台へいく。
そして靄に包まれた朝一番のマチュピチュを・・・
ちなみに奥の右側がワイナピチュ山
「・・・」
「・・・・・・」
「最初からモロ出しかよっ!!」
まあいい、このあとワイナピチュ山に登るのには1時間半から2時間ぐらいはかかる。山の天気は変わりやすい・・・
早速遺跡の全貌を見てしまったのは「美味しい物を後に残して食べる事が好きな私」にはちょっと楽しみが減ってしまったのかもしれないが、それでも「霧や靄に包まれた幻想的なマチュピチュ」を上から見下ろすチャンスが減ったわけではない・・・
マチュピチュの遺跡を通り抜け、ワイナピチュへ登る。
遺跡との標高差は約250mだが急峻な道を登るために想像以上に時間が掛かる・・・
そして2時間後・・・
山頂に到着して見たマチュピチュは・・・
「・・・」
「・・・・・・・」
「おおっ!なんて綺麗な・・・」
って・・・
「またしてもモロ出しかよっ!!」
しかし・・・
ここ最近行った人の情報に拠ると一日中晴れている訳ではないらしい・・・
ここは待ちの一手だろう・・・
そして
2時間経過・・・
3時間経過・・・
「・・・」
「・・・・・・」
「快晴・・・」
天気は変わらず・・・
これ以上ここで持久戦をすると肝心のマチュピチュ遺跡を見る時間も無くなってしまう・・・
私は諦めて下山する・・・
想像以上の時間を頂上で変わらない景色を見続けるのに費やした為、遺跡に戻ったのは1500時・・・
それから駆け足で遺跡を閉まる時間の1700時まで見てなんとか終えることが出来たが・・・
1700時直前に見晴台から見たマチュピチュ・・・
結局の所、一番見たかった靄に包まれたマチュピチュは見ることが出来なかった・・・
マチュピチュ観光を終えた今、私には一つ悟ったことがある・・・
朝靄に包まれた幻想的なマチュピチュを見るという事・・・
それこそが私の"幻想"だったに違いないと・・・!!
ナスカからクスコに到着したのは15日のことだ。
クスコは昔のインカ帝国の首都であり、それを征服したスペイン人がインカ帝国が築いた都市を土台を残して破壊し、その上にスペイン風の街を築いたという、なんとも文化の破壊大好きな無法者の造った都市ではあるが、その歴史から言って世界遺産にも登録され、街の見所も多い・・・
サンクリストバル教会から眺めたクスコの全景
ラ・コンパーニャ教会から見たアルマス広場
インカの石組みの上に建てられたサント・ドミンゴ教会
サンクリストバルの丘から見たクスコの夜景
しかし・・・
私がここに来たのはただこの街を見に来ただけではない・・・
ここは高度2400mにあるインカの都市、あの有名な"失われた都・空中都市マチュピチュ"に行く拠点になるのだ・・・
18日、クスコを出発してマチュピチュへ向かう・・・
クスコからオリャンタイタンボまではバスの乗り継ぎだ。
そしてオリャンタイタンボからマチュピチュの麓の村アグアス・カリエンテスへは鉄道に乗り換える・・・
乗ったビスタドーム、天井からも景色が見えるようになっている。
アグアス・カリエンテスへ向かう道中、私には一つの考えがあった・・・
アグアス・カリエンテスに向かう鉄道の中で・・・
数多くの他の旅行者から聞いた話では、朝一番のバスに乗り、マチュピチュ遺跡へ入り、まず遺跡の横にあるワイナピチュ山へ登る。
そうすれば朝靄に包まれた"失われた都市"が時間の経過とともにその全貌を現し、なんともいえぬ幻想的な風景を醸し出す姿が見れるということだ・・・
正直言って遺跡を見るだけなら例えマチュピチュといえどもこのマシーンと呼ばれる男には半日もあれば十分だが・・・
旅行界きっての"ロマンティスト"を自他共に認める私にとってこの「幻想的な風景」は見ない訳にはいかないだろう・・・
それに入場料は学割を使っても61ソーレス(約2400円、ちなみに通常の外国人料金は122ソーレス[約5000円]と殺人的な高さを誇る)もする上にたった1回のエントリーだ・・・
朝早く起きるという少々の無理をしてでもベストを狙うのは当然の成り行きだろう・・・
そして19日、0530時のバスに乗るというここ最近に無い早い出足で、マチュピチュ遺跡には0600、ちょうど開く時間に到着する。
ワイナピチュに登る前にちょっと景気付けとばかりに見晴らしの良い所にたつ見張り台へいく。
そして靄に包まれた朝一番のマチュピチュを・・・
ちなみに奥の右側がワイナピチュ山
「・・・」
「・・・・・・」
「最初からモロ出しかよっ!!」
まあいい、このあとワイナピチュ山に登るのには1時間半から2時間ぐらいはかかる。山の天気は変わりやすい・・・
早速遺跡の全貌を見てしまったのは「美味しい物を後に残して食べる事が好きな私」にはちょっと楽しみが減ってしまったのかもしれないが、それでも「霧や靄に包まれた幻想的なマチュピチュ」を上から見下ろすチャンスが減ったわけではない・・・
マチュピチュの遺跡を通り抜け、ワイナピチュへ登る。
遺跡との標高差は約250mだが急峻な道を登るために想像以上に時間が掛かる・・・
そして2時間後・・・
山頂に到着して見たマチュピチュは・・・
「・・・」
「・・・・・・・」
「おおっ!なんて綺麗な・・・」
って・・・
「またしてもモロ出しかよっ!!」
しかし・・・
ここ最近行った人の情報に拠ると一日中晴れている訳ではないらしい・・・
ここは待ちの一手だろう・・・
そして
2時間経過・・・
3時間経過・・・
「・・・」
「・・・・・・」
「快晴・・・」
天気は変わらず・・・
これ以上ここで持久戦をすると肝心のマチュピチュ遺跡を見る時間も無くなってしまう・・・
私は諦めて下山する・・・
想像以上の時間を頂上で変わらない景色を見続けるのに費やした為、遺跡に戻ったのは1500時・・・
それから駆け足で遺跡を閉まる時間の1700時まで見てなんとか終えることが出来たが・・・
1700時直前に見晴台から見たマチュピチュ・・・
結局の所、一番見たかった靄に包まれたマチュピチュは見ることが出来なかった・・・
マチュピチュ観光を終えた今、私には一つ悟ったことがある・・・
朝靄に包まれた幻想的なマチュピチュを見るという事・・・
それこそが私の"幻想"だったに違いないと・・・!!