この企画では、TDSのテーマポートやエンターテイメントショーなどのバックグラウンド設定等を毎回神鏡が検証していくというものです。
また、ここに記載する情報などには、一部に管理人独自の考察等が含まれていることが
ありますので、ご承知おきください。
※記載情報の誤報やミスなどの報告は随時お願い致します※
第六回目の今回は『ウォーターフロントパークのイベントショーストーリー』を検証します。
そして今回は待望の復活となったウォーターフロントパーク(以下:アメフロ)で
今まさに行われているグランドフィナーレ・スペシャルショー
“ミッキーのドリームカンパニー”を検証したいと思います。(参考・参照:ウィキペディアまたは公式HP)
★“ミッキーのドリームカンパニー”とは?
:“ミッキーのドリームカンパニー”は、2009年1月19日から2009年4月14日にかけて、
東京ディズニーシー (TDS)のアメリカンウォーターフロントエリアの
ウォーターフロントパーク特設ステージで開催されている
東京ディズニーリゾート25thアニバーサリーのスペシャルイベント
:ドリーム・ゴーズ・オンのミュージカルショーである。
ウォーターフロントパークにイベント期間限定で設置されたステージで開催されているが、
タワー・オブ・テラーのオープン後にウォーターフロントパーク特設ステージが
設置されるのは初めてであり、約3年ぶりとなる。
◎ミッキーのドリームカンパニーの詳しい情報はこちら!
★Scene<1>
:舞台は夢見る若者達が集う街“ニューヨーク”。
その街に響く一つの歌声・・・
少女の名はマーガレット。
彼女が口ずさんでいたのは“魔法の鍵〜The Dream Goes On”。
歌に加わるのは、彼女と同じくこの街に生きる若者達。
彼等の生き方を表すかのように軽快なリズムで歌いあげる。
歌の最後、彼等は空を見上げ、それぞれの夢に思いを馳せた・・
『私の夢?・・・それはダンサーになることっ!!
それもこのニューヨークで一流のね♪』
そう答えるマーガレット。
彼女はこの街でスターダンサーとして活躍することを夢見ているのだ。
若者達はそれを聞き、皆マーガレットを力強く励ます。
彼等もまた、彼女と同じ夢をもっている者達だったからだ。
でも・・どうしたら・・・というマーガレットに、若者達はその答えを知っている
と言う代わりに先程の歌のある歌詞を歌った・・
♪不思議な魔法の鍵で 扉を開けてみよう・・・
歌が合図となり、彼女の前に現れたのは『魔法の鍵−ドリーム・キー』。
マーガレットは若者達に見守られる中、背後にある不思議な大扉に鍵を差し込み・・回した。
−解錠の音が響いた。
★Scene<2>
:ファンファーレが響き、颯爽と登場するピンクを基調とした
煌めくコスチュームを着たダンサー達。
彼等と共に現れたのは、この劇団の大スター俳優であり主宰代表のミッキーマウス。
今、ニューヨークで最も華やかで、最高の人気を誇る
大人気劇団“ドリームカンパニー”のステージが始ろうとしていた・・
マーガレットが不思議な鍵によって導かれたのは、まさにその最高のステージであった!
看板女優のミニーマウス、スタードックのプルート、コーラスに更に女性ダンサーも登場し、
舞台はより一層豪華で華やかなものに。
マーガレットはその場から驚きのあまり一瞬立ち去ろうとするがすぐに思い直し、
高台のような場所からその煌めかんばかりのステージに憧れを抱いて見とれていた。
ステージが終わり、舞台へとやってきたのはこの舞台で専属の振り付けを行う
街でスタジオも構える有名振付師:グーフィー。
最近はストリートダンスに凝っているらしい。
相変わらずキマっているという彼に、ミッキーは振り付けが素晴らしいからだとお礼を言う。
そこへ飛び出していくマーガレット。
すっかりこの劇団のステージに魅了され、感動を伝えたかったのだ。
しかし勢いに任せた彼女は、「私を雇ってもらえませんか!?」という言葉を発してしまう。
突然現れたものの、舞台を評価したまでは良かった。
しかし自分を売り込んでくるとなれば、話は別問題である。
メインを務める男女ダンサー達の態度はそれを聞いた直後に一変した・・・
正規のオーディションを踏まずに直接やってくるとは
よほど自分に自信があるのか、それともただの世間知らずの田舎娘か。
ダンサー達は彼女の服装や容姿を見ながら、口々に何かを言い始めた。
ダンサー達の動揺もさることながら、代表のミッキーもこの少女に驚いていた。
名の知れたものでもなく、本人曰くダンスの経験は少しばかり・・
プルートは仰天してグーフィーに倒れこんだ。
ダンスを見てもらえないかと頼むマーガレットに、振付師であるグーフィーは若干躊躇する。
それはメインのダンサー達の気持ちを汲んでいるのではないかともとれる。
なぜなら彼等は当然のことながらオーディションを勝ち残り、
メインにまで上り詰めた実力者達だからだ。
そんな血のにじむような思いをしている彼等の事だ、プライドもあろう。
彼らの前で例外を認めてよいものか・・?
グーフィーの躊躇している様子を見たミニーはいいじゃないと言った。
こうして看板女優の優しいはからいによって、主宰のミッキーが特別に
マーガレットの為だけのオーディションを実施することに。
当然ダンサー達は不満な愚痴をこぼしている。
彼らを説得するミニーとグーフィー。
グーフィーは簡単なステップをダンサー達にしてもらい、それをマーガレットが
こなすことができれば・・とミニーに話す。
ダンサー達も一応の納得はしてくれたようだった。
しかし心の内では間違いなく彼女を仲間に入れる用意はなさそうだ。
当のマーガレットはこの頃になって自分が発してしまった言葉の重さをかみ締めていた。
感動して思わず出た言葉だと言い訳のように心で訴えていた。
しかし特別に用意された機会を無駄には出来ない。
緊張を抱えつつ、準備を整えた。
オーディションが始まった。
まずはミニーを含めたメイン女性ダンサー達が基本的なステップを披露した。
次はマーガレットの番だ。
先程踊られたステップを必死に思い出しながら踊る・・ぎこちないものの何とか踊りきった。
更にステップが続く。
しかし今度は最後のあたりのステップがうろ覚えになってしまった。
後ろに控える男性ダンサー達は小馬鹿したような表情でマーガレットを見ている。
中にはマーガレットのぎこちない格好を真似て、仲間達を笑わす者も。
マーガレットの緊張は増すばかりだ。
しかし滅多にないチャンスなんだと必死で自分の緊張を解こうとする。
次はミニーが抜けて男性ダンサー達が加わり、見事に揃ったタップを踏んだ。
タップシューズではないものの、ステップは踏めるはずだ。
必死のあまりにバランスを崩し、その場に倒れてしまうマーガレット。
一瞬場が静まり返った・・
夢と緊張の狭間での葛藤を歌うマーガレット。
そんな彼女にダンサー達の冷ややか態度が重なる・・・
♪無駄なこと オーディション ああ意味ないね
彼女の夢は 遠くかなたへ 消えた
男性ダンサーとペアを組んで踊ることになったマーガレット。
しかし、男性ダンサー達を振り回すわ、頬をはたいてしまうわの失敗の連続。
最後に行われたリフトでも、選ばれた男性ダンサーとの息が合わずにその場に落ちてしまうのだった。
見ていた女性ダンサー達や残る男性ダンサーの大笑いが響き渡る。
ペアを組んだ男性ダンサーは迷惑そうにわざとらしく両腕を払った・・
周りの声にすっかり絶望と悲しみを覚えたマーガレットはいたたまれず、
ごめんなさい!と謝ると、ミッキー達の静止も聞かずに、
その場を走り去ってしまった。
そんな彼女に同情するダンサー達は一人もいない。
勢いの強い風が吹き込んできて去っていたかのようなその程度の・・・
★Scene<3>
:悲しみを抱え、街へ飛びだしていったマーガレット。
街は夕暮れ時、大勢の人々で賑わっている・・・
バスケの練習をする青年、ベビーカーをひきながら街を眺める女性、
休憩時間に外に出てきたコック、配達で自転車をこぐ男性、女性達を誘って店へ向かうサラリーマン・・・
そんな彼らの間を時に危うくぶつかりそうになりながらさまようマーガレット。
彼女は街の全ての人が自分をあざ笑っているかのような錯覚に陥り、必死に逃げ惑った。
−気付けば彼女は船着場まで来ていた。
走り疲れ階段の一角に腰を下ろした彼女は再びこみ上げてきた悲しみに嗚咽し、一人泣き続けた・・
その上の踊り場に偶然現れたのは船着場で働く湾岸作業員(ドックワーカー)のチップとデール。
少女の泣き声に敏感に反応したのはチップのほうだった。
泣いてちゃ駄目だと上から叫ぶチップ。
それに違和感を感じて泣いてないと答えるデール。
どうやら自分に言われたものと思ったようだ。
ついいつもの調子で泣く泣かないをコントのようにしてしまう二匹。
笑い終えたところでチップは下を指して泣いている少女がいることをデールに言った。
そこで二匹は仕事仲間に呼びかけた。
マーガレットの前には油と汗に汚れたオーバーオールを着た男達が現れた。
彼等はチップとデールとともにこの港で働くドックワーカー達だ。
落ち込んでいるマーガレットに彼等はここでの仕事が重労働で苦労も多いが、
笑ってしまえば悩みも疲れも吹き飛ぶと歌う。
休憩時間とあってか、段々と仲間が集まってきた。
マーガレットを囲み、チップとデールは落ち込む彼女を励まそうと一緒に笑おうという。
最初は落ち込んでいて笑うことも出来なかったが、チップとデールの妙な笑い方につられ
笑みをこぼし始めた。
それをみた仲間たちはやっと笑ったと安心し、嬉しそうだ。
今度はドックワーカー達のアクロバットパフォーマンスが披露された。
モップも彼らのパフォーマンスの小道具に早代わり。
そのシーンはさながらメリーポピンズのバートとチムニー達のダンスシーンである。
♪笑い飛ばせ あっはっはっは
空も晴れ渡る 悩み事忘れ
さあ笑い飛ばそう 何もかも 笑い飛ばそう
さあ笑い飛ばそう!!
笑い通したドックワーカー達は皆爽やかな笑顔を見せていた。
マーガレットも彼らの陽気な歌とパフォーマンスにすっかり元気を取り戻していた。
ふとデールがお腹がすいたとつぶやいた。
するとチップはいつものお店に行こうとデールを誘った。
マーガレットも二匹に誘われ、彼ら行きつけの店へと向かうのだった・・
★Scene<4>
:ここはチャイナタウンの一角にあるサロン“シャンハイ・デイジー”。
丁度、店ではここの女主人であり歌姫のデイジーダックとショーガールによる
ステージが始まったところだ。
チャイナドレス風の赤いドレスに扇子方の髪飾りをした艶やかな雰囲気の女主人デイジー。
その歌声は聴くものをうっとりとさせるに相応しい・・
先程街で見かけたサラリーマンと女性達はこの店に来ていたのだ。
どうやらサラリーマンのほうはデイジーにすっかり夢中のご様子。
チップとデール行きつけの店とは、まさにここだった。
やってるやってる、とあわてて席に座る二匹。
マーガレットはショーガール達の艶やかな雰囲気に戸惑いつつも、どこか憧れの念を抱いた。
ふとデイジーが『そこのお嬢さんも、い〜かしら?』と舞台上からマーガレットに声を。
突然に呼ばれ、その歌に聞き入るマーガレット。
よく聴けば、その歌詞は夢への努力をうたっているものだった。
♪難しく感じたら それが戦う時よ
全力でぶつかって
あなたの未来は あなた次第
その時マーガレットの心にある思いが宿った。
自分の中にはまだ努力が足りなかったのだと、そして諦めずに全力で
立ち向かっていくことが大切なのだと。
新たな決意を胸に誓ったマーガレットは店を出て街へ走っていった。
チップとデールは何があったのかとビックリ。
その横でデイジーは少女の決意を知ったかのように微笑むのだった。
★Scene<5>
:それからマーガレットの努力の日々が始まった。
街のダンススタジオ、そうあの振付師グーフィーのダンススタジオに通い
ダンスのレッスンを受け始めた。
他にはアルバイトにも精を出していた。
喫茶店のウェイトレス、窓ガラス拭き・・ダンスの為の費用をせっせと稼ぐ毎日。
他にもボイストレーニングを始めた。
担当のヴォーカルトレーナーはドナルドダックだ。
オレンジ色のベートーベンのような音楽家特有の鬘をし、タクトを持って指示を出す彼。
彼のしわがれた声で指導になるのかは別だが・・
彼の指示通り発声練習をするマーガレット。
しかしドナルドの満足のいくものではなかったようで、違う違うと言われてしまう。
手本の見せようと歌うドナルドだが、短気ゆえにあのガーガーとした声が奇声に・・
叫んだ瞬間に鬘が爆発、おまけに声がおかしくなってしまうのだった。
これにはマーガレットも呆然・・
ある時、ドナルドが“ドリームカンパニー”の公開オーディションがあるとポスターを持ってやってきた。
夢にまで見た再チャレンジの時が一刻と迫ってきたのである。
今度こそ!とやる気を胸に精を出すマーガレット。
彼女の目には希望の光が宿っていた。
<2へ続く>
また、ここに記載する情報などには、一部に管理人独自の考察等が含まれていることが
ありますので、ご承知おきください。
※記載情報の誤報やミスなどの報告は随時お願い致します※
第六回目の今回は『ウォーターフロントパークのイベントショーストーリー』を検証します。
そして今回は待望の復活となったウォーターフロントパーク(以下:アメフロ)で
今まさに行われているグランドフィナーレ・スペシャルショー
“ミッキーのドリームカンパニー”を検証したいと思います。(参考・参照:ウィキペディアまたは公式HP)
★“ミッキーのドリームカンパニー”とは?
:“ミッキーのドリームカンパニー”は、2009年1月19日から2009年4月14日にかけて、
東京ディズニーシー (TDS)のアメリカンウォーターフロントエリアの
ウォーターフロントパーク特設ステージで開催されている
東京ディズニーリゾート25thアニバーサリーのスペシャルイベント
:ドリーム・ゴーズ・オンのミュージカルショーである。
ウォーターフロントパークにイベント期間限定で設置されたステージで開催されているが、
タワー・オブ・テラーのオープン後にウォーターフロントパーク特設ステージが
設置されるのは初めてであり、約3年ぶりとなる。
◎ミッキーのドリームカンパニーの詳しい情報はこちら!
★Scene<1>
:舞台は夢見る若者達が集う街“ニューヨーク”。
その街に響く一つの歌声・・・
少女の名はマーガレット。
彼女が口ずさんでいたのは“魔法の鍵〜The Dream Goes On”。
歌に加わるのは、彼女と同じくこの街に生きる若者達。
彼等の生き方を表すかのように軽快なリズムで歌いあげる。
歌の最後、彼等は空を見上げ、それぞれの夢に思いを馳せた・・
『私の夢?・・・それはダンサーになることっ!!
それもこのニューヨークで一流のね♪』
そう答えるマーガレット。
彼女はこの街でスターダンサーとして活躍することを夢見ているのだ。
若者達はそれを聞き、皆マーガレットを力強く励ます。
彼等もまた、彼女と同じ夢をもっている者達だったからだ。
でも・・どうしたら・・・というマーガレットに、若者達はその答えを知っている
と言う代わりに先程の歌のある歌詞を歌った・・
♪不思議な魔法の鍵で 扉を開けてみよう・・・
歌が合図となり、彼女の前に現れたのは『魔法の鍵−ドリーム・キー』。
マーガレットは若者達に見守られる中、背後にある不思議な大扉に鍵を差し込み・・回した。
−解錠の音が響いた。
★Scene<2>
:ファンファーレが響き、颯爽と登場するピンクを基調とした
煌めくコスチュームを着たダンサー達。
彼等と共に現れたのは、この劇団の大スター俳優であり主宰代表のミッキーマウス。
今、ニューヨークで最も華やかで、最高の人気を誇る
大人気劇団“ドリームカンパニー”のステージが始ろうとしていた・・
マーガレットが不思議な鍵によって導かれたのは、まさにその最高のステージであった!
看板女優のミニーマウス、スタードックのプルート、コーラスに更に女性ダンサーも登場し、
舞台はより一層豪華で華やかなものに。
マーガレットはその場から驚きのあまり一瞬立ち去ろうとするがすぐに思い直し、
高台のような場所からその煌めかんばかりのステージに憧れを抱いて見とれていた。
ステージが終わり、舞台へとやってきたのはこの舞台で専属の振り付けを行う
街でスタジオも構える有名振付師:グーフィー。
最近はストリートダンスに凝っているらしい。
相変わらずキマっているという彼に、ミッキーは振り付けが素晴らしいからだとお礼を言う。
そこへ飛び出していくマーガレット。
すっかりこの劇団のステージに魅了され、感動を伝えたかったのだ。
しかし勢いに任せた彼女は、「私を雇ってもらえませんか!?」という言葉を発してしまう。
突然現れたものの、舞台を評価したまでは良かった。
しかし自分を売り込んでくるとなれば、話は別問題である。
メインを務める男女ダンサー達の態度はそれを聞いた直後に一変した・・・
正規のオーディションを踏まずに直接やってくるとは
よほど自分に自信があるのか、それともただの世間知らずの田舎娘か。
ダンサー達は彼女の服装や容姿を見ながら、口々に何かを言い始めた。
ダンサー達の動揺もさることながら、代表のミッキーもこの少女に驚いていた。
名の知れたものでもなく、本人曰くダンスの経験は少しばかり・・
プルートは仰天してグーフィーに倒れこんだ。
ダンスを見てもらえないかと頼むマーガレットに、振付師であるグーフィーは若干躊躇する。
それはメインのダンサー達の気持ちを汲んでいるのではないかともとれる。
なぜなら彼等は当然のことながらオーディションを勝ち残り、
メインにまで上り詰めた実力者達だからだ。
そんな血のにじむような思いをしている彼等の事だ、プライドもあろう。
彼らの前で例外を認めてよいものか・・?
グーフィーの躊躇している様子を見たミニーはいいじゃないと言った。
こうして看板女優の優しいはからいによって、主宰のミッキーが特別に
マーガレットの為だけのオーディションを実施することに。
当然ダンサー達は不満な愚痴をこぼしている。
彼らを説得するミニーとグーフィー。
グーフィーは簡単なステップをダンサー達にしてもらい、それをマーガレットが
こなすことができれば・・とミニーに話す。
ダンサー達も一応の納得はしてくれたようだった。
しかし心の内では間違いなく彼女を仲間に入れる用意はなさそうだ。
当のマーガレットはこの頃になって自分が発してしまった言葉の重さをかみ締めていた。
感動して思わず出た言葉だと言い訳のように心で訴えていた。
しかし特別に用意された機会を無駄には出来ない。
緊張を抱えつつ、準備を整えた。
オーディションが始まった。
まずはミニーを含めたメイン女性ダンサー達が基本的なステップを披露した。
次はマーガレットの番だ。
先程踊られたステップを必死に思い出しながら踊る・・ぎこちないものの何とか踊りきった。
更にステップが続く。
しかし今度は最後のあたりのステップがうろ覚えになってしまった。
後ろに控える男性ダンサー達は小馬鹿したような表情でマーガレットを見ている。
中にはマーガレットのぎこちない格好を真似て、仲間達を笑わす者も。
マーガレットの緊張は増すばかりだ。
しかし滅多にないチャンスなんだと必死で自分の緊張を解こうとする。
次はミニーが抜けて男性ダンサー達が加わり、見事に揃ったタップを踏んだ。
タップシューズではないものの、ステップは踏めるはずだ。
必死のあまりにバランスを崩し、その場に倒れてしまうマーガレット。
一瞬場が静まり返った・・
夢と緊張の狭間での葛藤を歌うマーガレット。
そんな彼女にダンサー達の冷ややか態度が重なる・・・
♪無駄なこと オーディション ああ意味ないね
彼女の夢は 遠くかなたへ 消えた
男性ダンサーとペアを組んで踊ることになったマーガレット。
しかし、男性ダンサー達を振り回すわ、頬をはたいてしまうわの失敗の連続。
最後に行われたリフトでも、選ばれた男性ダンサーとの息が合わずにその場に落ちてしまうのだった。
見ていた女性ダンサー達や残る男性ダンサーの大笑いが響き渡る。
ペアを組んだ男性ダンサーは迷惑そうにわざとらしく両腕を払った・・
周りの声にすっかり絶望と悲しみを覚えたマーガレットはいたたまれず、
ごめんなさい!と謝ると、ミッキー達の静止も聞かずに、
その場を走り去ってしまった。
そんな彼女に同情するダンサー達は一人もいない。
勢いの強い風が吹き込んできて去っていたかのようなその程度の・・・
★Scene<3>
:悲しみを抱え、街へ飛びだしていったマーガレット。
街は夕暮れ時、大勢の人々で賑わっている・・・
バスケの練習をする青年、ベビーカーをひきながら街を眺める女性、
休憩時間に外に出てきたコック、配達で自転車をこぐ男性、女性達を誘って店へ向かうサラリーマン・・・
そんな彼らの間を時に危うくぶつかりそうになりながらさまようマーガレット。
彼女は街の全ての人が自分をあざ笑っているかのような錯覚に陥り、必死に逃げ惑った。
−気付けば彼女は船着場まで来ていた。
走り疲れ階段の一角に腰を下ろした彼女は再びこみ上げてきた悲しみに嗚咽し、一人泣き続けた・・
その上の踊り場に偶然現れたのは船着場で働く湾岸作業員(ドックワーカー)のチップとデール。
少女の泣き声に敏感に反応したのはチップのほうだった。
泣いてちゃ駄目だと上から叫ぶチップ。
それに違和感を感じて泣いてないと答えるデール。
どうやら自分に言われたものと思ったようだ。
ついいつもの調子で泣く泣かないをコントのようにしてしまう二匹。
笑い終えたところでチップは下を指して泣いている少女がいることをデールに言った。
そこで二匹は仕事仲間に呼びかけた。
マーガレットの前には油と汗に汚れたオーバーオールを着た男達が現れた。
彼等はチップとデールとともにこの港で働くドックワーカー達だ。
落ち込んでいるマーガレットに彼等はここでの仕事が重労働で苦労も多いが、
笑ってしまえば悩みも疲れも吹き飛ぶと歌う。
休憩時間とあってか、段々と仲間が集まってきた。
マーガレットを囲み、チップとデールは落ち込む彼女を励まそうと一緒に笑おうという。
最初は落ち込んでいて笑うことも出来なかったが、チップとデールの妙な笑い方につられ
笑みをこぼし始めた。
それをみた仲間たちはやっと笑ったと安心し、嬉しそうだ。
今度はドックワーカー達のアクロバットパフォーマンスが披露された。
モップも彼らのパフォーマンスの小道具に早代わり。
そのシーンはさながらメリーポピンズのバートとチムニー達のダンスシーンである。
♪笑い飛ばせ あっはっはっは
空も晴れ渡る 悩み事忘れ
さあ笑い飛ばそう 何もかも 笑い飛ばそう
さあ笑い飛ばそう!!
笑い通したドックワーカー達は皆爽やかな笑顔を見せていた。
マーガレットも彼らの陽気な歌とパフォーマンスにすっかり元気を取り戻していた。
ふとデールがお腹がすいたとつぶやいた。
するとチップはいつものお店に行こうとデールを誘った。
マーガレットも二匹に誘われ、彼ら行きつけの店へと向かうのだった・・
★Scene<4>
:ここはチャイナタウンの一角にあるサロン“シャンハイ・デイジー”。
丁度、店ではここの女主人であり歌姫のデイジーダックとショーガールによる
ステージが始まったところだ。
チャイナドレス風の赤いドレスに扇子方の髪飾りをした艶やかな雰囲気の女主人デイジー。
その歌声は聴くものをうっとりとさせるに相応しい・・
先程街で見かけたサラリーマンと女性達はこの店に来ていたのだ。
どうやらサラリーマンのほうはデイジーにすっかり夢中のご様子。
チップとデール行きつけの店とは、まさにここだった。
やってるやってる、とあわてて席に座る二匹。
マーガレットはショーガール達の艶やかな雰囲気に戸惑いつつも、どこか憧れの念を抱いた。
ふとデイジーが『そこのお嬢さんも、い〜かしら?』と舞台上からマーガレットに声を。
突然に呼ばれ、その歌に聞き入るマーガレット。
よく聴けば、その歌詞は夢への努力をうたっているものだった。
♪難しく感じたら それが戦う時よ
全力でぶつかって
あなたの未来は あなた次第
その時マーガレットの心にある思いが宿った。
自分の中にはまだ努力が足りなかったのだと、そして諦めずに全力で
立ち向かっていくことが大切なのだと。
新たな決意を胸に誓ったマーガレットは店を出て街へ走っていった。
チップとデールは何があったのかとビックリ。
その横でデイジーは少女の決意を知ったかのように微笑むのだった。
★Scene<5>
:それからマーガレットの努力の日々が始まった。
街のダンススタジオ、そうあの振付師グーフィーのダンススタジオに通い
ダンスのレッスンを受け始めた。
他にはアルバイトにも精を出していた。
喫茶店のウェイトレス、窓ガラス拭き・・ダンスの為の費用をせっせと稼ぐ毎日。
他にもボイストレーニングを始めた。
担当のヴォーカルトレーナーはドナルドダックだ。
オレンジ色のベートーベンのような音楽家特有の鬘をし、タクトを持って指示を出す彼。
彼のしわがれた声で指導になるのかは別だが・・
彼の指示通り発声練習をするマーガレット。
しかしドナルドの満足のいくものではなかったようで、違う違うと言われてしまう。
手本の見せようと歌うドナルドだが、短気ゆえにあのガーガーとした声が奇声に・・
叫んだ瞬間に鬘が爆発、おまけに声がおかしくなってしまうのだった。
これにはマーガレットも呆然・・
ある時、ドナルドが“ドリームカンパニー”の公開オーディションがあるとポスターを持ってやってきた。
夢にまで見た再チャレンジの時が一刻と迫ってきたのである。
今度こそ!とやる気を胸に精を出すマーガレット。
彼女の目には希望の光が宿っていた。
<2へ続く>











リンクをたどって来ました!!(^○^)
長かったけど全部読ませていただきました。
凄い面白かったです☆
小説みたいな感じで結構集中して読んでしまいました〜
ショーじゃ語られない部分想像するの好きなので。
どんな内容かな?と思っていたのですが
こういう内容だったのですね。
教えていただきありがとうございます。
勝手に変換しました(笑)
初めまして、コメント有難うございます。
リンクを辿られてこられたということで・・
わざわざこんなしがない男のブログに訪れて下さり有難うございました・・。
カンパニーダンサー(?)の心情はほとんどショーを鑑賞した際に感じた雰囲気で書かせていただきました。
楽しんでいただけたようで、嬉しいですね。
>>亜里沙さん
初めまして、コメント有難うございます。
内容の一部に管理人独自の考察で書いてあるものもありますが、大筋ははい、こんな感じです。
また良かったらおいでください。