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職場を“学級閉鎖状態”にしないために、上司はどう行動すればよいか ~インフルエンザの流行に対応する上司の職場マネジメント[後編]

2017-06-15 21:01:01 | 日記





これが上司と部下の生きる道(35)
中尾ゆうすけ(日本メンタルヘルス協会 公認心理カウンセラー)

インフルエンザが全国規模で流行中です。「しんどい状況でも休まないで仕事し続けた」結果、逆に大きな業務上のロスを生んでしまう――前回は、マネジャーとしての責任感が仇(あだ)となったケースをご紹介しました。では、インフルエンザ流行という一種の非常事態に備え、マネジャーとしてはどのような行動をとるべきなのでしょうか?(編集部)

■上司の意識が部下や組織を守る

前回ご紹介したのと同じ会社の、もう一つの「マネジャーの対応例」を見ていきたい。ある販売店店長から、人事部門に相談が寄せられた。

「ウチは接客商売なので、たとえ、1人でもインフルエンザに感染すると、店舗経営には非常に重要な問題になってしまいます。スタッフ全員に予防接種を受けさせたいが、よいでしょうか? またその費用は必要経費として認めてもらえないですか?」

―「経費はお店でもつことになりますよ」と人事部門の回答。

「はい、構いません。これだけインフルエンザが流行している中で日々の接客を行うのですから、スタッフの感染リスクはかなり高いんです。スタッフのためにも、お店のためにも予防接種を受けさせることが必要だと思いますから。リスクを考えればコストではなく、ある意味投資と考えるべきでしょう」とその店長は言った。

もちろん本人の同意の下であるが、その販売店ではスタッフ全員の予防接種が行われた。

結果、2009~2010年当時あれだけの大流行だったにもかかわらず、1人の感染者も出さなかった。

■日ごろのマネジメントが部下の意識を高める

実はこの店長、自分自身は毎年予防接種を受けていた。そのことを日常的にもスタッフに話していたため、スタッフも既に接種を終えている者も多く、結果的に新たに接種したのは数人であった。

もちろん、予防接種が完璧だというわけではないだろうが、少なくともこれから起こり得るリスクを想定し、上司としてどうすることが一番なのかをこの店長が考えていたことは間違いない。

そして日ごろから部下に対し指示や命令ではなく啓蒙(けいもう)活動というレベルで、感染リスクに対する意識を高めていたとも言える。

同店舗では、洗面所には「手洗い励行」と張り紙がされ、出入り口には消毒用のアルコールも常備していた。

■やれることをきちんとやる

筆者は以前ある医師にこのような質問をしたことがある。

―先生はなぜ毎日何十人もの患者さんと接しているのに、インフルエンザはおろか、風邪もひかずにいられるんですか?

「予防接種はもちろんしているけど、一番は手洗いだと思いますよ」

―手洗いですか?

「患者さん1人ごとに手を洗っているから、一日に80回くらいは洗っていることになるかな。結局いろんなものを触った手でものを食べたり、目をこすったりトイレに行ったりそういうところから感染していくんですよ」

―なるほど。

「まぁ、普通の人は80回手を洗うのはムリかもしれないけど、最低限外から帰ったとき、ものを食べるときなどに手を洗うか、洗わないかで随分違うはずですよ」

現在、インフルエンザの流行期になり、全国各地に広がりを見せている。これから花粉の飛散シーズンにもなり、多くの人がくしゃみをする季節になる。そうなれば、感染リスクはますます高まってくる。

上司は、自分自身、そして部下や組織全体の感染リスクに対し、どう指導していくのか?

職場が“学級閉鎖状態”にならないために、ぜひ一度考えてほしい。

そういえば、筆者も随分前に何度かインフルエンザに感染した経験があった。しかし、予防接種をするようになって、手洗いに気をつけはじめたころからは、周囲に感染者がいても一度も感染していない。





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