角の丸めなどを行った線形状にはラップマッピングができません。
通常このような場合はマッピングの投影方法をX/Y/Z若しくはボックスの平行投影にて大きさ、位置を調整します。
ただし、UV編集機能を使用することでラップマッピングが可能になります。
今回はUV編集によるラップマッピングの方法を紹介します。
UV編集とは・・・。
形状(ポリゴンメッシュ)には頂点座標のほかに2D空間のUV座標が設けられており、これにより形状のどの面にどのテクスチャ模様を写すか、というのを指定します。UVはテクスチャを貼る為の座標情報を指定するということになります。
【手順】
①Shade3Dのワークスペースは【四面図】で行います。
②閉じた線形状にて1000角の正方形を作成し角の丸めを200程度で行います。
③ポリゴンメッシュに変換します。
④透視図ビューの表示を【テクスチャ+ワイヤーフレーム】に変更します。
⑤統合パレットの表面材質でイメージをラップにてマッピングします。
この状態ですと正しくマッピングされていません。
⑥ここからUV編集機能を使います。
ワークスペースを【UV編集】に切替えます。
⑦モディファイヤ(形状編集モード)に切替えます。
⑧面選択にてポリゴンをクリックし選択します。
⑨左側のビューのUV編集アイコンからUV作成を選択します。
ツールパラメータの表示が変わります。ver13以前は別にダイアログが表示されます。
⑪UV作成から投影UV作成を選択します。
⑫投影面から上面図を選択します。
⑬選択面を展開ボタンをクリックします。
展開されたポリゴンが表示されますので確認します。この時に回転して表示された場合はマニピュレータで回転し修正しておきます。
⑭終了ボタンをクリックします。
⑮ワークスペースを【四面図】に戻しオブジェクトモードに変更します。
透視図ビューで確認するとラップにて正しくマッピングされています。
※今回ははじめに指定したテクスチャをUVマップしましたが、複雑なポリゴン形状をUV展開し(いわゆるあじの開き状態)イメージを書き出してフォトショップなどでテクスチャを作成し再度マッピングすることで歪みの無いマッピングが可能になります。