ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『がんばれ!ベアーズ<ニュー・シーズン>』

2005-09-06 18:59:32 | 新作映画
----こんな映画までリメイクされるんだ?
オリジナルの印象があまりにも強いけど、どうだった…。
「そうなんだよね。ウォルター・マッソーにテイタム・オニール。
ヴィック・モローにジャッキー・アール・ヘイリーなんてのも出ていた」

----今回はウォルター・マッソーがやったバターメイカーの役を
ビリー・ボブ・ソーントンがやっているんだよね。
確かにイメージが全然違う。
前作のバターメイカーは飲んだくれだったけど…。
「そこは同じ。でもうどの大木と言えば言い過ぎだけど、
どことなくずぼらな感じのウォルター・マッソーに比べ、
ビリー・ボブ・ソーントンはセクシー。危険な香りを放つ。
映画では、そのキャラの違いを生かして、
少年野球リーグのコーチを依頼する役を
市会議員から女性弁護士に変えていた」

----それって意味あるの?
「途中で、その弁護士ホワイトウッドに誘惑されるからね。
しかもホワイトウッドは、
この野球チーム、ベアーズのメンバーの一人の母親でもあるんだ」

----あちゃあ~っ。
でも、これってどういうお話なの?
「そうか、知らなかったのか?有名な映画なんだけどな。
メジャーリーグでほんの少しだけ投げた経験を持つバターメイカー。
今ではすっかり落ちぶれ、害虫駆除の仕事で日銭を稼ぐ彼に、
弱小チーム、ベアーズのコーチの依頼がくる。
金のために引き受けただけあって、気合いの入らない練習が始まるが、
エリート集団ヤンキースとの試合でぼろ負けしたことから、
バターメイカーの心に火がつく。
別れた妻との間にできた娘アマンダ、そして不良少年のケリーを助っ人に、
彼はベアーズを勝利に導いていく」

----ああ、それなら聞いたことある。
このアマンダが豪速球のエースとして大活躍。
彼女を演じたのが天才子役と謳われた
テイタム・オニールだったんでしょ?
「うん。あまり旧作と比較してはいけないとは思うんだけど、
前作のような爆発的笑いも起きないし、爽快感もそれほどにはない。
これは、少年一人ひとりをじっくりと描き込んでいないからかなと言う気がする。
前作では運動音痴(古い)の少年が初めてフライを取ったときには、
場内に拍手が起こったものだった。
もう一つはキャラの違い。
敵役、ヤンキースのコーチ、レイが
ヴィック・モローからグレッグ・キニアに変わっているんだけど、
キニアはモローほど強権的な人間には見えない。
監督のリンクレイターの言葉を借りれば、今回はもっと<スマートで好人物>。
でも、それが裏目に出た気がする。
ネタバレになるからあまり詳しくは言えないけど、
勝利第一主義だったバターメイカーが全員野球に考えを変えるきっかけも
今回の描き方だと弱く、あまり感情移入できない」

----監督のリチャード・リンクレイターって、
『スクール・オブ・ロック』でもダメな大人を描いていたよね。
そういえば、あれにも子供たちが出てきた。
「そう。ロックに精通している彼らしく、音楽の使い方は抜群。
なにせ子供たちがクラプトンの『コケイン』を歌うんだもの。
全体的にブラックなセリフが多かったのも特徴かな」

        (byえいwithフォーン)

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2 コメント

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うれしいな~ (aq99)
2005-09-28 23:11:04
「ランド・オブ・ザ・デッド」に続いて、またも緊急上映の感ありでしたが、同時代を生きたものには、どちらもうれしいプレゼントでした!

大阪市内の上映にかかわらず、吹き替えしかやってなかったの(字幕は4時以降)は、ビリー・ボブファンとしては残念でなりません!
■aq99さん (えい)
2005-09-29 00:30:09
こんばんは。



コメント&TBありがとうございました。

この映画、

オリジナルって、もっと土臭かった気が…。

今回のリメイクはスマートすぎるという気がしました。

でもいずれにしろ、吹き替えだと、

それも関係なくなってしまいますよね。

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