ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『インクレディブル・ハルク』

2008-07-09 10:32:50 | 新作映画
(原題:IThe Incredible Hulk)

※映画の見どころに触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。



----これって、何年か前にも映画になったよね。
確か、あのときはエリック・バナが主演で
監督が、あのアン・リー。
「うん。その昔は
テレビシリーズ『超人ハルク』としても人気を博した。
怒りの感情と共に、
緑色をした巨大なモンスター、ハルクに変身する科学者の苦悩の物語。
今回は、そのハルクに
個性派エドワード・ノートンが扮したことで話題を読んでいる」

----そうだよね。アクションとはほど遠い感じがするもの。
「さて、今回の最大の敵は
ハルクの強大なパワーに目を付け、
彼を軍事利用にと企む
ロス将軍(ウィリアム・ハート)。
このロス将軍というのははハルクこと、ブルース・バナー博士の恋人だった
ベティ(リヴ・タイラー)の父親でもある。
自分の肉体に苦悩し、その治療法を探すブルースは、
自制心によってハルクになることを押さえようとするが、
ベティの危機により、初めて自らハルクになる----こういう流れだね」

----あれっ、ティム・ロスは?
「特殊部隊員エミル・プロンスキー。
ハルクの驚異的なパワーを目の当たりにした彼は、
その力の魅力に取り憑かれ、自ら志願して
“もう一人のハルク”アポミネーションになる。
さらにハルクが治療のためにメールでコンタクトを取っていた
“ミスター・ブルー”こと、スターンズ(ティム・ブレイク・ネルソン)にも
超人への変化の兆しが…。
どうやら、彼はリーダーというモンスターになるらしい。
おそらく次作で活躍するんだろうね」

----ふうん。そういえばラストにサプライズがあるとか?
「うん。プレスにも書いてあるから
これは喋ってもいいんだろうけど、
アイアンマンこと、スターク・インダストリーズ(ロバート・ダウニーJR.)が登場。
ここでの彼のセリフは見モノだね」

---見モノって、他に見どころは?
「う~ん。お話が
あまりにも常套的というか、
誰もが予想付くように流れていくからね。
結局は、ハルクVS.軍隊、
ハルクVS.アポミネーションのアクション映画になってしまう。
しかも、他のヒーローものと違い、
これは明らかに造型そのものがCG。
そこにエドワード・ノートンの演技的感情云々を
見てとれるわけじゃないからなあ。
ただ、そういう意味でぼくのアンテナに引っかかったのはベティの設定。
彼女には新しい恋人レナード(タイ・バーレル)がいるんだけど、
数年ぶりに会ったとたん、今の恋などなかったように
ブルースの元へ」

---ヘぇ~っ。レナードの嫉妬とかはニャいの?
「うん。普通は
そこから新たな怪物(?)が生まれそうだけど、それはないね。
むしろハルクは嘘を付いてないと彼に味方し、
父親ロスを嘘つきだと非難する。
もう一つはハルクに治療を施そうとするスターンズ。
ちょっとやりすぎの感もあるけど、
観る者をハラハラさせる効果があったよ」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「悩めるヒーローが続くニャあ…」複雑だニャ

※まるで怪獣(ほんとうは怪物)大激突!目が疲れた度

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画像はフランス・オフィシャル(ダウンロードサイト)ウォールペーパーより。



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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
テレビシリーズ、大好きだったんです。 (よろづ屋TOM)
2008-07-11 00:13:07
毎回、こんどこそ落ち着けるとおもった街も、持ち前の優しさから人を助けてしまう。そのことが元で結局物語の最後にはサヨナラしなければならなくなる───
デビッド・ジャンセンの『逃亡者』に似た作りでしたが、デビッド・バナー博士が好きでした。
ルー・フェリグノ演じるつや消しグリーンで馬面のハルクが好きだったんで、テカテカ緑の丸顔に馴染めません…

そらそーと、映画版では「私はナショナル・レジスターのマクギーという記者です。あんた、緑色の大男を見ませんでしたか!?(by 青野武)」ってのはあるんですか?
漫画家・高橋葉介も好きだったと見えて、▲このフレーズを作中でパロってましたけど。
返信する
■よろづ屋TOMさん (えい)
2008-07-12 11:55:45
こんにちは。

TVシリーズ、人気ありましたよね。
いま、おうかがいして納得。
ほんと、『逃亡者』そっくり。
こういう構成ってアメリカ人好きなんでしょうね。
『インベーダー』もそうでしたもの。
まあ、『タイムトンネル』もそういうところが…。

あっ、その記者は出てこなかったと思います。
そんな、楽しいローカル的な話にはなっていませんでした。
でも、いま、おうかがいして
TVシリーズが観たくなりました。
そうそう。
ルー・フェリグノは本作にカメオ出演。
でもどこに出ているのか分かりませんでした。
それとハルクの「声」も彼らしいですよ。
返信する
こんにちは。 (となひょう)
2008-07-23 21:45:26
会社でも、一部の映画好きの人に「ノートン君に会えるかもしれなくて」と満面の笑みで伝えてしまったので。盛り上がってしまった自分が、後で恥かしくなってしまいました。
水嶋ヒロ君の登場で、会場は黄色い声援に包まれていました。私は、1階の15列目だったので。挨拶が終わって裾に引っ込んでもお辞儀を続けていた水嶋君の姿が見えました。

スターンズも化けるんですか?
そう言えば、オデコがずきずきと膨らんでましたね。
ハルクが「ハルク・スマーッシュ!」と地面を叩いていましたが。あれって、原作ではお馴染みの必殺技なのでしょうか。私のアンテナに引っかかったのは、そこです。
『アイアンマン』も楽しみですわー
返信する
■となひょうさん (えい)
2008-07-25 23:48:47
こんばんは。

ハルクについては、正直詳しくなく、
ごめんなさいしかないです(汗)。

アメリカでは『アイアンマン』が先に公開されましたが、
あのラストを観る限りそれは正解でしたね。
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Unknown (mig)
2008-07-30 19:42:42
えいさん
こんばんは

わたしもリヴが
"数年ぶりに会ったとたん、今の恋などなかったように
ブルースの元へ"
いっちゃったのにはツッコミいれたくなりました
あの彼はさっさとゴミか!って(笑)

アイアンマンへの伏線なんですか?最後の言葉は。
アイアンマン観たのにそこはピンと来なかったです
返信する
■migさん (えい)
2008-07-31 17:12:05
こんにちは。

ゴミはさすがにかわいそう(笑)。
でも、まあ、きれいに身を引きましたよね、彼も。
というか描いていないだけなのかも?

あのセリフは
「結局、自分が必要」という意味だと思います。
でもネタバレになるから
これ以上は……。(汗)
返信する
恋人 (たいむ)
2008-08-02 06:11:34
えいさん、こんにちは。
>むしろハルクは嘘を付いてないと彼に味方し
ここで思わず泣けちゃいました(TT)
自分こそ不憫なのに、なんという心の広さ!ベティって男を見る目があるんだなって思いました(そっちか?w)
返信する
こんにちは (えめきん)
2008-08-02 08:36:58
ヒーロー映画大好きなので楽しく観られましたが、「市民に愛されてこそアメリカのヒーロー」という考え方があるので、ハルクのキャラクターには少し抵抗がありましたね。それでも作家性を出し過ぎた前作よりは楽しめました。

スターンズの動向は気になりますね。彼は『アイアンマン』他とのコラボ企画『アベンジャーズ』に出てきそうな気がしてます。
返信する
■たいむさん (えい)
2008-08-02 21:19:10
こんばんは。

でしょう?
あの恋人の設定はかなり珍しいです。
続編があったら
果たして出てくるのかどうか、
そっちも興味津々。
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■えめきんさん (えい)
2008-08-02 21:23:45
こっそりと……

実を言うと『アベンジャーズ』は
とんでもない作品となりそうです。
『アイアンマン』のラストを楽しみにしてください。
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