----この映画って、
TVを観てないと分かりにくいと聞いたけど?
「ぼくもそれは気になっていて…。
そこで、試写前に配られた小冊子で軽くお勉強。
それだけでもかなり役に立った。
もちろん、深いところまで楽しもうと思ったら、
それくらいでは全然足りないんだろうけど、
本編前に付いている約5分のダイジェストで、
どういう世界観かくらいは掴めたね」
----“世界観”とはまたオーバーな…。
「だってタイトルの意味からして
まったく分かってなかったんだもの。
まあ、それでこの“SPEC(スペック)”というのが
人間の脳のいまだ使われていない部分の発露らしいこと。
つまりは超能力で、
それには時間を操る能力、予知能力、
病を処方する能力などさまざまのものがあること。
で、彼らのなかにはそれを悪用する人たちがいて、
警視庁公安部の特別捜査官たちが、
SPECを持った犯罪者に立ち向かう…。
これが大枠ということ。
次に押さえておかなければならないのが、
その中でも最大のSPECホルダー、時を操一十一(神木隆之介)が
TVシリーズでは死んだはずなのに
復活を遂げているということ。
その一十一と対決する公安部公安第五課未詳事件特別対策係の当麻紗綾(戸田恵梨香)が
彼の姉であること。
後は、日本の進む道を
卑弥呼の時代から御前会議が決定しているということくらいかな。
他にもシンプルプランだのファティマ第三の予言など、
いくつか聞きなれぬ言葉も出てくるけど、
映画を観ていたら分かるからね…」
----あれれ。主人公を演じているのは加瀬亮でしょ??
「うん。
当麻とコンビを組んでいる瀬文焚流役。
ついでに言えば竜雷太
が演じる彼らの上司・野々村光太郎は
同じ堤幸彦監督作品『ケイゾク』から繋がる役。
そう、この映画はあの『ケイゾク』の現代版という感じ。
オモシロさの方向性が似ている。
実際にはちょっとありえないエキセントリックなキャラ、
脱力系のギャグ。
たとえばキャスティングにしてもそう。
伊藤敦史が演じるのは伊藤敦史(笑)。
また、特別出演として場をさらう
マダム陽(マダムヤン)役の浅野ゆう子は
「やせた~い。でも食べた~い。そんなあなたにハイマンナン」という
当時の人気CMを連発。
その超能力技を繰り出すときにも「須田開代子!」など、
女子プロボウラーの名前を次々と繰り出す」
----ちょ、ちょっと待って。
そんな見どころ喋ってもいいの?
「大丈夫。ここでは古いネタのギャグだけを紹介しているから(笑)。
ただ、ひとつだけ付け加えさせてもらえれば
栗山千明が登場したときに、
彼女を見た当麻が驚いて言う『キル・ビル』。
これには噴いたね。
栗山千明演じる青池里子は帰国子女という設定。
日本語の使い方がめちゃくちゃ。
なんでも『おしん』を見てマスターしたことになっているとか…。
さて、この『キル・ビル』に限らず
本作には映画のパロディがいっぱい。
その中から、
これもいまの若い人には伝わりにくいネタをひとつ。
それは竜雷太と椎名拮平で演じる
『さらば友よ』のアラン・ドロン、チャールズ・ブロンソンの名シーン」「ここは、ある“オチ”があるから
その前のシーンと思えばいい。
あと、これはこの映画の根底に関わることだけど、
ここには、3.11以降の堤幸彦の考え方が散りばめられている。
『地球はなぜ人類を選んだのか?』
『進歩より大事なものがある』…
それら現代の日本に対する異議申し立ての帰結は、
当然のように、あの名作SFへのオマージュで締めくくられる。
その映画が何かは、もう言わずもがなだよね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ニャんだか、テンションが高そうな映画だニャ」
※戸田恵梨香、加瀬亮の顔面パフォーマンスだけでもかなりスゴい度
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TVを観てないと分かりにくいと聞いたけど?
「ぼくもそれは気になっていて…。
そこで、試写前に配られた小冊子で軽くお勉強。
それだけでもかなり役に立った。
もちろん、深いところまで楽しもうと思ったら、
それくらいでは全然足りないんだろうけど、
本編前に付いている約5分のダイジェストで、
どういう世界観かくらいは掴めたね」
----“世界観”とはまたオーバーな…。
「だってタイトルの意味からして
まったく分かってなかったんだもの。
まあ、それでこの“SPEC(スペック)”というのが
人間の脳のいまだ使われていない部分の発露らしいこと。
つまりは超能力で、
それには時間を操る能力、予知能力、
病を処方する能力などさまざまのものがあること。
で、彼らのなかにはそれを悪用する人たちがいて、
警視庁公安部の特別捜査官たちが、
SPECを持った犯罪者に立ち向かう…。
これが大枠ということ。
次に押さえておかなければならないのが、
その中でも最大のSPECホルダー、時を操一十一(神木隆之介)が
TVシリーズでは死んだはずなのに
復活を遂げているということ。
その一十一と対決する公安部公安第五課未詳事件特別対策係の当麻紗綾(戸田恵梨香)が
彼の姉であること。
後は、日本の進む道を
卑弥呼の時代から御前会議が決定しているということくらいかな。
他にもシンプルプランだのファティマ第三の予言など、
いくつか聞きなれぬ言葉も出てくるけど、
映画を観ていたら分かるからね…」
----あれれ。主人公を演じているのは加瀬亮でしょ??
「うん。
当麻とコンビを組んでいる瀬文焚流役。
ついでに言えば竜雷太
が演じる彼らの上司・野々村光太郎は
同じ堤幸彦監督作品『ケイゾク』から繋がる役。
そう、この映画はあの『ケイゾク』の現代版という感じ。
オモシロさの方向性が似ている。
実際にはちょっとありえないエキセントリックなキャラ、
脱力系のギャグ。
たとえばキャスティングにしてもそう。
伊藤敦史が演じるのは伊藤敦史(笑)。
また、特別出演として場をさらう
マダム陽(マダムヤン)役の浅野ゆう子は
「やせた~い。でも食べた~い。そんなあなたにハイマンナン」という
当時の人気CMを連発。
その超能力技を繰り出すときにも「須田開代子!」など、
女子プロボウラーの名前を次々と繰り出す」
----ちょ、ちょっと待って。
そんな見どころ喋ってもいいの?
「大丈夫。ここでは古いネタのギャグだけを紹介しているから(笑)。
ただ、ひとつだけ付け加えさせてもらえれば
栗山千明が登場したときに、
彼女を見た当麻が驚いて言う『キル・ビル』。
これには噴いたね。
栗山千明演じる青池里子は帰国子女という設定。
日本語の使い方がめちゃくちゃ。
なんでも『おしん』を見てマスターしたことになっているとか…。
さて、この『キル・ビル』に限らず
本作には映画のパロディがいっぱい。
その中から、
これもいまの若い人には伝わりにくいネタをひとつ。
それは竜雷太と椎名拮平で演じる
『さらば友よ』のアラン・ドロン、チャールズ・ブロンソンの名シーン」「ここは、ある“オチ”があるから
その前のシーンと思えばいい。
あと、これはこの映画の根底に関わることだけど、
ここには、3.11以降の堤幸彦の考え方が散りばめられている。
『地球はなぜ人類を選んだのか?』
『進歩より大事なものがある』…
それら現代の日本に対する異議申し立ての帰結は、
当然のように、あの名作SFへのオマージュで締めくくられる。
その映画が何かは、もう言わずもがなだよね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ニャんだか、テンションが高そうな映画だニャ」
※戸田恵梨香、加瀬亮の顔面パフォーマンスだけでもかなりスゴい度
こちらのお花屋さんもよろしく。
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