-----この監督、エミール・クストリッツァって
確か今年のカンヌ映画祭コンペティション部門の審査委員長だよね。
「うん。カンヌは毎年、審査員の好みに大きく左右されるから、
今年のパルムドールはアート系というか、
非ハリウッド的映画で決まりでは…と言われているんだ」
-----と言うことは、この『ライフ・イズ・ミラクル』も
一筋縄ではいかない作品ってことだね。
「世界広しと言えども、
クストリッツァほど個性の強い監督は
そうはいないだろうね。
カンヌでは『パパは出張中!』『アンダーグラウンド』で
パルムドールを2度受賞している。
その特徴としては、けたたましさを伴った戯画的手法があげられる」
-----戯画的というのはともかくとしても、
ニャンなの、その「けたたましさ」ってのは?
「うん。現実の人間関係よりは数段高いテンションの中、
ドラマが進行していくんだ。
しかもそのドラマは途切れることのない会話と音で埋め尽くされている」
------そのドラマってのを聞きたいな。
「舞台は1992年、内戦勃発直後のボスニア・ヘルツェゴビナ。
主人公のルカは、セルビアの国境に近い村で、妻子とともに暮らす鉄道技師。
戦争なんて起こるはずがないと、のんびり暮らしていたルカだが、
やがて村に爆音が響き始め、最愛の息子が兵隊に取られてしまう。
一方、都会の生活が忘れられない妻はハンガリーのミュージシャンと駆け落ち。
さらに、前線に派遣された息子は敵側の捕虜になってしまう。
そんなとき、ムスリム人女性のサバーハが
息子との捕虜交換要員としてルカの元に連れられてくる。
だが奇妙な共同生活を送るうちに、彼とサバーハの間には愛が芽生えてゆくんだ」
------ニャるほど。これは一種の『ロミオとジュリエット』だニャ。
「そういうこと。これを
土着的ユーモアが混じった独自の手法で描くものだから、
好きな人にはたまらない映画になっている。
主人公たちのベッドが空を飛んで、
二人が下界をのぞき見るといったファンタジーもあれば、
自然の中で彼らが結ばれる牧歌的な抒情性もある。
そしてその根底には
『息子かサバーハか』というぎりぎりの選択状況を生み出した
社会に対する批判精神が脈打っているため、
映像は自ずと強いものとなってくる」
------で、彼はどちらを選ぶの?
って、これは答えられるはずないか(笑)。
(※若干のネタバレ注)
「そりゃ、そうだ。
でもヒントを一つだけ。
それはこの映画にしばしば登場する動物たち」
-----????
「住民が熊に殺され、
代わりにその熊が食卓についてたり、
犬と猫の激しいケンカがあったり、
ロバが鉄道の線路をふさいだりと、
まるでイソップ童話の動物のように、
彼らに人格(?)を与えた描き方がなされている。
これらはさっき話した戯画的描写の一つだけど、
今回は、ここが見事な伏線になっている。
あっ、ちょっと喋りすぎかな」
(byえいwithフォーン)
※けたたましい度

人気blogランキングもよろしく}
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)

確か今年のカンヌ映画祭コンペティション部門の審査委員長だよね。
「うん。カンヌは毎年、審査員の好みに大きく左右されるから、
今年のパルムドールはアート系というか、
非ハリウッド的映画で決まりでは…と言われているんだ」
-----と言うことは、この『ライフ・イズ・ミラクル』も
一筋縄ではいかない作品ってことだね。
「世界広しと言えども、
クストリッツァほど個性の強い監督は
そうはいないだろうね。
カンヌでは『パパは出張中!』『アンダーグラウンド』で
パルムドールを2度受賞している。
その特徴としては、けたたましさを伴った戯画的手法があげられる」
-----戯画的というのはともかくとしても、
ニャンなの、その「けたたましさ」ってのは?
「うん。現実の人間関係よりは数段高いテンションの中、
ドラマが進行していくんだ。
しかもそのドラマは途切れることのない会話と音で埋め尽くされている」
------そのドラマってのを聞きたいな。
「舞台は1992年、内戦勃発直後のボスニア・ヘルツェゴビナ。
主人公のルカは、セルビアの国境に近い村で、妻子とともに暮らす鉄道技師。
戦争なんて起こるはずがないと、のんびり暮らしていたルカだが、
やがて村に爆音が響き始め、最愛の息子が兵隊に取られてしまう。
一方、都会の生活が忘れられない妻はハンガリーのミュージシャンと駆け落ち。
さらに、前線に派遣された息子は敵側の捕虜になってしまう。
そんなとき、ムスリム人女性のサバーハが
息子との捕虜交換要員としてルカの元に連れられてくる。
だが奇妙な共同生活を送るうちに、彼とサバーハの間には愛が芽生えてゆくんだ」
------ニャるほど。これは一種の『ロミオとジュリエット』だニャ。
「そういうこと。これを
土着的ユーモアが混じった独自の手法で描くものだから、
好きな人にはたまらない映画になっている。
主人公たちのベッドが空を飛んで、
二人が下界をのぞき見るといったファンタジーもあれば、
自然の中で彼らが結ばれる牧歌的な抒情性もある。
そしてその根底には
『息子かサバーハか』というぎりぎりの選択状況を生み出した
社会に対する批判精神が脈打っているため、
映像は自ずと強いものとなってくる」
------で、彼はどちらを選ぶの?
って、これは答えられるはずないか(笑)。
(※若干のネタバレ注)
「そりゃ、そうだ。
でもヒントを一つだけ。
それはこの映画にしばしば登場する動物たち」
-----????
「住民が熊に殺され、
代わりにその熊が食卓についてたり、
犬と猫の激しいケンカがあったり、
ロバが鉄道の線路をふさいだりと、
まるでイソップ童話の動物のように、
彼らに人格(?)を与えた描き方がなされている。
これらはさっき話した戯画的描写の一つだけど、
今回は、ここが見事な伏線になっている。
あっ、ちょっと喋りすぎかな」
(byえいwithフォーン)
※けたたましい度


人気blogランキングもよろしく}
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)










速攻でお礼に参りました〜。
むむ、なんか、試写会でずいぶんたくさんご覧になってるみたいですねえ。
残念ながら僕はまだ「ライフ・イズ・ミラクル」見てないので、
失礼ながらそちらの記事はほとんど読めませんでした・・・
(クストリッツァは好きなので出来るだけ予備知識抜きで見たいので)
そのうち公開されて、うちでも記事を書いたら、
こちらのを拝読して、またトラバ晴らせて頂こうと思いますので、
その節はよろしくです。
ところで・・・2つのうちの1つは消しておきますね!
コメントありがとうございます。
勝手にトラックバックさせてもらいました。
ごめんなさい。
クストリッツァがお好きだとのこと。
ご覧になったら、
ぜひご感想をお聞かせください。
よろしくお願いします。
あの熊には驚きました。
この映画は、
クストリッツァのファンにはたまらないプレゼントだと思います。
ただ、ぼく個人にとっては少し長すぎて…。
サバハが出てくるあたりで、
少しトーンが抑えられた方へと向かうのですが、
そこでそのまま映画の流れに乗れるか、
それともそれまでの高いテンションの反動で、
どっと疲れるかが、
観る側の分かれ目のような気がします。
「ライフ・イズ・ミラクル」もうご覧になったのですね。
羨ましいです。また映画を見て感想を書きましたら、
TBさせていただきます。
『ライフ・イズ・ミラクル』は夏公開のようです。
ご覧になったら、またよろしくお願いします。
映画に対する愛を感じます。
皆さんの記事を読むまで、あんなに可愛くて素晴らしかった猫の事さえ忘れてしまうほど、この映画が記憶の奥底に眠ってしまった事に自分でも驚きました。
体調万全の時にもう一度観てみたい気もしますが、眠たいという意見も見かけたので、何度見ても同じかも。。。??
愛のある映画評.....なんて、最高の賛辞をいただき、
舞い上がっています。
「眠たい」なんてぼくもしょっちゅうですよ。
目覚まし系のガムは必携グッズ。
今日はやばいと思ったときは、早めに椅子に座り
10分ほど先に寝てから、映画のオープニングを迎えます。
初めてクストリッツァの映画を観たのですが、そのテンションの高さに驚かされました。たくさんの動物たちも。自分は、飼っている猫と犬がそれぞれサバーハとルカのメタファーなのかなあと思いました。あと冒頭の熊は迫りくるクロアチア人との戦争のメタファーのようですね。
後半は感動しました。まさにボスニアの「ロミオとジュリエット」。ベッドの飛行シーン、大好きです。
コメント&TB ありがとうございました。
そうですね確かに、動物によるメタファーは多かったと思います。
でもクストリッツァは、
なんと言っても『アンダーグラウンド』です。
ぜひご覧になってください。
それこそぐうの音も出なくなるものすごさです。
あっ、別の形ですが「飛行シーン」も出てきますよ。