ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『譜めくりの女』

2008-03-28 23:13:46 | 新作映画
※映画の核に触れる部分もあります。カンの鋭い人はご注意を。
※ 鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。


(原題:La tourneuse de pages)


----『譜めくりの女』って変なタイトル。
しかも“女”っていうのもイヤな響き。
いったい、どういうお話ニャの?
「いやあ、ぼくも観る前は
普通のドラマなのかなと思っていたんだけど、
なんとこれが、ある郊外の邸宅の中で起こるサスペンス。
お話は全然違うけど、
その昔、ジュリアン・デュビビエの遺作
『悪魔のようなあなた』を観たときの記憶が甦ったね」

----サスペンスというのはちょっと意外だニャあ。
「でも、だからこそ“女”なんだろうね。
“譜めくりの少女”だと寄宿舎&乙女ものみたいだし、
“譜めくりの娘”だと時代がかったコスチュームものになる」

----(笑)それって、決めつけが過ぎニャい。
で、結局、どんなお話ニャの?
「これが実に簡単に説明できちゃう。
少女メラニーの夢は、ピアニストになること。
ところが実技試験で審査員である人気ピアニスト、
アリアーヌ(カトリーヌ・フロ)が取った無神経な態度に翻弄され、
その夢をあきらめてしまう。
やがて妖しいまでに美しく成長したメラニー(デボラ・フランソワ)は
交通事故の後遺症で人前で上がるようになってしまっていたアリアーヌと再会。
アリアーヌは自分の演奏の成功の鍵を握る“譜めくり”を、
メラニーに依頼するのだったが…」

----ふうん。その無神経な態度って?
「あまり詳しくは言えないけど、それはサインに関係あること。
と言うのもこのサインというのは、
ある意味、映画の伏線になっているんだ。
最終的に彼女はサインで復讐を果たすからね」

----う~ん。よく分からないニャあ。
その復讐って、
わざと違う箇所で“譜めくり”をするんじゃニャいの?
「ぼくも途中まではそう思っていたけど、
さすがにそこまで単純なものじゃなかったね。
メラニーはアリアーヌの心の奥深く入り込むことで、
彼女の気持ちをさらに不安定に。
そしてついには夫婦間の愛や信頼といったところにまで
手を伸ばしていくんだ。
わずか85分しかない映画だけど、
こういう心理サスペンスというのは、
最近あまり見かけなかっただけに懐かしかったね。
もっとも、そのきっかけとなるサインに関するシーンは、
実際にはありえないような出来事。
そこで引っかかってしまったらノレないかもだけど…」

----ふうん。そういえばカトリーヌ・フロって
『地上5センチの恋心』のヒロインの人だよね。
「うん。あのとぼけた感じはどこへやら、
傲慢さと追いつめられた不安。
その両方を繊細に表現していた。
一方のデボラ・フランソワは『ある子供』で若い母親を演じ注目を浴びた子。
今回は、露出度の高い水着姿で悩殺してくれるよ」

----悩殺とは、また古いニャあ(笑)。

           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「サインが鍵ニャのだニャ」いいねぇ

※カトリーヌ・フロのピアノ演奏もスゴい度
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2 コメント

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悩殺されました; (シャーロット)
2008-05-01 20:21:39
こんばんは。ご無沙汰をしてます。
監督が音楽家でもある為か、演奏シーンはとてもリアルでした。カトリーヌ・フロがあんなにもピアノが弾けるなんて私にはちょっとした感動で;彼女はユーモアがある、ちょっとほよよんとした役のイメージがあったので、余計に本作の緊張感が際立って感じましたよ。結構好みの映画です。
■シャーロットさん (えい)
2008-05-02 22:59:42
こんばんは。
ぼくは楽器がまったくダメなので、
俳優が演奏するシーンを観ると、
いつも感心してしまいます。
そういうことも含めて「タレント」
いわゆる「才能がある人」なんでしょうね。

カトリーヌ・フロなんて、
いつものイメージと違いすぎです。(汗)

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