ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『映画 ひみつのアッコちゃん』

2012-08-02 23:10:09 | 新作映画

----アニメの『マダガスカル3』
『ダークナイト ライジング』
同日興行収入を超える洋画No.1のビッグ・スタート!
でも、まだその映画のお話聞いてニャいよね。
「アセアセ。
気がついたら、もう公開に。
そんなこともあるから
ちょっと今回は早めに…」

----だからって、
まさかこの映画『ひみつのアッコちゃん』からくるとは思わニャかったな。
これって、昔のテレビ・アニメの
実写版でしょ。
『愛と誠』にしてもそうだけど、
なぜ、いまごろ映画化するのか、
ほんと不思議。
その時代のファンの心に訴えるなら、
アニメでやればいいのに…。
「それは確かにそうだね。
しかも、主人公は<少女>のはずなのに、
今回の映画化では、綾瀬はるか。
どう考えても不自然。
果たして、どんな脚色が施されているのか、
実は、ぼくも観る前までは心配だった…」

----その言い方だと、
思ったよりもオモシロかったって感じ?
「うん。
少なくとも観ていて飽きることはない。
これは映画の作り方が巧いんだろうね。
もともと、この物語、
鏡に向かってテクマクマヤコン、テクマクマヤコン
呪文を唱えれば
その願いがかなうというお話。
前提からしてありえないものだし、
ツッコミを入れるだけヤボというもの」

----えっ?
でも、その言い方だと、
ファンタジーものは
全部、許せちゃうということにならニャい?
「いや、そうじゃないんだ。
ファンタジーだからって
なんでも好き勝手なことやっていいというワケじゃない。
その物語の中において
前提とされている<世界観>や<ルール>にのっとっているか、
あるいは、あらかじめ設定されたキャラクター像から外れていないか…」

----で映画が現実(リアル)から離れているのはかまわない。
でも、
映画の中でのリアルは一貫していなくては…と、
そういうこと?
「まさに。
10歳の女の子、加賀美あつこ(吉田里琴)、ことアッコは、
早くオトナになりたがっている。
そんな彼女の前に、黒スーツの鏡の精(香川照之)が現われ、
『このことは絶対秘密』と言いつつ、
テクマクマヤコンの呪文と
何にでも変身できるという、その魔法の効果を教える。
希望かなって22歳の姿に変身したアッコ(綾瀬はるか)は、
ひょんなことから、
化粧品会社のエリート社員の尚人(岡田将生)にスカウトされ、
同じ会社でアルバイトをすることになる。
ところが、その化粧品会社では
前社長を追い出した熱海専務(谷原章介)が
次期社長の座を虎視眈々と狙っていた…というもの。
さて、このような“ありえない”お話の中で、
それでも守らねばならないモノ。
それは、アッコちゃんが
見てくれはオトナでも中身は10歳の女の子ということ。
この軸さえブレなければ、
逆に、その“ありえない”ことから生まれることが
喜劇にもなれば悲劇にもなりうる、
きわめて自由な物語作りが可能となる」

----喜劇は分かるような気がするけど、
悲劇ってのは?
「たとえば、
尚人とアッコちゃんの間に恋が芽生えたらどうだろう?
彼は彼女が10歳とは知らないワケだし、
アッコちゃんから秘密を喋るわけにもいかない。
で、この映画では、
物語をスリリングにするべく、
彼女が秘密を喋らなくてはならないような設定を
脚本の中に巧みに入れ込む」

----ニャるほどね。
そういえば、
子どもの心のまま大きくなるという映画、
確かハリウッドにもあったような…?
「傑作ファンタジーの誉れが高いトム・ハンクス主演の『ビッグ』だね。
もっともあの映画は、
体が大きくなることのきっかけにカーニバルがあって、
ちょっとブラッドベリの世界に似たところもあったからね。
この映画は、それに対して
世界観としては、60年代東宝のサラリーマン映画の趣。
ちょっぴり切なく、でも楽しく明るく…。
オチなんかも、よく考えてあると思ったね」



                    (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「猫のロシアンブルーが活躍するらしいのニャ」身を乗り出す

※アッコの最終学歴は、早稲田大学算数学部。
みなさんお待ちかね。
綾瀬はるかは自分で<胸>について言う度

コトリ・ロゴこちらのお花屋さんもよろしく。

こちらは噂のtwitter。
ツイッター
「ラムの大通り」のツイッター



blogram投票ボタン

ranking.gif人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー