緑皮車の客車区

ある大学生の非日常、旅行記、Trainz、FS、その他ゲームとの戯れなどなど・・・

【ALEX】ミュンヘン→プラハ【国際列車】

2013年06月29日 09時06分51秒 | 2013年春 中欧
大学の課題とが忙しくて、ブログを更新している暇が全然ない・・・。自分の時間を潰さないかぎり、ブログなんか更新できない・・・。これは夏までに更新が終わるのかどうかあやしくなってきたw久しぶりにちょっとした時間ができたんで、ひとつ記事でもアップしようと思います。

ミュンヘンからはプラハに移動する予定でした。ミュンヘンからプラハまでは、ALEXという、ミュンヘンの近郊列車を運行する会社による、プラハまで直通の国際列車があることを知っていたので、それに乗る予定でした。私鉄といっても、DBの駅に乗り入れてるし、チケットもDBのインフォメーションで買えるので、普通のDBの列車と変わりません。

ところが、僕は今までジャーマンレールパスで移動してきたわけだ。チェコからはジャーマンレールパスが使えなくなる。最初は、国境の駅で一度降りて、新しいチェコの切符を買ってからプラハに向かおうとしていた。チェコの切符はドイツでは買えないんじゃないか?そう考えていたわけだ。だけど、本数もあまりあるわけじゃないし、めんどくさいから、DBのインフォメーションで、途中まではジャーマンレールパスを使うから、国境からの切符を売ってくれないか、と持ちかけてみた。そしたらあっさり、国境(Furth im Wald)からプラハまでの切符を売ってくれた。

ちなみに、国境のFurth im Waldからプラハまでの運賃は、26.4ユーロ(約3000円)もした。ALEXはドイツ国内ではREとかと同じ扱いでも、チェコ国内ではEx(急行列車)になるので、その分高くなってるのかもしれなかった。

ヨーロッパの国際列車に乗る際に困ることは、ほとんどの鉄道事業者のホームページでは、国内列車の運賃までは計算してくれても、国際列車までは計算してくれないことだ。だから、窓口に行くまで値段がわからない。調べる方法はあるんだろうけど、結局最後までわからなかった。誰か知っている人がいたら教えてください;


今回乗るのは、ALX355号。行き先がプラハとか、外国の都市名が表示されるのも、ヨーロッパの鉄道の醍醐味である。Hlavniというのは、チェコ語で中央という意味らしい。


ALEXの列車は、最後尾に運転台がついていない、完全な客車列車。


ヨーロッパの列車の多くにも、こんな感じで入り口のドアのところに簡単なサボみたいなのがついている。ちなみに、国際列車の多くには名前がついていて、この列車は「アルバート・アインシュタイン号」というらしい。誰でも知っている天才科学者と、この路線にどんな関係があるのかはよくわからんw


そして内部は、待ちに待った、欧州式のコンパートメント!これはテンションが上がる!日本では寝台じゃない限りまずお目にかからないタイプの座席だ。ハリーポッターとかでこういう座席方式を知ったんだが、前からこういうのに乗ってみたいと思っていた。


コンパートメントのなかはこういう感じ。3列向かい合わせ。席も広くてとても快適。


ちなみに、個室ごとに照明や温度の調節はできるようになっている。

西欧ではこういうタイプの客車はだいぶ減ってしまい、集団向かい合わせの座席方式が一般的となりつつあるのだが、東欧ではこういうのがたくさん残っている。


ミュンヘンを出発。撒き上げられる粉雪。日本と雪の質が違って、こっちではサラサラみたいで、列車がスピードを出してくるとこんな風に雪が撒き上げられて、車窓がたまに真っ白になる。列車が通ったあとも真っ白になる。


ドイツの都市郊外でよく見る、こんな感じのマッチ箱みたいな小さい家々の集落・・・。これは、もしかしたら低所得者の住宅?違ってたらすみませんw

ここでも検札がくるわけだが、検札のおばちゃんに「プラハに行くのか?」と聞かれ、「Yes」と答えたら、「この車両はプラハまではいかない。隣の車両に移りなさい」と言われた。どうやら、この列車は途中で車両を切り離すらしい。ヨーロッパではこういう列車が多いので、乗る前に駅の表示とか、さっきのサボとかを見て、乗る車両に注意しなければならない。


列車は雪のなかを走る。列車では、カートの販売員がいて、コンパートのドアを開けて何かいらないかと聞いてまわっている。俺は750mlの水を買ったんだが、2.2ユーロもした。ビールより高い。


デッキには雪が積もっていて、まさに雪国の列車って感じ。ちなみに、ヨーロッパの鉄道の旅は、置き引きや盗難との戦いなので、便所に行く度にザックが持っていかれはしないかといちいちハラハラする。


ドイツ側の国境駅と、チェコ側の国境駅の間を走っているときに撮ったんだけど、どこが国境なのだが一生懸命探していたんだが、結局わからなかった。大雪のせいもあるかもしれないけど、EU圏内では、国境は事実上撤廃されたみたいなことになっていて、国境を探そうとしてもわからない。


チェコ側の国境の駅。厳密には、国境の駅はもっと小さな無人駅なのだが、乗務員の交代とかはここで行われるのかな。国境を越えて一番最初に停車した駅。ここからは言語もチェコ語で、駅名表示もCD(チェコ鉄道)になる。

ここから、乗客が一人、俺のコンパートメントに乗ってきた。手ぶらの労働者風のおっちゃん。渡航前から、俺は東欧の列車が盗難や強盗が多いということを聞いていた。密室のコンパートメントがその犯行現場になることも多い。東欧に初めて入る俺は、ドイツでもビビッていたわけだし、多少緊張していた。このおっちゃん、手ぶらだし、身なりもなんかアレだし、さっきから何もしないで座っているし、もしかしたら・・・なんてことばっかり考えてた。次の瞬間には、視界にナイフが・・・

途中、小さな駅から、若い女性が一人乗ってきた。チェコ語でなんか聞かれたけど、ここは空いているのか的なことでしょう。適当に「OK」と答えておいた。個室にもう一人乗客が乗ってきたから、とりあえずひと安心。

・・・いや、もしかしたら、この女性もグルで、今はスマホで「日本人が一人乗ってるから、睡眠薬を使うわ」みたいなことを連絡してるのかも・・・んなわけないかw


チェコでは3番目ぐらいの都市、PLZEN。さっきの乗客は二人ともここで降りていった。スキが狙えず諦めたか・・・ではなく、たぶん普通の人です。疑ってすみません。チェコでよく見る普通列車用の客車が見える。Bt278という客車らしい。ドイツと列車の感じが違って、東欧に入ったんだなぁ、という感じがする。


いかにも、チェコな機関車。こちらはCD362型機関車。メーカーは、やはりスコダ社製。


なんだかんだで、チェコに到着。俺達の客車を引っ張ってたのも、362型。362型とか363型とかは、窓が丸窓のやつとそうじゃないやつとで、いろいろ種類があるらしい。


プラハ中央駅に停車する、150型機関車。こちらもスコダ製。やっぱり、機関車はいいね。

さて、プラハに着いた。とりあえず、ホステルに向かって歩こう。で、連絡通路を歩いていたら、ここで、早速「HELLO!! Are you looking for a hostel!?」と、客引きに絡まれる。当然無視。

プラハ駅は、数年前に改装されていて意外ときれい。では、ATMでチェコのお金をおろしましょうか。というわけで、City BankのATMを、背後に気をつけながら操作するわけだが、何度やっても新生銀行のカードが受け付けられず返ってくる。ここらへんでイライラしはじめる。。。

適当に、そこらへんのATMでもやってみる。お、これはいけそうだ。が・・・操作していると、背後に声が聞こえる。振り向くと、子供がなんか俺に言っている・・・子供の物乞い!?俺はすげー嫌そうな顔をしてその場を離れた。

つーか、ここ、物乞いだらけじゃん!つっても、少し前の新宿駅のホームレスみたいなもんだけど。警察の二人組みがまわっていて、たまに物乞いを追い出している。東欧こわ・・・。

結局、ドイツで両替したコルナで、とりあえず宿代はいけそうだから、このままホステルまで行くことにした。うーん、でも大雪だし、歩くの大変そうだな。路面電車にでも乗るか。というわけで、路面電車の案内と券売機を見ていたんだが・・・

知らない男「あー、これはね、こうやって買うんだよ^^どこに行くの?」

うるせええええええええええ!!!!

絶対スリに決まってるだろ。これ。適当に、「Yeah, I know」と言って、立ち去ろうとしたが、その男はしつこい。

知らない男「旅行かい?学生?どこから来たの?日本?中国?」

もういろいろめんどくさくなった。

知らない男「Where are you from? Hey, please hear my」
俺「...Vietnam」
知らない男「What?」
俺「Vietnam! Vietnam! I'm from Vietnam!! ベトナムから来たんだよおおおおおお!ついてくんなよおおおおおお!

続く。


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3 コメント

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Unknown (yz31)
2013-06-29 13:41:47
ステップのフタと扉は自動化されてるんだね.代わりに,人力ほどしっかり閉められるわけではないゆえ,フタの隙間から雪が吹き込むわけか….

278型客車を見ると,中国25B型が,東欧客車の影響を強く受けていることがよくわかるね.

試験も間近だけど,続きも期待してます!
Unknown (通りすがります)
2014-10-20 04:58:50
こんにちは。
ドイツのところどころにあるあの小さい小屋みたいなものの正体は、低所得者用の家などではなく、小さい畑(市などで土地を貸し出しています)用の物置です。勿論、中で少し休めるように小さな別荘扱いしてる人もいますが、ここを常宿にしてる人はいないと思います。第一冬のドイツに暖房なしでここにいたら凍死します(笑)。

それと、ミュンヘンからプラハへの一番安い&安全な行き方は、多分ドイチェバーンから発売されているバスです。ミュンヘン発、途中休憩が一度入る程度で人の入れ替えがありません。1人60ユーロ程度で往復分かえますよ。次回お試しくださいませ。
新型電機 (でんしゃ)
2016-10-28 19:39:36
くるまさん、はじめまして。
アインシュタインとチェコにどういう関係があるのかは僕もわかりませんが、人名のついた列車が、必ずしもその人物ゆかりの土地を走っているとは限らない、と聞いたことがあります。
(日本の『こまち』は秋田ですが・・・)

僕は電気機関車が好きで、特にドイツでいえば143型が巨大な2階建て客車を引いている姿は、写真でしか見たことはありませんが圧巻です。新しい鉄道会社でも新型の電機を導入しているドイツは、鉄道のあり方自体が日本と根本的に違うのではないかと。。。

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