Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関係の面白そうな文献を紹介していきたいと思います。ただし、紹介するだけなので、興味を持ったら読んでね!

JIPAD年次レポート2015

2017年02月22日 | ひとりごと
JIPAD年次レポート、ついに発表にこぎつけた。
頑張ったんだよ。
みんな、読んでね!

最初だから、まだ症例数とか施設数とか少ないけれども。
千里の道も一歩からっす。
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慈恵ICU勉強会 170207

2017年02月18日 | ICU勉強会
7日 HFNCについてのメタ解析

ICU-CEによる二週連続の勉強会の第一弾。
HFNC、ブームだからね、今。
ちょっと、乗っかってみた。
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ARDSには2パターンある?

2017年02月09日 | 呼吸
2日連続のARDS関連。僕的にはちょっと珍しい。

Famous KR, Delucchi K, Ware LB, et al.; ARDS Network
Acute Respiratory Distress Syndrome Subphenotypes Respond Differently to Randomized Fluid Management Strategy.
Am J Respir Crit Care Med. 2017 Feb 1;195(3):331-338. PMID: 27513822.


まず、前提となる研究がある。ARMA studyALVEOLI studyのデータを用いて解析したところ、ARDS症例を二つのphenotyeに分けることができた。具体的には、phenotype 2はphenotype 1に比べて、
・炎症バイオマーカー(サイトカインとか)が高値で、
・昇圧剤の使用頻度が高くて、
・重炭酸濃度が低くて、
・敗血症の頻度が高い
群だった。そしてその群は、
・病院死亡率が高くて、
・人工呼吸期間が長くて、
・そして何よりも、ALVEOLI studyでhigh peep群の死亡率が低かった。

そして今回の研究。上記の結果が、ARDSについての最大のRCTであるFACTT study(N=1000)でも成立するかについて検討。その結果、約4分の1の症例がphenotype 2で、ARMAやALVEOLIと同様の傾向が認められた。Phenotypeを分けるベストな方法は、IL-8、重炭酸、TNF受容体1の三つを使うことで、AUROCはFACTTで0.95、ARMAで0.94、ALVEOLIでも0.91と、再現性が強く認められた。かつ、consevativeとliberalなfluid managementによる死亡率が、phenotype 1では24% vs. 17%、phenotype 2では39% vs. 49%と逆転していた。

この結果の一般的な解釈(editorial)は、
・ARDSには炎症の強いものとそうでないものの2種類ある
・炎症が強い群では死亡率が高く、かつhigh PEEPや補液制限が有効である
・ARDSにもpersonalized medicineの時代がやって来た

確かにそうかもしれない。
否定はしません。

でも、なんか違う気がする。どうしてかな。結局はサブグループ解析だからかな。ある治療が、同じ疾患群の中で、このサブグループでは有効だけど残りのサブグループでは有害で、全体ではどちらでもない、というパターンはこれまでたくさん例があって、有効なサブグループだけを対象として研究し直して有効性が示された、という例は集中治療の世界では無いと思う。
これが初の例外となるか?
否定はしません。
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ARDSの画像診断は訓練で改善するか

2017年02月08日 | 呼吸
Peng JM, Qian CY, Yu XY, et al.; China Critical Care Clinical Trial Group (CCCCTG)
Does training improve diagnostic accuracy and inter-rater agreement in applying the Berlin radiographic definition of acute respiratory distress syndrome? A multicenter prospective study.
Crit Care. 2017 Jan 20;21(1):12. PMID: 28107822.


中国のCCCCTG(Cが一つ多いのがカナダとの違い)の研究。ICUで働く286人の医師(研修医が40%、年齢の中央値は32歳)が対象。Berlin definitionで作成された12枚のレントゲン(ARDSに合致、合致しない、微妙、が4枚ずつ)を見せて、3群に分けてもらった。次に、Berlin definitionにより作成された説明文を読み、かつ12枚のレントゲンがちゃんと分類できるようになるまで最低1.5時間の訓練を受けた。そしてその2ヶ月後に同じ12枚の分類を再度行った。その結果、最初の正解率は42%、2ヶ月後で55%だった。

いろいろ面白い。
そもそも正解率ってそんなに低いのかい、が一つ。
12枚のレントゲンの読影結果を2ヶ月覚えていられないのかい、が一つ、
そしてCCCCTGがこんな研究をやっている、しかも日本ではちょっと難しそうな参加者数で、というのが一つ。

若いからレントゲンを読めないのか、それともARDSの画像診断はそもそも無理なのか、その両方か。
さてね。

自分でやってみたい、という方はこちらをどうぞ。
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患者と集中治療医のベストな人数比は?

2017年02月07日 | ICU・システム
お久しぶり❤️

Gershengorn HB, Harrison DA, Garland A, et al.
Association of Intensive Care Unit Patient-to-Intensivist Ratios With Hospital Mortality.
JAMA Intern Med. 2017 Jan 24. [Epub ahead of print] PMID: 28118657.


ICNARC(イギリスのICUデータベース)を使った研究。平日の日中に集中治療専門医が一人だけいる94のICU、約5万例が対象。病院死亡率は25%(高い、さすがイギリス)、患者:集中治療専門医比(PIR)の中央値は8.5。PIRと病院死亡率の関係を図に書くと、7.5で最低値となるU-shapeになった。

患者数が少ないと経験値が少なくなる、多いと患者さんをちゃんと診られなくなる。まあ、それはそうかも。
いろいろな状況が施設によって全然違うから、7.5という数字に意味があるとは思えないけど、多施設データを使ってこの話題を検討した研究はほぼ見たことがないこと、ICU databaseをこういう目的に使ったこと、U-shapeにちゃんとなったこと、が面白いな、と思って。
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慈恵ICU勉強会 170117 170124

2017年02月05日 | ICU勉強会
17日 ICU入退室ガイドライン(JC-CCM)
24日 CABG術中のトラネキサム酸(JC-NEJM)

2月の予定表も更新。

トラネキサム酸の結果。
微妙だねー。明確にどっちがいい、という感じではなかった。
痙攣しますけど、再手術は減りますよ。
しかも投与量を減らしても痙攣は減らなかったみたいだし。
さてさて。

出血が多くなったら投与、もしくはICUで投与したらどうなるか、というのが我々的には知りたいが。
そういう研究、誰かやってくれないかな。
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ハワイなんか行かなくても、

2017年01月28日 | その他
SCCM in Hawaii、どうも終わったらしい。
もちろん、行ってない。
だって、学会嫌いだもの。
それに、新しい研究結果はすぐに雑誌にon-line publcationされるしさ。

E-mail alertで届いたやつ、リストにしてみたよ。

Proportion and Cost of Unplanned 30-Day Readmissions After Sepsis Compared With Other Medical Conditions

Therapeutic Hypothermia after In-Hospital Cardiac Arrest in Children

Tight Glycemic Control in Critically Ill Children

Association Between Tracheal Intubation During Adult In-Hospital Cardiac Arrest and Survival

Video Laryngoscopy vs Direct Laryngoscopy on Successful First-Pass Orotracheal Intubation Among ICU Patients: A Randomized Clinical Trial

Association of Intensive Care Unit Patient-to-Intensivist Ratios With Hospital Mortality

ハワイなんか行かなくたって、これで十分さ。
ハワイなんか。。。
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慈恵ICU勉強会 170110

2017年01月15日 | ICU勉強会
10日 抜管後の嚥下評価(JC-CC)
10日 挿管患者のコミュニケーション(JC-CC)


両方ともICUナースによる発表。
両方とも実際の臨床に直接関係のある話。そして研究にも。

文献紹介、したい。。。
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慈恵ICU勉強会 161220 161227

2017年01月06日 | ICU勉強会
20日 抜管後のHFNCとNPPVの効果(JC-JAMA)
20日 βラクタム系抗菌薬の持続投与(JC-ICM)
27日  ICU患者に対する酸素投与(JC-JAMA)


昨年末のやつを3つまとめてドン。
ドンっと読んでください。
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医師届出表

2016年12月29日 | ひとりごと
またこの書類を書く季節がやってまいりました。
ICUで働く医師の皆さん、専門科名の欄は、
その他(集中治療)
って書きましょうね。
草の根運動。千里の道も一歩から。

ちなみに、”医師届出表 集中治療”とググって見たら、僕が数年前に学会で話したスライドが出てきて苦笑した。
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