Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関係の面白そうな文献を紹介していきたいと思います。ただし、紹介するだけなので、興味を持ったら読んでね!

ちょっと追記。

2017年03月23日 | ひとりごと
これのね。

もしAだったらBをする、で済むのであれば、
100個か1000個かリストアップして、それを数日か数週間で覚えてしまえば、専門家のできあがりになってしまう。
(専門医というと別の意味になってしまうので、ここではあえて避けた。)
特に、集中治療は手技がほぼないので、あっという間に専門家。
それじゃ寂しいでしょう。

そうではなくて、
AだったらBをすると一般的にはされているけど、その根拠はこうこうで、この患者さんの場合はこういうデメリットが考えられるので、Bはしないことにする。
と言えるのが専門家じゃないのかな。
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てんぷれーと変更。

2017年03月22日 | ひとりごと
暖かくなったねー。
なんか、歳をとるごとに春が好きになっていく気がする。

このテンプレート、フォントも違うんだな。
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AだったらBをする

2017年03月21日 | ひとりごと
つい先日、若い同僚に同じことを1日で3回言った。

若:「Aという状況なのでBをしようと思う」
う:「君はAだったらBをするということについてどんな知識をもっているのかな、根拠とか」
若:「え、、、知りません」
う:「では君はAのときにBをするかどうかについて、発言する権利はないね」
若:「勉強します。。。」

この日は1日で3回だったけど、これまでの人生でこの会話をした回数は何回だろう。

面倒臭くない時は、この後でこう言う。
「何かをやろうと思ったら、はて、自分はこのことについてどんな知識があるだろう、と自分に聞いてみなさい。もし教科書で読んだとか、誰かに教わったとか、その程度であれば、必ずそのことについて調べなさい。初めは調べることだらけだけど、だんだん減っていって、数年で自分がすることのほとんどについて根拠を提示できるようになるから。」

AだったらBをする。
簡単だけどね。でもそれだと、個別の患者さんに対してBをすることのメリットデメリットを評価できない。

以前、こんなことを書いたけど、これも同じ話だなーと思った。

ちなみに、もう講義はしないと書いてあるけど、強引にさせされることになった、ここで
さて、今度はどんなつまらない話をしてやろうか、と考え中。
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慈恵ICU勉強会 170314

2017年03月19日 | ICU勉強会
14日 DNRについて考える

この勉強会をやるきっかけになったのは、NEJMのこの文章
集中治療医学会からもこんな勧告が出たばかりだし。

このスライドの最後は、
「皆さんは現代のICUにおいてDNRという言葉は必要だと思いますか?」
で終わっている。

あなたは、どう思う?
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慈恵ICU勉強会 170228

2017年03月07日 | ICU勉強会
2月28日 重症患者の筋弛緩薬ガイドライン(JC-CCM)

このガイドラインを読んで、自分の臨床が変わる、ということはなかなかない気もするけど、現状のエビデンスレビューとしては、筋弛緩薬全般についてまとまったものを見ることはほとんどないので、使える気がする。発表を聞いていて、すっと入った感じがした。
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敗血症に対するβ遮断薬

2017年03月05日 | ひとりごと
JSEPTICの簡単アンケート
第60回の結果が発表された。
僕がやったのが第1回から30回までなので、これでちょうど倍になった。
終わっちゃうかも、と思っていたので、素晴らしいことです。

で、今回の結果。
読んでいて、ちょっと驚いた。
敗血症にβ遮断薬を使う人って、こんなにいるんだね。
まあ、このアンケートに答える時点でバイアスがかかっているだろうから、そこは差し引かないといけないとしても、参加者数はいつもと同じくらいだから、そんな大きなバイアスではない気もする。

これまで、何度も見てきたこと。
・有効かもしれないという治療法が発表される
・特別な道具などを必要とせず、身近にあるものを使ってできるので、やりやすい
・筋の通った、かっこいい機序
・流行る
・大きなRCTが行われて、否定され、廃れる
・場合によっては、予後を悪化させることが分かったりする

もちろん、じゃあ新しい治療法を選択してはいけないのか、後でその有効性が判明したら、その結果が出るまでの間、有効な治療を提供できないじゃないか、という反論はある。
でもねー、それも踏まえて、「効くかもしれない」という時点では動かないようにしよう、というのが一般論だと思うのだけど。

我慢できないもんかね。
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慈恵ICU勉強会 170221

2017年03月03日 | ICU勉強会
21日 重症度スコアの評価

なぜ、今この話題なのか?
それは担当者がこれに関する研究をするからです。
研究するには勉強が必要、それならついでに勉強会もやっちゃおう、作戦。
たまにやってます。
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補液をすることをfluid resuscitationと呼ぶならば

2017年02月27日 | 循環
Silversides JA, Major E, Ferguson AJ, et al.
Conservative fluid management or deresuscitation for patients with sepsis or acute respiratory distress syndrome following the resuscitation phase of critical illness: a systematic review and meta-analysis.
Intensive Care Med. 2017 Feb;43(2):155-170. PMID: 27734109.


ARDS、敗血症、もしくはSIRS症例を対象とし、水分バランスが群間で異なる補液方法を比較したRCTをまとめたメタ解析。見つかったRCTは11個(N=2051)。保存的もしくは水分を除去する方法と、自由にもしくは通常通りに補液をする方法とを比較して、死亡率に有意差は認められなかったが、ventilator-free daysおよびICU滞在期間は保存的もしくは水分を除去する方法で有意な改善が認められた。

面白いのは、ARDSと敗血症とSIRSを対象なんて、メチャクチャ範囲が広そうなのに、補液する量を比較したRCTがこれまで11個しか行われていないこと。

それよりも面白かったのは、fluid deresuscitationという言葉があって、それが水分バランスをマイナスにするような対応を意味していること。へー。
この文献を紹介する気になったのは主にこっちが理由。メタ解析そのものはね、あまり興味がない。だって、結果はFACTTに引っ張られるに決まっているのだから。
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血液型と出血

2017年02月26日 | 感染
ICMのレター。ICMはimpact factorがついに10を超え、とっても立派な雑誌になったせいか、レターもそれなりの研究が載っていたりする。これはちょっと方向性が違うけど。

Mazzeffi M, Gupta R, Lonergan T, et al.
ABO type and bleeding during adult ECMO. 45.
Intensive Care Med. 2017 Feb;43(2):275-276. PMID: 27681705.


アメリカのある病院で三年半の間に行われたECMO症例111例。そのうち血液型がO型だったのが51例(45.9%、アメリカってそうなの?)。多変量解析をしたところ、O型症例の方が有意に赤血球輸血を多く受けていた(補正比率1.47)。合計40単位以上の大量輸血を受けた頻度はO型が21.6%、それ以外の血液型が6.7%だった(p=0.02)。

O型の人はvon Willebrand factorと第8因子が少ないという研究や、ECMOをするとvon Willebrand factorが減るという研究があり、それが原因ではないかと。

ほお。
もっと一般的に、つまりECMO以外ではどうなんだろう?
ちょっと面白い。
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学会で発表された研究が文献になる率

2017年02月25日 | その他
ここから先週分。
これも集中治療とは関係ない。

Gerlach B, Shah AM, Lee MT, et al.
Publication Rate of Abstracts Presented at the Society for Obstetric Anesthesia and Perinatology Annual Meetings 2010-2014.
Anesth Analg. 2017 Mar;124(3):887-889. PMID: 28151821.


産科麻酔周産期学会(で和訳があっているかどうかは知らん)の総会(2010年から2014年)に発表された研究のうち、peer-reviewed journalに掲載された文献の数を調査。ケースレポートは除外。PubMedを使っていろいろな方法で検索したところ、26.8%が文献として発表されていた。この数字は過去の同様な研究(44%~66%)と比べて小さく、改善が必要だ。

もうすぐ札幌だし、ちょっとタイムリーでしょう?
日本でこれと同じ研究やったら、どんな数字になるんだろう、と思って、紹介してみた。
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