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【現代思想とジャーナリスト精神】

《前説》地震の科学的分析と対応・対策の重要性

《前説》地震の科学的分析と対応・対策の重要性

               櫻井 智志

(*写真の右側の表は「2016年地震発生件数」です)

 大災害に対する流言飛語は、何の意味もなく有害でさえある。しかし事実の科学的分析が国民に知らされず、権力の言うがままに誘導されたなら、関東大震災時の甘粕憲兵による大杉栄虐殺やデマによる朝鮮人を日本人が虐殺した悲劇の歴史の再来もあり得る。日本人は、大災害の時に外国のいくつかの事例のような暴動や略奪のような例は少ないと言われてきた。しかし表に出ないだけで、避難所などでの強姦事件のような二重の被害は皆無ではない。つぎの「日刊ゲンダイ」の記事は、流言飛語でもないし、誘導コントロール記事でもない。
 
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茨城で震度5弱の不気味 「首都直下地震」の前触れなのか
2016年5月17日


熊本では民家はことごとく倒壊(益城町)(C)日刊ゲンダイ



熊本地震の本震から1カ月。関東地方を大きな揺れが襲った。16日午後9時23分ごろ、茨城県で震度5弱を観測した。気象庁によると、震源地は茨城県南部で、震源の深さは約40キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5.6と推定され、2~3日中は震度4程度の余震への注意を呼び掛けている。

 茨城県周辺では今年に入ってから地震が頻発している。別表は熊本地震前日の4月13日までに全国で起きた地震の発生数を集計したもので、気象庁の震度データベースから震度1以上の地震をすべてピックアップ。3回以上の揺れを観測した震源を抜き出し、件数の多い順に並べた。この時点で茨城県は突出しているが、その後の1カ月もたびたび揺れ、今月15日までに茨城県沖で28回、茨城県北部で26回、茨城県南部で15回を数えた。しかも、規模が大きくなっている。熊本地震の最初の揺れとほぼ同じ時刻に揺れたのも不気味だ。首都直下地震の前触れなのか。

■東京につながる「柏崎千葉構造線」そば

 元前橋工科大教授の濱嶌良吉氏(地殻変動解析学)はこう言う。

「震源地はプレートの境界です。フィリピン海プレートが潜り込み、太平洋プレートが乗り上げた先端の40~50キロ部分で起きた。首都直下とつながる活断層の『柏崎千葉構造線』に非常に近い。今後、首都圏で大きな地震が起きる懸念が強まっているといえます。首都圏には調査されていない無数の活断層が走っているとされるだけに、影響は未知数です」

 濱嶌氏によると、日本列島は400年と1200年サイクルで大地震に見舞われ、今は2つのサイクルがちょうど重なる時期に当たるという。

「818年に群馬・前橋の赤城山南麓でM8クラスの大地震が発生したのも『柏崎千葉構造線』上で、現在の群馬県や栃木県も大きな被害を受けたとみられます」(濱嶌氏)

 東北大災害科学国際研究所教授の遠田晋次氏によると、統計学的にみて、小さな地震が増えると大規模地震が起きやすいという。まさに、茨城の地震がそうだ。いよいよ、その時が迫っているのか。

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