【現代と思想】~ジャーナリスト精神

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

現在日本政治と安倍総理と国民と

2016-03-07 21:38:00 | 政治・文化・社会評論
【前説】
安倍政権の国政に対して、国民の側はいかに対処するか。
そんな問いに、私にとり「日刊ゲンダイ」「東京・中日新聞」「しんぶん赤旗」の記事には参考になる記事が見られる。
今回は「日刊ゲンダイ」記事をひとつとりあげたい。


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景気大失速もどこ吹く風 異様な躁状態の首相を見る目
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2016年3月7日

大宰相気取り(C)日刊ゲンダイ

安倍首相が異常なほどハイテンションだと、自民党内で話題になっている。

「16年度予算案が衆院を通過した1日、予算委員長や予算委理事を公邸に招いて慰労したのですが、総理は上機嫌で、いつにも増して冗舌だったと出席者が驚いていました。選挙も経済政策も国会対策も、何もかも自分が仕切るという態度でイケイケだったそうです」(自民党ベテラン議員)

 冷静に見れば、今の安倍政権はボロボロだ。年明けから、盟友・甘利前大臣の口利きワイロ疑惑に始まり、若手議員のゲス不倫辞職、女性閣僚の問題発言、弁護士議員の黒人奴隷発言などスキャンダル・失言が続出。巨大与党のタガの緩みは歯止めが利かなくなっている。頼みの株価も冴えず、マイナス金利政策は悪影響ばかりが目立って、アベノミクスの破綻は隠しようがない。「自分の政権で必ず解決する」と大見えを切った拉致問題も完全に暗礁に乗り上げている。何ひとついいことはないのに、なぜ、そんな元気いっぱいでいられるのか。破れかぶれでハイになっているのか。

「安倍首相が高揚しているのは確かです。18年9月までの任期で参院選は今年しかない。5月の伊勢志摩サミットを議長国として仕切り、その成果を大々的にアピールして参院選で3分の2の改憲勢力を確保する。そして、いよいよ悲願の憲法改正に手をつける。そういう仕上げの段階に入っているのだと思う。野党は相手にならないし、これだけ不祥事が起きても支持率はまだ高いから、自信を持っている。選挙に勝つためならバラマキでも何でもやってやるという意気込みなのでしょう。しかし、自信と過信は違います。国会答弁でも『オレが、オレが』状態で、担当大臣を差し置いて答えたりしている。自信過剰に足をすくわれかねないと、周囲はハラハラしながら見ていると思います」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

■オトモダチも物が 言えなくなっている

 安倍は2日の参院予算委で、憲法改正について「私の在任中に成し遂げたい」と明言した。これまでも改憲の野望については語ってきたが、「在任中」という具体的な時期を明らかにしたのは初めてだ。かなり前のめりになっている。

「国民からすれば、憲法改正より、まずは目の前の経済や福祉を何とかして欲しいのに、どうもピントがずれている。徹底的に敵を潰していって、周囲に味方しか置かないから、悪い情報が耳に入らなくなっているのではないか。しかも、自分で何でも決めてしまう。『最後は総理が決めちゃうから』と、オトモダチでさえ物が言いにくくなっているのが現状です。安倍1強が長く続き過ぎて、裸の王様になりつつある。反対意見や批判に耳を傾けないで、本当に正しい判断ができるのでしょうか。庶民には恩恵がないアベノミクスにしても、周囲がいい情報しか上げないから、うまくいっていると本気で信じているのだと思います」(鈴木哲夫氏=前出)

 日本経済の実態が見えていないとすれば、それも問題だ。国会答弁でも、安倍は頑なに「アベノミクスは失敗ではない」と言い続けている。その根拠として決まって挙げるのが「総雇用者所得は増えている」と「雇用は改善している」だが、増えたのは非正規雇用で、労働者の実質賃金は減っている。この実態が見えていないのか、庶民の苦しい生活には興味もないのか。それとも、経済指標の見方が分からないのか。

「株価下落は中国のせいなのに、アベノミクスの失敗と書くマスコミはけしからんと怒りまくってますよ」(自民党関係者)

 うまくいけば、手柄はすべて自分のもの。失敗すれば他人のせい。オレがやっていることが絶対に正しいと、自分への批判は許さない――。ちょっと病的だ。安倍が自分の会社のトップだったらと思うと、ゾッとする。

ハイテンションは八方塞がりの焦りの裏返しか

 ここへきて、米国との軋轢も深刻になっている。

 北朝鮮によるロケット発射を受けて行われた2月9日の日米首脳電話会談で、オバマ大統領が安倍に対し、5月上旬に予定しているロシア訪問を自粛するよう要請していたことが分かった。「ロシアに行くならサミット後にしろ」と迫られたが、安倍は訪ロの意志を曲げず、電話会談は決裂したという。

「こういう話が後になって出てくるのは、安倍外交が崩壊している証拠です。ウクライナ問題やシリア問題で、ロシアとG7各国は対立している。オバマ大統領主導で欧米の対ロシア経済制裁も発動されています。訪ロにストップがかかるのは当然で、それを振り切ってまで本当にサミット前に行くつもりなのか。それで、どんな勝算があるというのでしょう。オバマ大統領はもはやレームダックだとみて強気に出ているのかもしれませんが、ロシアが簡単に平和条約締結や北方領土の返還に応じるわけがない。対立を深める米ロの仲介役になって歴史に名を残したいという妄想に取りつかれ、大宰相気取りで現実が見えなくなっているとしか思えません」(元外交官の天木直人氏)

 安倍は5月下旬の伊勢志摩サミット前にG7各国を歴訪し、議題を調整する意向だ。そんな議長国トップは聞いたことがないし、何で事前に各国を訪問する必要があるのか意味不明だが、とにかくゴールデンウイーク中にヨーロッパを歴訪して、G7首脳らと意見交換するつもりでいる。その帰途、5月6日にロシア南部のソチを訪問し、プーチン大統領と非公式に会談する方向で調整中だ。

「ただ、英国のキャメロン首相は、EU離脱の是非を問う国民投票を6月に控え、5月には統一地方選もあって、日程確保が難しい。米国の思惑もあるし、現時点で決まっているのはプーチン大統領との会談だけです」(外務省関係者)

■オバマ大統領は会ってくれない!?

 安倍は今月末からワシントンで開催される核安全保障サミットに出席する予定で、それに合わせてオバマ大統領との会談を申し入れているが、米国側は日程を出してくれないという。

「核サミットでは中国の習近平国家主席と会談できるかも焦点ですが、同盟国のオバマ大統領が会ってくれなければ目も当てられません。下手すれば、サミット前に会えるのはG8から除外されたプーチン大統領だけということになりかねない。最近の安倍首相は、サミットに合わせて急に国際金融経済分析会合の設置をブチ上げたり、5日に視察した際に突然、福島県を水素エネルギーを供給する一大生産地にする方針を表明したり、浅薄な思いつきで先走っているように見えます」(天木直人氏=前出)

 内政も外交も八方塞がりで、迷走しているがゆえの躁状態という見方もある。政治評論家の野上忠興氏は「ハイテンションは焦りの裏返し」とこう言う。

「沖縄県との和解がいい例ですが、弱気の虫が出てきている。憲法改正にしても、本丸の9条ではなく、環境権でも何でもいいから手をつけたいと後退しています。強く出ているようでいて、実際は追い詰められて弱気になっている。野党の新党結成もかなり気にしているようです。相当ストレスがたまっているのではないでしょうか」

 この週末の各社世論調査でも、支持率はジワジワ落ちている。特に女性からの支持が大きく下落した。

 もともと安倍は持病の潰瘍性大腸炎を抑えるために、副作用の強い薬を大量に飲んでいる。自民党内では、躁状態は薬の副作用ではないかという声も出ているという。この病気にはストレスが一番よくないとされる。暴走が薬のせいだとすれば本当に心配だ。引退して、ゆっくり養生した方がいいのではないか。

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私見

 もはやまともにひとつひとつ検討するに値するような政策も政治もそこにはない。
 ただあるのは、無力な庶民に襲いかかる国家強権の弾圧政治の暴走から、国民の生存権をいかに防御するかだけだ。

 いま私たちに必要なことは、しっかりした国民の側の対案としての対抗戦略を磨き、その実践に大きな共同闘争の流れを造ることだ。

その点で、ひとつは日本共産党が提唱した野党への共同政策であり、もうひとつは、【戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会 / 安全保障関連法に反対する学者の会 / 安保関連法に反対するママの会 / 立憲デモクラシーの会 / SEALDs】が結集した
『安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合(略称:市民連合)』の動きである。この二つの実践には継続的に追求していきたいと考える。
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