ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「夜の谷を行く」

2017-07-16 21:04:44 | 

 

「夜の谷を行く」   桐野夏生     文藝春秋     2017.3.30

 

桐野さんは1951年生まれか。

ギリギリ、団塊の世代と言えるのだろうか。

 

1972年、連合赤軍のあさま山荘事件があった。

今となっては、歴史の一部か……。

2011年、最高幹部の一人だった永田洋子が死亡し、

東日本大震災があったーー

 

39年前、西田啓子はリンチ殺人の舞台のなった連合赤軍の山岳ベースから脱走した。

5年余の服役を経て、いまは一人で静かに過ごしている。

だが、2011年、永田の死の知らせと共に、忘れてしまいたい過去が迫ってくる。

昔の仲間、昔の夫から連絡があり、姪に過去を告げねばならず、さらには連合赤軍を取材しているというジャーナリストが現れる。

 

『女たちの連合赤軍の真実』と謳っているが、

そんな一面もあった、

かもしれないと思うに留まるのは、

その流れをわずかながら体感した

ほぼ同世代だからか……

 

かつて、学生運動の大きな波があった。

元々は、社会を変えたいという、

純粋な思い・エネルギーだったと思う。

 

下火になった頃、

学生運動に積極的に関わっていた人々と

直接かかわった記憶が蘇る。

 

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