ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「翼がなくても」

2017-09-29 22:01:51 | 

 

「翼がなくても」   中山七里     双葉社     2017.1.22

 

陸上200m走でオリンピックを狙う

アスリート・市ノ瀬沙良を悲劇が襲った。

交通事故に巻き込まれ、左足を切断したのだ。

加害者である相楽泰輔は幼馴染みであり、

沙良は憎悪とやりきれなさでもがき苦しむ。

ところが泰輔は何者かに殺害され、

5000万円もの保険金が支払われた。

動機を持つ沙良には犯行が不可能であり、

捜査にあたる犬養刑事は頭を抱える。

事件の陰には悪名高い御子柴弁護士の姿が

ちらつくがーー。

 

沙良は、パラリンピックを目指そうと

気持ちを切り換え、

持ち前の一直線な性格で、前に進む。

義足を調え、

研究データを提供するということで

大学の研究所と共にチームをつくる。

 

義足は何百万円もする。

そのお金の出どころは……。

 

1位かそれ以外かーー

沙良の無茶とも言える潔さや気持ちの強さ、

それに向かって努力する姿が、

いっそ清々しい。

 

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