「もしも文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」
神田桂一 菊池良 宝島社 2017.6.21
何とも心惹かれる題だ (笑)
多彩な文体で、フタ、かやく、湯切り…などが綴られる。
その場かぎりで、思わずクスッと笑う。
でもまあ、そんなくだらなさが真骨頂、らしい。
それぞれの題もなかなか…
例えば
「焼きそば失格」「1973年のカップ焼きそば」
「麺の細道」「カラマーゾフの湯切り」「焼蕎麦行路」
などなど……
題を見ただけで、作家名や、
その作家の文体が浮かび上がる。
当然、何人か、知らない作家をもじったものもあったし、
他にもペヤングやら俺の塩やらに成りきったり、
暮らしの手帳や週刊誌の記事風だったり、
作家に関係ないものもあって、
それぞれが、いかにも "っぽい" 。
愉快な本。